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香りのブーケワークショップ[みつまたのブーケホルダーを使って]

2月のワークショップ
『香りのブーケワークショプ』にご参加いただきありがとうございました

静かな森の冬の終わりを知らせる一輪の灯り


冬の森をイメージしてみて下さい。
言葉で表現してみると、「寒い、暗い、静寂、不動、鎮静」などでしょうかその静かな森に、小さな灯火の役目をするのが、花木(葉よりも先に花がら芽吹く落葉樹)
こぶし、ミツバツツジ、桜など沢山在る中で、黄色のお花を咲かせる花木がトップバッター
そのいじらしく、幼なげな印象とはウラハラに、まだ0°を下回る極寒の中花を咲かせる姿は、勇敢さすらも感じます
黄色の花木がまず最初に花を咲かせ、それに次いで色とりどりの花が咲く
みなさんのよく知っている「春」が来るのです。
まだまだ寒い日が続きますが、暦の上ではもう「春」なのです。

今回は、春の訪れを告げる黄色の花木と香りのする花を使ったブーケをお作りいただきました


本日の花材
・みつまた(ハチミツの香り)
・スイートピー(レモンの香り)
・バラ(フェアービアンカ[ミルラ]、ブルーパフューム[ダマスク])
・リューココリーネ(麝香の香り)
・くすだまつめ草


香水のようなブーケ

香りのブーケを香水に例えると、
トップノートで高揚感のある、スイートピー
次に、芳醇なバラ。
1週間ほど楽しんだ後で咲いてくる、みつまたのハチミツのような香りが
ラストノートで追いかけてくる
そんなイメージです

バラの香りも、実は種類があって
・ミルラ…麝香
・ダマスク…完熟した葡萄
・ティー…紅茶
・フルーティー…爽やかな果物
・ブルー…ダマスク+ティーが混ざった香り
・スパイシー…香辛料

など。
ウエディングの現場にいた頃は、毎週あらゆる種類のオールドローズを
扱っていましたが、正直、上3つくらいしか嗅ぎ分けることは出来ません。汗

でも、バラの香りって本当に嗅いだ瞬間に女子であることを思い出させてくれるというか、女性性が上がるというか、本当にウットリした気持ちにさせてくれます
実際、脳科学的にも立証されてて、「香りはコンマ1秒で脳に作用する」と言われているそうです。




さて、束ねていきます


三叉と漢字で書くように、「三つに分かれている枝」を組み合わせて
まずは、みつまたでブーケホルダーを作ります

初心者の方は、ここで一度輪ゴムで固定します
そこにお花を組み込んでいくかたちで配置していきます

春のお花は茎が柔らかくとても繊細。
ゴツゴツとした枝と、柔らかい茎のギャップをどううまく組むかが今日の一番の難しいところ

ポイントは、パラレル(垂直)に茎を配置することです。
花の部分ももちろんですが、茎の部分も綺麗に整えてあげることにより、茎が痛むことなく、よりお花にとっての負担は減り、結果長持ちします
(傷から茎が腐ってしまい、水の中のバクテリアが増えて、茎全体が腐りやすくなってしまうため)

太い枝か多かったの、手に持つことすら大変だったと思います
みなさんよく頑張って下さいました



個性豊かなブーケが出来上がりました
作るスピードも、ブーケの形も、みんなそれぞれ違うのが私も見ていてとても楽しいです



おわりに

香りのブーケのワークショップにちなんで
紅茶とローズペタルのお茶をお楽しみいただきました
バラだけだと甘ったるくなりがちなので、紅茶のタンニンが引き締めてくれる
このブレンドは個人的にお気に入りです
春の向けて気分の落ち込みがちな日は、気分を解放させるような香り良いものに力を借りてリラックスしていきましょう

お花のお水替えもその一つ。
少し余裕のある朝に、花の香りを嗅ぎながら、綺麗なお水に花を生け直すと
スッと心が整います
シャキっとしたお花が「あなたはありのままの美しい」ということを
きっと静かに教えてくれることでしょう











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