見出し画像

『ユニコーンのキュピ』絵本化記念 原案者・とよさきあきさんスペシャルインタビュー!

みなさん、こんにちは!
2月上旬に発売された絵本『ユニコーンのキュピ』、おかげさまでお子さまからおとなまで幅広い層にご好評をいただいております!
こちらは、NHK Eテレ「プチプチ・アニメ」で放送のアニメの絵本化となります。
読んでくださった方はご存知かと思いますが、絵本の巻末には“『ユニコーンのキュピ』たんじょうのひみつ”と題して、原案者・とよさきあきさんのインタビューが掲載されています。
(ちなみに、とよさきあきさんは、声優として大活躍中のあの豊崎愛生さんです!)
実はこのインタビュー、本当はもっとたくさんお話していただいたのですが、絵本のスペースに収めきれず…泣く泣くカットさせていただいておりました。
なんともったいないことを!と、お怒りのファンのみなさま。私も同じ思いです…。
というわけで、こちらのnoteにて特別に公開することにいたしました!
とよさきさんの声で脳内再生してお楽しみください!


*まず、『ユニコーンのキュピ』の生まれた経緯を教えていただけますか?

もともと母親が保育士をしていて、お家に絵本がたくさんあったり、Eテレをよく見たりしていました。そのなかでも“クレイアニメ”が大好きで、いつか何かの形で携われたらいいなと思っていたところに、Eテレ「プチプチ・アニメ」のご担当の方から、キャラクターの原案をやってみませんかと声をかけていただいたのがきっかけです。

*キャラクターはどのように思いついたのですか?

知らない間に、だれかが家事をやってくれていたらいいなと思って。単純なんですけど(笑)。私は家事の中でも洗い物をするのが好きなのですが、とはいえ仕事の間にこっそりやっておいてくれたらうれしいなと妄想することがあって。そこから自分のテリトリーでもあるキッチンを舞台にしたらどうだろうと考えました。洗い物やお掃除は好きなのですが、やはり毎日のこととなると大変ですよね。そこに楽しみを見出したいと思っていて。スポンジをかわいいものにしてみたりとか、洗剤を定期的に変えてみたりとか、世の中の家事に関わるみなさんもきっといろいろな工夫をしていると思うのですが、そこをもっと楽しくできないかなと。きらいとか、苦手意識というよりは、もっと遊びを入れられたらいいなと思って、知らない間にこっそり洗い物をしてくれるキュピの姿が思い浮かびました。

↓こっそり、おそうじしてくれているキュピ…家事の味方です!

画像1

*ポジティブ! それは世の忙しいパパ・ママにはうれしいメッセージですね!

そう思っていただけるとうれしいです。私も母親と一緒にEテレを見ていることが多かったし、親の好きなものの影響を受けていたので、お子さんにキャッチーなキャラクターであることも大事だと思うのですが、一緒に見ている親御さんにもクスリと笑ってもらえるといいなと思っていて。世代関係なく一緒に楽しんでもらえるようなキャラクターを目指しました。

*アイデアスケッチを見せていただいたのですが、とってもかわいいですよね!ビジュアルのイメージもスラスラと浮かんだのですか?

元々イラストを描くのが好きで、グッズのキャラクターなども描いていたので、得意な形というかクセみたいなのがあって、自然にこんな形になりましたね。みんなが慣れ親しんでいる動物というよりは、ちょっと不思議で、神秘的で、魔法めいているものがいいなと思って、ユニコーンをモチーフにしました。本来のユニコーンの形にとらわれないように自由に考えてみました。

↓キュピのアイデアスケッチ。設定が細かく書かれています。

画像2

*ツノの色が変わるアイデアもいいですね!
いつ変わるのかなと注目して見てしまいます!

あまりセリフを話さず、視覚的に、喜怒哀楽を表す方法がないかなと思って考えました。犬のしっぽみたいな役割ですね。監督のアイデアもふんだんに入れていただいています。ツノがピョンと飛んだりとか、煙が出たりとか、そういう動きは、現場で監督が動かしながらつけてくださっています。

*1話のなかで気に入っているシーンはありますか?

コンロの周りをダンスしているシーンですね! あと、キュピの動きが全体的におもしろいです! かわいいだけじゃなくて、ぐにゃりと曲がるなど、体全体を使って一生懸命動いているので、そのスポンジぽい動きに注目してほしいですね。

*キュピの声をする上で、心がけていることはありますか?

基本的に「キュ」と「ピ」しか発声しないので(笑)、いかに「キュ」と「ピ」で感情表現するか、一生懸命さとかかわいさとかが伝わるように心がけています。うちには犬がいまして、犬の鳴き声とかも結構参考になっています。一緒に暮らしているとわかるのですが、お腹がすいたときとか、寂しいときとか、同じ「クゥーン」でも違うんですよね。あとは、現場で監督と相談しながら、決めています。例えば、キュピはよく走るので、「キュッ・ピッ・キュッ・ピッ…」こんな感じですかね、とその場でアイデアを出して相談しています。いちばんは、小さい子にも伝わるように、ということですよね。「キュピ」というシンプルなセリフだからこそ、よりそこを心がけています。

↓キュピのセリフは、読み聞かせでも楽しい! なりきって読んでくださいね。

画像3

*そうなんです、文字にするとまた難しくて…
絵本でも「キュピ」語をどう楽しく見せるか、悩みながら制作しています。
では、『ユニコーンのキュピ』が絵本化すると聞いたときの感想を教えてください。

素直に「うれしい!」です。キュピはいつもおうちの中にいる子なので、絵本になることで、みんなと一緒にいろんなところにお出かけできるのかなと思うと、それもうれしいです。

*最後に、読者の子どもたちにひとことお願いします!

キュピは、きっとみんなのおうちにもいると思うので、これからもキュピと仲良くしてね!
キュピは、おそうじが大好きな子なので、「キュピと一緒だとおそうじ楽しい!」って、みんなが思ってくれるとうれしいです!

↓とよさきさん、直筆メッセージ

画像4

始終にこにこしながらお話してくださった、とよさきさん。お姿に見とれ、声に聞き惚れ、インタビュー中だということを思わず忘れてしまう、編集Kでした…。

こちらのインタビューをふまえて読むと、また一段とキュピの魅力が深まりますよ。
表紙は、キュピの形に型抜きされていて、スッとキュピの世界へ入りこむ雰囲気が…
ぜひ、キュピをおうちに連れてきてあげてください!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?