父の不倫に気付く③（不倫現場に乗り込む）

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いよいよ不倫現場を抑えるために張り込みに。
２０１７年１０月某日
冷たい雨が降り、１０月にしては寒い日でした。
毎週金曜日のだいたい１２時前後に現れるであろうことがレシートによってわかったので１１時前から、車が見つかってはバレてしまうので、駐車場の裏で張り込むことになりました。
探偵に頼むとそれなりに金額がかかるので、とにかく２人でいる状況を撮ることができればこちらの勝ちだと思いじっと父の車の到着を待ちます。

それから１時間弱が経った１１時４５分ごろ、残念なことに父の車が現れます。
とりあえず、父の車が駐車場に止められているところを撮ったものの、これではなんの証拠にもなりません。なぜなら、不倫相手と父は２人で車に乗ってくるわけではなくそれぞれ各自の車で落ち合っていたので、ツーショットが撮れないのです。しかも、不倫相手の女の車のナンバーなんてわからないのでこれじゃあ本当に父がその飲食店にやってきたということだけしか証明できません。
本当に不倫現場にきたという怒りや悲しみで少しハイになっている私は勢いで母に
「今から不倫現場乗り込むから！！」
と電話。母は危ないから、と止めつつもやはり怒りが勝ったのでしょう。
「今からタクシーでそこ向かうから、一緒に乗り込もう。」
こうして、不倫現場に乗り込みます。

１０分〜１５分ほどで駆けつけてくれたと思います。
勢いで不倫現場に乗り込むことにと書きましたが、こういうことがあろうかと、証拠を抑えるためのipad、不倫相手に住所等を書いてもらうための紙とペンは用意しておきました。自分のiphoneは録音モード、ipadはビデオにして、母と乗り込みました。
店内に入るとどうやら、個室のお店のようで店員さんに「お待ち合わせですか？」と聞かれ、「いえ、ちょっと人を探してるんでいいですか？」と聞いたら何かを察したのかどうぞと店内に通してくださりました。そりゃそうです、私は万が一、車が見つかったときに少しでもバレないようにとスーツを着て、さらに、手にはipadとバインダー。どう考えても、刑事か、探偵か、みたいな格好をしていたので、店員さんは慌てて通してくださりました。

店内を、脱いで個室の前に並べてある靴を頼りに探します。
すると、ある部屋から父の特徴的な笑い声が聞こえてきました。靴を確認すると、父のもの。それに女物の靴も置いてありました。
iPadで撮影し、念のため、ポケットにはボイスレコーダー替わりのiphoneを入れていよいよ突入しました。

そこには、父と、父と同じくらいの年の明るい髪の女。状況が読み込めなくて焦る父はなぜか、「娘の〇〇」と私の紹介を笑いながら不倫相手の女にします。相手の女はバレたことに焦り顔が硬直していました。これ、不倫ですよね、と問い詰めても、不貞腐れたような顔でボソボソ喋る女。証拠にするから携帯渡して、と父にいうと普段は絶対に渡さないのに混乱しているのか随分素直に渡されました。それからは、これから弁護士を通して慰謝料を請求すること、それにあたって住所、名前、生年月日を紙に書いてもらいました。きちんと免許証と照らし合わせて、本人確認もしました。

相手の女には、これから弁護士から慰謝料請求をする旨を伝え、家に帰りました。さあ証拠を集めさせてもらおうじゃないかと、父のスマホを確認すると、さらに驚愕の事実が。

なんと、今日乗り込んだ先にいた本命以外に、体の関係を持った女がワンサカLINEで見つかるのです。

続きます

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