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土木学会誌 第109巻 第4号特集『インフラに関わる地域の人々ーみんなで創る懐かしい未来ー』

土木学会誌 第109巻 第4号

待ってました!岩城 一郎編集長二回目の土木学会誌4月号。

特集テーマは『インフラに関わる地域の人々ーみんなで創る懐かしい未来ー』主査は、(株)アイ・エス・エスにお勤めで日大工学部研究員でもある浅野和香奈さん。

岩城組土木学会誌編集の編集の視座の二つ目「地域と土木」の特集となってます。冒頭、土木学会誌編集委員会幹事長の杉木直先生から「よく、この広いテーマを、インフラに関わる地域の人々、に絞って頂けて、良かった!」との一言で、浅野さんや編集チームの努力が伝わってきました。

メッセージ満載の巻頭鼎談

浅野さんの土木学会誌一推しの記事は2024年末一月号『みんなで育てようパブリックなオープンスペース』内で、浅野さん自らの憧れだったという世界的ブレイクダンサー石川勝之さんへのインタビュー記事、とのことで、これには主査の川口 暢子先生も、感動◎

編集担当チーム

from DOBOKU副編の小川 慎太郎おがしんさんからも「地域におけるインフラの様々なあり方が分かって、とても面白かった!」と。プロのコミュニケーターからも高い評価を得た今月の特集、どれも良記事でなかなか選びにくいのですが、あえて一つご紹介します。

実は、地元として知ってはいましたが、こんな素敵な活動とは知らなかった、という畑元正司さん、後藤千恵さんらの「地域の底力ー田代公園キャンプ場オープンに向けてー」天草市本町鶴地区での取組み。畑元さんは、長く天草市河浦町の﨑津・今富の世界遺産との共生や文化的景観保全をともに実践してきた建築士の方です。後藤さんとは、岩城先生のご紹介で何度かお話させて頂きました。地域の方々とインフラを介して関わる、ここに基礎自治体がいかに関わるのか、が今後の課題になります。

『地域の底力-田代公園キャンプ場オープンに向けて』

特集連動の連載にも吉村 伸一らの素晴らしい記事がたくさん。その中から、当研究室のドクター坂井 華海さんの「見どころ土木遺産」を是非ご一読下さい!羽野暁先生やYasuhiro Honda本田泰寛先生に土木史研究発表会で背中を押して頂き、ようやく掲載になりました。こうやって若手研究者が、アウトリーチの部分を発表することができる余白も土木学会誌の魅力です!

吉村伸一さんの記事
坂井華海さんの記事

皆さん、今月号もまず袋を破いて、土木学会誌をご一読下さい!

文責:田中尚人(熊本大学大学院 先端科学研究部 准教授)プロフィールfrom DOBOKU 副偏集長。専門は土木史、景観マネジメント、都市地域計画。趣味は散歩と妄想。文化的景観保全の研究と実践を熊本県を中心に行い、水辺の国土史を紡ぎたいと考えている。著書に恩師中村良夫先生らと編んだ『都市を編集する川-広島・太田川のまちづくり(渓水社,2019.12)』がある。