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俳句3句(満月・葡萄)

満月をカメラバシャリと呑み込めり
まんげつをかめらばしゃりとのみこめり

満月の日、屋上に上がり、目の前の見事な月をデジカメで撮りました。フラッシュをたいてみたり、角度を変えてみたり。シャッターを切って
写り具合を確かめると、今、写した月がちゃっかりカメラの中に入っている。呑み込まれたように。
こういう場合、季語を主役とし、
満月はカメラにバシャリ呑み込まれ  としたほうがいいのでしょうか。
どちらにしても擬人法ですね😅


マスカットちと面長も混じりをり
ますかっとちとおもながもまじりをり

マスカットをよく見ると、まあるい者もあり、ちょっと長細いのも。
微妙に形が違うのが面白いな、と思って詠んだ句です。

アルザスの丘よ葡萄のさざめきよ
あるざすのおかよぶどうのさざめきよ

フランスアルザス地方に半年ほど住んでいたことがあります。丘一面に葡萄畑がひろがっていて、柵もなければ見張りもいないのに、盗む人もいない。2,3粒食べてみたら、素朴な味がしました。
この句は、季語「葡萄」がちょっと弱く、季語が立っていないかな、と思いますが、どうでしょうか?

アルザスの葡萄畑

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