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俺のGibson ES-335

エリック・クラプトンが好きでね。最初の出会いはビートルズ。While My Guitar Gently Weepsって曲。

この曲でやたらミャーミャー言ってるギター弾いてるのがクラプトン。ビートルズにかぶれてた俺はクラプトンのことを「ビートルズに選ばれた男」って感じに受け止めてた。

いろいろ調べてるうち、世界の3大ギタリストに数えられてるらしいことを知る。当時の3大ギタリストとは、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベック、そしてクラプトンである。

ジミー・ペイジの音もかっこよかったんだけど何弾いてるのかうまく聴き取れなかったのもあって静観。ジェフ・ベックは難しすぎた。

それでというわけじゃないけどクラプトンの追っかけに。

クラプトンがメンバーだったクリームっていうグループのアルバムを手に入れてコピーに励んだね。

Crossroadsなんて世界中のキッズがコピーしまくってる。

俺がキッズだった頃のクラプトンは黒いストラトキャスターがトレードマークだったんだけど、クリームの頃にはレスポールとか335とか弾いてるのね。サイケ調のペインティングが施されたSGも有名。

クラプトンが弾く赤い335がたまらなくかっこよくてね。いつか手に入れたいと長年想いをあたためてた。

あたためすぎて忘れそうになってた頃、YouTubeで見かけた動画にノックアウトされた。

Wild Wood Guitarsって楽器屋のプロモーション用動画らしい。

いやいや、ギターもかっこいいが演奏もかっこいい。大好きなスタイル。同じギター持てば俺も同じように弾けるような気がしてくる。あー、やっぱ335欲しいなとスイッチ入る。

それから数年、たまに楽器屋に出かけては目の保養に励んでいた。

ある日のこと目の前に現れた335が妙に気になって試奏させてもらった。いつもは目の保養にとどまるところ、なぜかこのときは弾いてみたくなって。

音がなんとも独特。常に倍音が鳴ってるというか、これまでに体感したことない音。コードも単音もしっくりくるのでいろんなフレーズが次から次へ勝手に出てくる。

この「勝手に出てくる」というのが俺にとって良いギターの条件で、良いギターを弾き始めるといつまでも弾いていたくなる。そういうギターって実は案外少ない。

いつまでも弾いていたいなー、ルックスもいいなー、つれて帰りたいなー、けど高いなーなんて考えながら、ひょっとして値引きしてくれないかなと値段が書いてあるカードを手にとって気がついた。

このギター、Wild Wood GuitarsがGibsonに別注かけたものとのこと。細かな仕様がグレードアップされてると。

こりゃ思し召しだわ、運命だわ、とお買い上げ。36回払。

せっかく手に入れたのにあんまり触れてない。今年は時間作ってたくさん弾こうと決意した。

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世界のゴキゲンが増えるといいなって考えたりしゃべったり書いたりしてます。ありがとうございます。