【徒然ボカロ一人語り】第3週目
※【前書き】これは私が学生の頃から今までの間に個人的に感銘を受けてきたボカロ楽曲の数々を今更ながらに振り返り、紹介してみようというブログのようなコーナーです。予めご了承ください。
こんばんは。Sai.と申します。 表記、今週もゆるく更新していこうと思います。第三回に取り上げる曲はこちら。↓
『地球最後の告白を』
Kemu feat.GUMI
2012年、まだボーカロイドという音楽ジャンルがあまり世間に浸透していなかった時代に一石を投じた、言わずと知れた名曲だと思います。また、当時まだリリースされて間もなかった「Megpoid」が起用された初期の曲でもあり、この曲は現在の「GUMI」人気に大きく寄与していると言っても過言はないでしょう。
…とこの曲にまつわるボカロ史としての考察は挙げればキリがないので、以下、個人的な感想としてまとめていきますが、この曲は先週取り上げた『箱庭の印象』と同じく「明るい曲調なのに切なく哀しく聞こえる不思議な曲」の中の一つとして、かつての私に大きな衝撃を与えました。
この作品は冒頭から「そして君が知らずに 幸せな灰になった後で」という退廃的なフレーズに始まり、永遠に届くことのない想いを抱いた語り手の心情が時に辛辣に、また残酷に表現されてゆく世界観となっていますが、壮大な雰囲気の音作りに加えてアップテンポな曲調とGUMIの力強い歌声が合わさることで、聴き終わった後自然と泣き笑いをしてしまっているような、いわば「明るい悲しさ」を感じさせてくれる稀有な作品だと思います。
そしてかく言う私もこの曲と出会った結果、ボーカロイドの沼にズブズブと沈んでいくことになった訳でございます…本当に凄い曲だ。
この曲は私にとっていつまでも色褪せない名曲の中のひとつであり、またDTMを嗜む者として、ひとつの最終到達目標です。
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