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映画「タクシードライバー」

史上最も痩せっぽちのアメリカンヒーロー。デ・ニーロがかっこいいのは言うまでもなく。

この映画を見るたびいつも思い浮かぶのが「彼(トラヴィス)は勝者なのか敗者なのか」という問い。少し広げて「果たして現代社会に勝者はいるのだろうか」の問い。

海兵隊上がりで精神に異常をきたしたところから彼は犠牲者とも言える。その点をなぞる意味で、次はランボーを観ようと思ってる。

ディア・ハンターもだね。

勝者とか正義とか、そういったものに一体どのような価値があるのだろう。全部が嘘っぱちに見えてくるから、人間は絶対的価値を求めさまようのかも知れない。

その意味で「生」と「死」は絶対的なものに思えてくる。だけど「死んでいないことが生」みたいなところがあって、「死」がないと「生」もないみたいな、不安定さから逃れることはできない。

12時間働いても眠れないトラヴィスを人は病人と呼ぶ。ほんとに病気なのかな。現実の中にあって平気でグースカできる人なんかよりよっぽどまともなんじゃないかって、俺の中の独りよがりが反応する。

世界のゴキゲンが増えるといいなって考えたりしゃべったり書いたりしてます。ありがとうございます。