歌も歌えないし絵も描けないから文章を書いています。【思考のクロッキー】
考えごとをする時、頭の中は言葉であふれてる。
小説を黙読するように、独り言のように考える。会話の少ない、淡々と主人公が自分の内情を語るような小説、そういう文体で、いつも考えごとをしています。
例えば喫茶店で、わたしが何も無い空間を見つめてだまっていたら、たいてい頭の中では独り言が始まっています。
ちょうど、この絵の女性と同じ目をして、とりとめのないことをただただ考えているんでしょう。
普段は、比較的静かに、淡々と考えごとが流れていきます。
ただ、時折、独り言が止まらなくなる日があります。
それはもう、すごい勢い。
いつもの思考がおだやかな川の流れだとしたら、大雨が降った後のような濁流。考えごとで頭の中がいっぱいになります。
頭の中がいそがしい状態、といえばいいのでしょうか。
こういう時、歌が歌えたらいいのにと思う。
思い浮かんだ言葉を歌詞にして気持ちをのせてどんどん歌になったらいいのにと。
絵が描けたらいいのに、とも思う。自分の気持ちの色を思うがままに、筆に取ってのせて絵にできたらいいのにと。
でも、歌も歌えないし、絵も描けないから、わたしは文章を書いています。
歌も絵もわかんないから、今の自分にちかしい言葉を、どうにか引きずり出して文章にしています。
言葉にしたって、しきれることはなくて。
心の奥底で胸を押し上げるあの感覚や、目の奥がぱちぱちとしびれるような冴えた感覚は、言葉から取りこぼされていきます。
それでも、絵や歌よりは気持ちのかけらを混ぜこめる気がしてる。
出口を探した感情が、ふいにたどり着いたのが言葉なんでしょう。
あの、ぶつけるような文章を書いてもいいですか。
受け取る人がちょっとひるんでしまうような、受け取りやすくない、優しくない文章。この文章もあんまり受け取りやすくないだろうなと思ってる。
優しくできたらいいけどさ、頭の中はこんな感じなんです。
濁流がごうごうと流れて自分でも足を救われそうで。怖いよね。元気なんだけどさ。
この気持ちは早まりすぎると氾濫して、あふれて溺れてしまうからできるだけよそへよそへと水を流してあふれないようにするのです。
もどかしいね。もういっそ、全部流れ切ってしまえばいいのに。川の水が枯れるまで、言葉にできたらいいのに。
そしたら少しはすっきりするんじゃないかって思ってしまう。
しかしまあ、言葉にするには流れがはやすぎる。そして言葉は遅すぎる。
そんな、どうどうと流れる頭の中。
・ ・ ・
ときおり、頭の中が忙しくなります。考え事が走り回るようなせわしなさ。
それでいて、冴えてるような研ぎ澄まされた感覚もあります。ちょっとハイになってるとも言う。
そんな頭の中を写しとるように書いてみました。
具体的には、せわしない気持ちを音声入力で文章にして、それを編集してnoteにしています。
いつもより素の自分に近いから、投稿するのもちょっとそわそわです。
タイトルには思考のスケッチと付けるつもりでした。直前で絵を描く清世さんのnoteを思い出して、クロッキーに変えました。
絵を描く人はスケッチやクロッキー、デッサンの違いをどう捉えているかがのぞけるnoteです。
まず、こんな書き分けがあるのも知らなかったのでほえ〜って気持ち。ほえ〜。
今回のnoteはメモ帳をさっと取り出して、ざざっと書きつけるイメージで書きました。だからクロッキーに近いのかなと思ったり。
絵のように、文章も書き分けを意識したらおもしろそう。
気ままに書いていきます。
📢お借りしたみんフォト
もちづきちぃさんのイラストをお借りしました!
たまたまnoteでフォローしている方だったので、小さな偶然に嬉しくなってます。リンク先のnote記事もすてきなんですよ…!興味があちこちに移ってもいいんだなあって思えます。
(検索キーワード 叫ぶ イラスト)
たいしたものはお返しできませんが、全力でお礼します!! 読んでくださり、ありがとうございます!