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高坂正堯 ~硬骨の国際政治学者~

写真は、京都の八坂神社。近辺には京都名物の美味しい湯豆腐を
食べさせる料理屋もあり、観光スポットとして外せない。
http://www.yasaka-jinja.or.jp/about/

本日のお題は、そんな京都が生んだ希代の国際政治学者、高坂正堯
(こうさかまさたか)。サンデープロジェクトで長らくコメンテーター
を務めていたのでご存じの方も多いと思う。

まずはその歯に衣着せぬコメント。
辛辣であるが、実に幅広い視野と確かな視点で幾度もエセ文化人を
やり込めていた。危うい意見には論拠を示しガツンと(京都弁で)
反論するのが小気味よく、すぐにファンとなった。

次に言葉だけでなく政権への関与。
吉田茂の評価を引っ繰り返した起点としても有名だが、佐藤栄作、
大平正芳をはじめとする自民党政権のブレーンとして活動した。
まさに有言実行。日本が危うい立場にある時期を乗り越えるに際し
大いに寄与したのではないかと察せられる。

さらに人育ての名人。
政治家の前原誠司を始め、数多くの研究者を育成したことで知られ
ている。島田紳助が、「ほんとうに頭のいい人は、頭の悪い人(私)
に、わかるように説明できるひとだと、つくづく思いました」、と
語ったというエピソードは本質を突いていると思う。

テレビは結構残酷で、見る人に本物かどうかをさらけ出す面がある
と思う。あれほどの見識を持ったコメントをする方を今や寡聞に
して知らない。肩書ばかりで、誰でも言えそうな危なげない発言が
多く最近はほとんどその手の番組を見なくなってしまった。

お茶うがいの輪を広げてコロナを収束させたい!
https://note.com/from_free/n/n406bc5302094
https://note.com/from_free/n/n98097eb72720

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