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【過去記事】代表ブログ:「組織の一体感」を高めたら、死ぬほどつまらない組織ができました。

**この記事は2018-07-12にフロカレHPにアップしたものを再掲載しております。**

フロカレの前にがくとら!という似たような社内で勝手に非公認サードプレイスをつくって、
いろんな勉強会や遊びをしていました。その時の失敗談です。


このがくとら!、フロカレの前進で、
「社内の人財ごちゃまぜにしてなにがでるかわかんないけどシナジー産もうぜ!」
という感じのコンセプト。

これが社員の共感を呼び延べ200名くらいの巨大な組織になったことで認知も広がり、
様々なところで取材を受けたり、社内非公認なんだけどもみんな知っている、そんな団体でした。

割と順調に面白く日々みんなでワイワイやってまして、
仕事では絡まない部署の人とも仲良くなり、そこから新しい発想も生まれ、
とにかく活力にあふれ刺激的な日々でした。
いつのまにか仙台支部、札幌支部など地方拠点もでき始め、
社内コラボだけでなく社外企業とのコラボも増えていくことになります。

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フロカレ公式マスコットシカくん
フロカレ公式マスコットシカくん(がくとらマスコットでもある)
がくとら!マスコットのシカくん。シッカり勉強してシカクとれよ、とオトナを追い詰めるシカクいシカ。


徐々に規模が拡大しノリノリになってきた我ら。
特に協力的な面々は各チームのリーダーとなり、様々な活動をけん引。
どんどん自発的な組織になってきました。

みんなでビジョンも決め、一体感はますます向上していきます。
「よし、これでもっと加速できるぞ。」我々は自身を深めていきました。


が、あるときふと気づきます。

「毎回来る人一緒だ。」

以前はいろんな人がきては「やあやあハジメマシテ」が普通だったのに
いつの間にか馴染みの常連しかいない。

「社内の人財ごちゃまぜにしてなにがでるかわかんないけどシナジー産もうぜ!」
と思っていたし、そこに近づいているのに、逆にそこから遠ざかっていました。

正直、それでも自分が楽しかったなら問題なかったのかも知れません。
ですが、同じメンバーだけが毎回集まると思考も偏ってくるし、みんな「そうだね」と共鳴しかしません。
つまり、全然面白いアイデアがでなくなっていったんです。

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シカくん公式ツイッター画像
シカくん公式ツイッター画像
シカくんツイッター。なんとなくおもしれぇだろうと勢いで作ったが故、方向性を見失いアカウント停止


さらに追い打ちが。

がくとら!ではない人から「がくとら!面白いなあとは思うんだけど、正直、なんか入りにくい。」
彼が言うには「常連客だらけの居酒屋な感じ」。

それを聞いてハッとしました。
確かにその実感はあったんです。なにかイベントやっても常連がしゃべりまくるから新規の人はそれを眺めているだけ。
常連の温度が高いから「面白いな」「勉強になるな」と観客になっていたんですね。

そりゃあシナジーなんて生まれるわけないですね。

ということで、ああ、こりゃいかんとその日に、解散を決定。
改めてフロカレを結成し再出発をすることにしたのです。

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シカくんバッジ
シカくんバッジ
バッチになったシカくん。知名度向上のため、勝手に偉い人たちに配り無理やりつけさせました。


実は、その時こんな文章に出会います。

・弱いつながりの強さ
https://bnl.media/2017/05/iriyama.html
引用―――――
「学術的に確立された絶対的な定義・基準があるわけではない」とした上で、
一般に「強いつながり」とは、接触回数が多い、一緒にいる時間が長い、情報交換の頻度が多い、
心理的に近い、血縁関係にある、といったような関係を指し、その逆が「弱いつながり」にあたると記している。

つながりの強いネットワークでは、いろんな人から同じ情報を得ることになり、情報流通の無駄が多い。
逆につながりが弱ければ、多様な情報を効率良く入手できるという。

「弱いつながりをたくさん持っている人は、普通は手に入らない情報をたくさん入手できます。
イノベーションは既存の知と知の組み合わせで起こるため、弱いつながりを多く持っている人の方が基本的にイノベーティブなんです。」
―――――――

ちょうどこんな失敗をしたあとですからこれは刺さりました。

そうか、強いつながりがいいと盲信していたけど、どんどんつまんなくなったのは、これが原因か……!!
よし、フロカレは超緩-く来たいときに来てもらって、なんとなーくつながる組織にしよう。
それが理念であるキャッキャした人財育成の秘訣だ!
こうして現在のフロカレができあがりました。

やっとフロカレできる。


この経験から確信めいたものをもって現在はあえて強固なつながりは作らないようにしています。

がくとら!の時はいつも来る人がこないと「どうしたの?」とか言ってましたが
いまは「きっと忙しいんだろう。もしかしたら、のんびりしたい時期なのかな。まあいつか来るだろう。へらへら」

本当にこんな感じです。

でもこれが今のところ功を奏してまして、こうしたメンバーはある日ひょっこり帰ってきて
「こんな面白い情報ありましたよ!こんなんやりません?!」と勝手にキャッキャしながら
とんでもなく面白いアイデアを持ってきてくれるんです。

とはいえ、いつそのアイデアが生まれるか、本当に帰ってきてくれるのかいつも不安になります。
ですが、「がくとら!みたいな失敗はしたくないや。」という思いの方が強いので、こう考えるようにしています。

「アイツもいなくてせっかく暇だし、戻ってきたときに自分もキャッキャした話できるように、いろんな世界をのぞいておくか」と。
ちょっと散歩いく感じですかね。

そうすると、それはそれで結構キャッキャしアイデア生まれることも多いですし、
そういう時に限ってキャッキャして帰ってきて「なんだよもう、散歩いこうとしたのに」なんてことも。

ですが、結局はがくとら!の時よりだいぶ楽しくやっています。
そして、有意義なイベントが増えました。


えー、ということで長くなりましたが、フロカレみたいなサードプレイスは「緩い繋がりこそ強さ」であり、
「キャッキャする秘訣」なんだと思います。
これからもしばらくはゆるゆると繋がりながら気ままにやっていきたいと思います。

現在参加している皆さんも、これから参加する皆様も是非へらへらと気ままにやっていきましょう。
これからも宜しくお願いいたします。

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