見出し画像

1-3 微生物を友だちに

“微生物はどこにでもいる。極限環境下から人間の周辺の環境まで。そんな微生物との共生関係の構築が人類にとって今後重要になっていく。”

微生物を友だちに

 微生物は、“幸いにも”目視できる大きさではありませんから、パニックに陥らずにいますが、人間の体表面、口腔内、室内、室外を問わずあらゆるモノの表面、空間に無数の微生物が存在します。
気温、湿度、その他の外的な環境の変化に限らず私たちの体調の変化、加齢などによってもその構成を変えながら私たちを覆いつくしています。

 地球上に微生物が誕生して以来、希少な微生物は環境が彼らに有利に変化するまではじっと待機していて、有利な環境になり次第いつでも繁栄し優勢になります。
微生物は地球上の様々な環境に適合し、変化を受け入れながら環境を修復し、維持する役割を担ってきました。腐敗させ分解し再利用するサイクルなど自然と共にありました。

 人間は、微生物を利用して食料の保存や食を豊かにすることなど、長い年月のなかで学んできましたが、その一方で微生物は私たちの健康に害をなすことがあることは『1-2 微生物と友だちに ~人間と微生物~』で触れた通りです。
それを克服するために抗生物質を発明し、消毒、抗菌、殺菌など清潔な環境を作り出してきました。そのような人間の営み、対処が耐性菌を生み出し、微生物環境の偏りを生み、重篤な疾病の原因を作り出してきています。
害をなす微生物のみを問題とするのではなく、微生物群としての在り方、人間との関係性を考えるようになってきています。

微生物とどのように共生するかが人類にとって重要な課題です。

当社のシンボリックアート "微生物を友だちに"

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?