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ヒヤリハットは成功体験~なぜ事故を回避できたのか?~
おはようございます。Web版土木偏愛情報誌「fromDOBOKU(フロムドボク)」偏(編)集長のマツです。黄金週間は職場に籠城して仕事と読書に明け暮れましたが、皆さまはいかがお過ごしでしたでしょうか。さて、5月からのマツは、例年通り各地の小中高校にでかけていき、出前授業やイベントをする中で「土木・建設の魅力」を伝える活動がスタートします。
1.土木・建設の魅力は伝わっている
出前授業やイベントを開催すると、その前後に先生や保護者とお話する機会があります。ここ最近は土木・建設に対し好印象をもっている方がかなり増えてきたと実感しています。1993年ごろのゼネコン汚職をピークに悪い印象は減り続け、2001年ごろからはじまる「無駄な公共事業」とのプロパガンダにより悪い印象は若干回復したものの、その後は構造改革により公共事業が減ったこともあり、むしろ無関心層が圧倒的になっていた印象でした。しかし、ここ10年くらいは産官学の土木広報が活発となり、また災害現場などの活躍をみてマスメディアが好意的な報道をすることも増えてきたこともあってか土木・建設の価値や魅力を理解している人たちが増加傾向にあると実感しています。業界人としてはとても喜ばしいことです。
2.先生や保護者「建設現場は労働災害が多い印象」
土木・建設の魅力が伝わっている一方、先生や保護者は製造業や建設業は死傷者が他の業種に比べ多いことを報道等で知っており、工場や建設現場は「危険な場所」という負のイメージもあるようです。これが担い手確保にとって障壁のひとつとなっています。もちろん危険が潜んでいることは事実ですし、統計上の死亡者数、死傷者数において製造業、建設業が上位であることも事実です。一方で安全意識の向上、機械化、法整備によりかなり労働災害をかなり減らすことに成功しているのも事実です。以下に、建設業労働災害防止協会(建災防)がまとめた全産業と建設業における死亡者、死傷者のグラフを転載します。
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3.専門家に聴いてみよう
厚生労働省や建災防が示している統計データをみると、労働災害の減少は横ばい傾向にあり、ごく最近のデータだけをみると労働災害は微増している点が気になります。そこで、安全のプロである労働安全コンサルタントのワッキーこと山脇裕さん((株)特殊高所技術)に「建設現場の安全」についてお話を伺いしました。YouTubeで公開していますのでぜひご覧ください。(「ヒヤリハットは成功体験~なぜ事故を回避できたのか?」)
付録1.山脇裕氏のお仕事と趣味
山脇氏には、第111代土木学会会長特別プロジェクト「魅力ある土木の世界発信小委員会」のメンバーとして、仕事の魅力発信にも力をお借りしております。特殊高所技術(NINJA-TECH)を用いて仕事中の山脇氏の動画も公開しております。
また、山脇氏の趣味である橋梁写真のホームページ、Instagramを以下にご紹介します。
OSAKA BIG BRIDGE https://osakabridge.myportfolio.com/
Instagram https://www.instagram.com/dangerouseye/
付録2.(偏愛者向け)特殊高所技術者たちのお仕事
(株)特殊高所技術から少々昔にいただいた写真を掲載します。高所作業偏愛者の方はぜひご覧ください。
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文:松永 昭吾(マツ) fromDOBOKU偏集長
土木偏愛note「fromDOBOKU」偏集長。魅力ある土木の世界発信小委員会委員長。酒と本をこよなく愛す土木男子。橋の町医者。専門は橋と災害。「土木はやさしさをカタチにする仕事」がモットー。
横浜国立大学総合学術高等研究院 客員教授、九州産業大学教授(非常勤)、大分工業高等専門学校非常勤講師。土木学会土木図書館委員会委員、地震工学委員会委員。その他、土木写真部福岡支部長、土木偉人かるた部西部支部長、マンホール探検隊九州支部長、福岡スリバチ学会会長。(株)インフラ・ラボ代表取締役、(株)サザンテック執行役員上席技師長、九洲日東(株)技術顧問、(株)ドボクのミカタ顧問。工学博士・技術士・防災士。
趣味は土木写真と歴史まち歩き。53歳。