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【日記】マンゴーチリ

月曜、出社。朝に豆乳のフルーツサンド味を買った。ミルク感の強いいちご味だった。昼にも普通の豆乳を買った。そういえば豆乳のさくら味って終売になったんだろうか。淡々と仕事。まだ二日酔いを引きずっているのか、それとも偏頭痛かわからないけれど後頭部が痛い。天気予報を見ると明日から雨マークが続いていた。花見の時期って大体まだ寒い。昨日吉祥寺で飲む前に買ったスヌードがずっぽり顔の埋まる大きさで暖かい。1500円だった。

猫を堕ろすのykpythemind氏に送付したメールインタビューを公開した。対面ではないので、あまり深堀るような構成にはできなかったけれどykpyさんの創作欲求の内側を垣間見れる回答を得られたと思う。相互フォローの方々にもリアクションしていただき嬉しかった。けれどあくまで自分に向いているのは編集者だな〜と思う、恥ずかしくて自分の原稿を見返せない。ビビリなので。ただ、今年一年は思う存分やりたいことをやりまくって清々しいまま退職したい。

昨年末から自分にぞっこんでいてくれている優しい本指が深夜に来店して予約時間の1時まで何もせずダラダラと喋った。前にひみつビールのチリマンタが美味しかった、と話したらアメリカ産の辛いビールを買ってきてくれた。あとチョコとか桜味の紅茶とか、それから前回レコメンドしてくれた漫画も(中古本だけど)。曰くバレンタインのお礼らしいが完全にもらいすぎている。菓子類は基本職場で撒くか棄てているけれど、こうして時たま映画のパンフや本を贈ってくれる人に出会ったりもするので、純粋に自分のことを理解してくれて嬉しいと思う。『瞳をとじて』を観に行きたいと言っていたので、次の予約を自分史上最長時間で取り付けてその場でスタッフに連絡した。いくら好感が持ててもプライベートで会う気は一切ないから、駆け引きの得手不得手が勝負の分かれ目だよな〜と思う。金銭的にだいぶ貢いでくれている点に関しては当然申し訳なさというか、そんなにしてくれなくてもいい、逆に貢がれすぎると見返りが怖い、と思うけど。顧客管理って難しい、でも楽しい。見送ってから雨の中サラダチキンを買いに出て、2時前に寝た。

火曜、出社。処方されている薬が効きまくり何度も席を立つ。かじるバターサンドアイスのクッキーがねりこまれたやつ、カロリー低いのにやたら満足感があって美味しい。気温は今週末まで一桁の日が多く、楽しみにしていた木曜の遠方取材が憂鬱になる。傘を忘れてダブルショック。雨に打たれながら退勤。

外で飲む気にも直帰する気にもなれなくて下北沢へ行く。ひみつビールのボトルが欲しく、北沢小西まで歩くも店休日で悲しかった。代わりに駅直結のTDMで奈良醸造の『ENNUI』を買った。原材料にあんことは。それと、その階下のビオラルでレモスコのサウザンドレッシングも。美味しくないわけがないのよ。久々に普段行かないスーパーに行ったのでかなりテンションが上がった。シラチャーソースも欲しかった。

ずぶ濡れで帰宅してシャワー。雨に濡れた後の風呂は格別だと思っていてたまにあえてやったりする。風邪引かない体質の特権である。夕飯、キャベツのグリルとか弁当用の小さい冷凍コロッケとかチョリソーとか。野菜を欲していたが思っていたよりも胃に入らなかった。ENNUIは確かに濃厚なあんこのラガーで、美味しかったけれど食事に合わなかった(それはそう)。オモコロ〜ふっくら〜Netflixでヤング・ロイヤルズ。少し観て0時頃に寝た。

水曜、出社。朝起きれなかったが職場に着く頃にはすっきりしていた。翌日の取材の質問稿を整えて印刷。明日は終日外出なのでPC持ち歩かないことにする。仕事しててもなんだか天井が見えてきているようでいまいち捗らない。停滞の時期だと思うし、であるならば早いこと環境を変えなくては。夜、22時半に受付を締めて副業先から帰ろうとしたのに直前になってシフトより長い時間の予約が入る。翌日早朝に出るので断るか1〜2分ほど悩んで、結局大丈夫ですよと承諾した。こういう一本一本を今の自分は逃してはいけない。客を見送った後にコンビニへ走り、チーかまをかじってから、オールしようか迷ったけれど少しでも寝ねばと思って2時半に寝た。

木曜、驚異の3.5時間睡眠。5時半に目が覚める。睡眠というより仮眠と言った方が適切だろう。マジで嫌だったが気合いで支度を済ませ、7時前の電車に乗る。乗り換えを3回して、東武東上線の終点まで19駅分爆睡した。上司と落ち合い、2時間半かけて埼玉県は明覚駅へ。

畑が広がるのどかな畦道のときがわ町を歩くこと十数分、Teenage Brewingのタップルームを兼ねた醸造所に辿り着いた。こんな田舎にこんな開放的で素敵な醸造所が。中ではうちの会社が展開しているセレクトショップの周年ビールの仕込みが始まっていた。動画撮影を一通り終えて、創業者の森さんとマンツーで取材。自分は取材の編集はできるけれど「やる側」としての才能が皆無なのでいつも緊張してしまいキャッチボールができずダレてしまうのだが、今回に関しては以前肉麦でのTTOの際に挨拶をさせていただいてたのもあって(しかも自分の大好きなクラフトビールという分野で)計一時間弱しっかりと濃度の高いインタビューを行えたと思う。正直、撮れ高で言えば過去最高と言って差し支えないぐらいだ。


一仕事終え、緊張が解けると喉が渇いていたことに気付き、外撮影に出ているメンバーよりひと足早くビールをいただく。新作のマンゴーチリ、Brewdogとのコラボらしいが、ほぼスムージーのサワーエールで最初は濃厚なマンゴーだけど後からピリリとした辛味が効いて大変美味しかった。しかし度数はしっかり10%という危険なビール。あとはシナモンの刺さったアップルパイベースのIPAも。チャイのビール版みたいなスパイシーな味がした。先日のTTOで学んだ通り、Teenageのビールは軒並みABVが高いため、その2杯を飲んだだけでも十分満足してしまい、他のメンバーがパイントでどんどん頼むなか自分は温かいカフェラテに切り替えた(タップルーム内の暖房器具が石油ストーブだけなので寒かった)。ほどなくして14時頃に帰りのご挨拶を済ませ帰路へ。行きと同じく2時間かけて帰った。疲労と酔いと寒気と睡魔で満身創痍だった。命からがらで家に着いた瞬間着替える気力もないままベッドに潜った。

夜にいそいそと布団から身を出してコートを羽織り、コーヒー屋へ行く。外に出ないままでもよかったのだけどなんだか家にいると中途半端に眠気が残っていて気持ち悪かった。先客にアル中がいて、「彼氏とどうなの?」と聞かれたから、ダブルワークで忙しくしばらく会っていないと伝えた。

アル中に渡英のことを話すのは初めてだったが、健さんと同じように「いいじゃん」と言ってくれた。自分はすっかり外資で働くアル中のことを順風満帆ボーイだと思い込んでいたけど、聞けば高校を1年次で中退して当時居候していた先の女に突然部屋の鍵を変えられ、露頭に迷った末、17歳の年に親の知人の家に住み着く形でロンドンとエジンバラで計1年半生活していたらしい。ついでに毎日家に常備してあるウイスキーを好き放題飲んでいたせいで「アル中」の称号を持って帰国したとのこと。その反面で大検の資格認定のために勉強もしていたそうで、表裏一体すぎるけれど器用な男なんだなあと思った。偏見の目で見ていて鼻につく奴だと思っていたけど、自分と似て学生の頃から社会にいまいちなじめない苦労人であることを知って、申し訳なさと同時に彼への印象が少し変わった。

早めに帰宅して風呂にて命の洗濯。移動距離から来る疲労と、睡眠不足と、固形物を入れないままハイアルのビールを飲んでしまったことと、まだ木曜であるということと、最悪のコンプリートを達成していて死にそうだった。とりあえず野菜を食べようと思って、キャベツとほうれん草を加熱したものと、半額のサンドイッチと、さぼてんで買ったベビーほたてのクリームコロッケを夕飯にしてもさもさと食べる。なんだか疲れているせいか、自分がどれほど空腹であるのかがわからなくなってしまい、とりあえず掻き込むようにして食べてから歯を磨いて寝た。そういえば過食のスイッチが入るのも「普通がわからない」から来ている気がする。だから基本的に自分はいつも(外食を除いて)ある程度決まったものの中からしか選んで口にしない。22時半ぐらいに気絶した。

金曜、朝5時半に自然と目がさめ、外を見ると大雪でまじか!と声が出た。予報には聞いていたけど本当に降るとは。ついでに今度寄稿する予定のエッセイの原案が夢の中で降りてきた。忘れてはいけないと思ってすぐドキュメントファイルにメモを取った。嘘みたいだけど本当の話だ。二度寝して起床する頃には雪はやんでいて、安心と嫌さと半々で出社した。

淡々と仕事を進めはするものの、もう一年経たないうちに退職するんだなと考えたら前ほど熱中して作業ができなくなっていた。かといってやる気が全くないわけではなく、まあ自由にやりまっか♪という感覚。夜、往訪のため早くに退勤して渋谷へ行ったが担当の方がいなくてそのままバスで最寄り駅に戻った。朝よりもだいぶ暖かく感じたが、なんだかめちゃくちゃ疲れている。適当に金をおろしてコーヒー屋へ。ファラフェルがいよいよ食べられるかと思ったがパンの在庫がもうないらしく撃沈。大人しくバテレのDIPAをパイントで頼みながら、健さんと、居合わせた23歳のアパレル系?の男の子と歓談。マックに寄ってから家に帰り、てりたまとポテトを無心で食した。もう動画観る気力とかもなかった。23時頃に寝た。