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2023年は更に盛り上がる、音楽 x Web3、NFTの流れ

2022年、大きな注目を浴びた”Web3”や”NFT”。
ブロックチェーン技術によって新たなインターネットのテクノロジーやプロダクトが産まれ、様々な領域を変化させています。

音楽もその例外ではありません。テクノロジーの進化に一番最初に影響を受け、時には”ディスラプト”されながら、新たな表現とビジネスモデルを携えて更に多くの人に感動を与え、市場拡大を繰り返してきました。
ここ5-10年では、音楽ストリーミングやTikTok等のショート動画がその役目を担っているのは言うまでもありません。

そんな中、音楽とNFTの結びつきもアーティスト、クリエイター、表現の新たな”触媒”として、新たな表現、ビジネスモデルを産み出しています。
2023年、注目すべき流れやトピックをシェアします。

1. グラミー賞に音楽NFTアルバムがノミネーションされました


Arturo Sandovalによるアルバム「RHTHYM & SOUL」が2023年2月に発表される第65回グラミー賞の「Best Latin Jazz Album」にノミネートされました。
ライブパフォーマンスのライブ配信、そしてNFT化を通じてアーティスをサポートしているMetaJAXと、”Web3時代のアーティスト/レーベル向け音楽制作、音楽NFT配信プラットフォーム”のDAOrecordsのコラボレーションによるものです。
FRIENDSHIP. DAOと同じく音楽DAOが手掛けたこの作品は新たな時代の到来を予感させるものです。


2. ビルボードの月ごとNFTランキング


アメリカの音楽業界誌Billboardは、2022年7月から「Biggest Music NFT (in June)」という記事で、毎月人気=取引額が多かった音楽NFTのTop10を発表しています。
音源だけでは無く、アート、ファンクラブ会員証的なNFT等を取り上げ、音楽アーティストの表現やビジネスモデルの拡張の流れをしっかりと捉えています。

英語にはなりますが、現在無料でも見られます。

3.マスターカードのアーティスト・アクセラレータープログラム


今月、アメリカのクレジットカード会社大手「マスターカード」が「Mastercard Accelerator Program」と題してWeb3時代のアーティストの育成をサポートするプログラムを立ち上げました。
DJやプロデューサー、ミュージシャンなどのクリエイター5名を選出し、NFTの作成やメタバースでの自己表現、ファンコミュニティの確立などWeb3の体験を通じたブランド構築の方法を教えるとのことです。
https://www.mastercard.com/global/en/vision/who-we-are/innovation/artist-accelerator.html

こうした大手企業が時代の変化を察知し、次世代クリエイターのサポートを行う流れが、2023年海外では加速しそうです。

FRIENDSHIP. DAOでもこうした取り組みを参考に、アーティスト、キュレーター、そしてファンの皆さんとの取り組みを行っていきます。

文:鈴木貴歩(ParadeAll株式会社 エンターテック・コンサルタント)