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コゴミとのこと


弘前在住、ロゴデザイン・ホームページ制作で活動しているデザイナーの前田です。津軽の自然や文化をこよなく愛しており、その好きをひたすらに書きつづっているnoteです🍎



岩木山に山菜を採りに出かけるのも大好きです🌿

トップの写真は、林の中を流れる小川に生えていたコゴミです。
今日はちょっとコゴミのお話を失礼します。

ある時バーで、オーナーさんがご自身で採ったコゴミを天ぷらにして出してくれました。それがとてもとても美味しくて「また絶対食べたい!」となりました。
ただその時「コゴミ」という名前をちゃんと聞いておらず、「なんかくるっとした緑色の山菜」としか記憶していませんでした。

よし、山に採りに行こうとなり(普通はこうならない)、ですが肝心の山菜のビジュアルが頭に無く(食べた時は天ぷら衣におおわれていたし)…やみくもに地面を探し回りました。
その時は山菜初心者過ぎて「ワラビ・ゼンマイ」あたりも区別がつかず、「これっぽい…?いやーー違う気がする…」「こんなに毛っぽいのはついてなかった!」などと苦戦しました。
森に入ったり、沢を下りたり、、確か2日に分け、かなりの時間をかけて捜索したと思います。

ある時林の中で「これっぽいーー!」とついにコゴミを見つけることができました。
くるっとした形状&独特な濃い緑の茎の部分が記憶と合っていました。

「絶対これ!絶対これ!」と喜び狂う私に、一緒にいた母からまさかのお知らせ。
「これうちの庭にめちゃくちゃ生えてるよ。むしろ生え過ぎて邪魔で刈ってた。」

いや衝撃でした…
うちは割と街中の方なのですが、謎にコゴミが生えていたことが判明しました笑

「山のコゴミの方が断然美味しいだろう」の推測のもと、見つけたコゴミを持ち帰り、天ぷらにしてとても美味しくいただきました。
(あの日バーで食べたのはコゴミで間違いなかったです!)

その後数年は自宅産のコゴミの天ぷらを楽しみ、ある時から「来年もサクッと食べれるしね」などと言って食べなくなりました。
でも毎年出てきたらちゃんと顔を見て挨拶はしている間柄です笑

以上、コゴミとのお話でした!


おまけ1
このコゴミと一緒の小川に咲くリュウキンカです✨

水のきれいなところに。

春の雪解けの頃、林のかなり奥の方に入っていくと見ることができます。
近くで見るとそんなに可憐な印象は無く、花びらもちょっと肉厚だし茎も短く太いんです。

どっしり系🌵

雪解け水が勢いよく流れる小川に咲いているし、それに耐える為にこんなたくましい形状になったのかな?と勝手に思っています。
(全くの想像です😶)


おまけ2
ロゴデザインにおける「ワラビ」

急にデザインのお話です笑
以前、ワラビをモチーフとしたロゴデザインのご依頼をいただいた際、参考画像として世の中のワラビモチーフのデザインをたくさん見ました。
そして気づいたこと。
「これってどっちかっていうとコゴミやゼンマイ??」っていうデザイン形状のものが意外と多かったことです😶

くるっと」しているんです。

実際にワラビを採る時、私はあまりくるっと感は感じないんですが(複雑に混みあっている印象?)

先代犬ちろるとわらび笑

↑こんな感じです。

その時に色々と考えさせられたんです。
・世の中の方が「ワラビ」をイメージする時にまず思いつく形状(←くるっと)にするのが、実はロゴとして力を発揮しているのかも
・でも「詰まっている情報」が実際と違うのはロゴとしてあまりよくないのか?
など。。

また、もしかしてピンタレストなどで参考画像を探す時に「ワラビ」で検索していても、いつのまにか関連で「コゴミ・ゼンマイ」ゾーンに迷い込んでいる可能性もあるなと🫥
これは実際に自分も、「羊」の検索をしている時に気が付けば「山羊」ゾーンになっていて困ったこともありました笑
今後もそれは絶対に気を付けて資料探しをしなければと思っています!

ちなみにこのご依頼の時は
地域柄、知識の深いお客様が多いことも予想される為「リアルなワラビ」の形状をもとにすることをご提案しました。

※絶対に他の方が作ったワラビロゴを批判しているのではありません!
「伝える」と「伝わる」のイコールについて自分なりに振り返った一件だったというお話です💡

最後はなぜかまじめ系となりましたが…
また次回はゆるゆるのお話だと思いますのでよろしくお願いします~🤭


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