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戯言 pt.2

“我々の住む世界は一つの錯誤であり、役立たずのパロディだ”
(Jorge Luis Borges “A Universal History of Infamy”)

ご自身の生、それを取り巻く世界とは一体何なのか、考えたことはありますか?日頃の忙しなさの中、これらについて立ち止まって思考を巡らせたことはありますか?極端な話、地球が丸いだなんて常識を、何を端緒に貴殿らは信じていらっしゃるんでしょうか。

歳を重ねるにつれ、フジツボのように固着する観念。これはマニュアル化された生活様式には有効に作用しますが、こと自由意志や本質を眼差す事に関しては足枷になるような気が致します。
時には、窮屈に抑圧された意識を拡張されてみるのも一興と存じます。(勿論、ご所望であれば私共の一噛みを提供致します。少なくとも5日は苦しみ朦朧とする、と伝え聞きますが)
辺縁系を窮屈に囲う枠から、たとえ一時的であれ縛られた手足を自由に伸ばし、俗物に溢れる街を鳥瞰し/真の個を眼差す視座を得ること、その体験は、真髄を見据えることについて、きっと大いなる助けになるでしょう。

周囲の方々、先生方や権威に諭されて毎日通ってきた(通らされてきた)道というのは、それはそれで安心でき、間違いのないものなのでしょう。しかし、その慢心や過信こそが貴殿らが抱く不実の理想郷への偏執に繋がる一方通行の道に過ぎないのだとしたら?全てを捧げても尚、水蜜桃が腐っていたなら?数多の過ちを素直に自責できる程の人格者が世に何人いましょう?こんなはずではなかったと、またぞろ生贄を求めるのでは?(ここでは、不実に宿る甘美を味わうことのできる数寄者たる覚者についての言及は一旦傍に置いておくとして)

十把一絡げに括られてしまった無数の命は、元来何を思い産声をあげ、目眩く世界と対峙したのか。そのフォーカスを今一度、かけがえの無いご家族、親しい友人、そしてご自分に向けられるのも、長い旅路には悪くない選択なのかもしれませんね。

と、ウチで飼ってるキングバブーンスパイダー3匹が口を揃えて申しております🕷

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