webマーケティングでよくある誤解【3選】
今日は、朝から税理士と打ち合わせ。夕方からは別件があり、移動を。忙しい時は、時間の使い方が問われますね。昨年から、会員さんと「朝活」をしていて、朝に結構デスクワークを終わらせる習慣が整ってきたので、なんとかこなせました!早起きは三文の徳。
webマーケティングは魔法ではない
もちろん、近代で非常に便利なマーケティング手法の一つにwebマーケティングがあります。これが便利なのは間違いないでしょう。
webマーケティングとは、webサイトなどに見込み客や顧客のアクセスを呼んで、収益を生み出すマーケティングの戦術です。
たとえば、LP(ランディングページ)やホームページなどのwebサイトを作り、そこに対してSNSや広告などから見込み客のアクセスを集め、webサイトからその後の販売につながるご案内などを行う。このように、webを中心に展開するマーケティング戦術(または戦略)がwebマーケティングです。
ちなみに、上記で書いたwebサイトというのは何も、LPやホームページだけでなく、ブログなども含まれるし、収益モデルも販売だけでなく、ブログなどであれば広告収入というビジネスモデルも組めます。
自社の扱う商品やサービスを販売する
媒体やメディアを作り、広告収入を得る
このどちらも、webマーケティングが登場する以前から、いわゆるリアルな社会の実業として存在していました。
なので、何かwebマーケティングだから特別なことができるようになったというわけではありませんが、それを非常に最小コスト(人員・労力・資金などの面で従来より少ないリソースで)行えるようになったという意味で、webマーケティングは非常に便利な戦術の一つとなりました。
ただし、webマーケティングは決して魔法のように願えば叶うようなものではありません。webマーケティングを13年やってきた経験から、初心者さんが誤解されがちなポイントと、正しい認識についてご紹介いたします。
よくある勘違い1:サイトを公開すれば売れる
昔から、すごくある勘違いとして「webサイトを作ってインターネットに公開したら、一気にアクセスが来るんでしょ?」というのがあります。
もちろん、少しやったことがある人にとっては、「そんなわけない」というのは、すぐにわかると思います。
そうです。残念ながら、webサイトをインターネットに公開しただけでは、一気にアクセスが来るどころか、全くアクセスが来ないのが普通です。
アクセスを呼び込むためには、SEOや広告、SNSからの誘導などの取り組みが必要で、そのwebサイトのテーマや狙いによって、これらのアクセスアップの戦術の中から、最適な作戦を選ぶ必要があります。
また、アクセスを集めただけでは収益につながらないというのも、経験がない人が見落としているポイントなので、事前に知っておいてほしい部分でもあります。
そのwebサイトから、どのようなビジネスモデルで収益を出すかによって違いますが、その収益構造を作らないといけないのが一点と、その収益構造に対してwebサイトの中でうまくアクセスを動かしていく仕組みも必要なのです。
ですので、webサイトを作成すれば魔法のように売上が上がるとは考えずに、
何のために、webサイトを作るのか
どのような顧客層のアクセスがほしいのか
どこから集客して、どこでマネタイズ=収益化するのか
という全体的な設計を、まずは考えることが大切です。
よくある勘違い2:インターネット広告を使えばかんたんに売れる
インターネット広告についても、「出せば、かんたんに結果が出る」という印象を持つ人がいます。
これは一部は正しい場合もあります。たとえば、広告出稿の条件(設定するターゲットや検索キーワードなど)によっては、広告からアクセスを一気に獲得すること自体は、比較的すぐに達成できることもあります。
ただし、ビジネス的な最終目的である「投下した広告費に対して利益をしっかり出せるか」という点では、「出せば達成できる」というほどかんたんではありません。
ここでは大まかに書きますが、広告の場合、まずは広告を出す前の準備が大切です。
どんな人に向けた広告なのか=ターゲット設定
何を訴求するのか
どんな広告で、どんなふうに表現するか
などを中心に、広告の種類や素材(=クリエイティブ)を作ります。
web広告の利点は、大きく3つあり、
すぐに広告がスタートできる
広告の停止や改善などの管理がしやすい
少額からテストできる
などが挙げられます。つまり、広告を出稿した後、思った効果が得られない場合には広告を停止させたり、広告を改善することが可能なのです。それがしやすいように、最初は少額の広告費からテストしていき、利益が上がると確信できてから大きな広告費を投下するのがセオリーです。
よくある勘違い3:SNSはかんたんである
SNSに馴染みのある方は、インフルエンサーなどの舞台裏についてもコンテンツを見たことがあると思いますので、彼らの仕事がかんたんではないことを知っていると思います。
華やかに見えるSNSの世界ですが、一般のユーザーがSNSを楽しむのとは違い、事業の取り組みとしてSNSを運用するのでしたら、やはり通常のマーケティング活動と同じく、継続的な分析と改善からは逃げられません。
SNSは誰でもできますよ!という謳い文句はたまに見ますが、一部は私も賛成です。ただしそれは、「操作などのわかりやすさ」がwebにおけるその他の媒体よりもわかりやすいという意味で賛成なのです。
「いやいや、コツを掴めば本当にかんたんなんですって」という反論も、私には理解できます。ただ、それはwebマーケティングを13年やってきたからであって、「コツを掴めばかんたん」というのは、ここまでに書いた広告やwebサイトについても同じことです。
ただ、いたずらにSNS運用は難しいということを言いたいのではありません。確かに、コツを覚えれば結果が出る側面があります。
そのコツとして、トレンド的な方法ではなく、原則的な話を伝えるのなら、それは広告やwebサイトと同じく、きちんと細かいデータを集計しながら、
ヒットするコンテンツの傾向はどうか
フォロワーはターゲット属性に近いかどうか
失敗したコンテンツの敗因はなんだろう
などと、結果と要因をきちんと分析し、改善を繰り返していくことです。
ていねいな顧客分析が、成功確率を上げる
webマーケティングは確かに便利です。便利なものは使うべきだ。
ただしそれは、「それを使うことがベストな選択なら」という前提があります。インターネットの時代だからといって、それが最善とは限りません。
弊社にとって、webマーケティングは専門分野の一つですが、だからといって盲信しないように気をつけています。
私たちがクライアントの事業に対してコンサルティングをさせていただく際には、そのご事業について、以下のような点を探っていきます。
その事業の価値は何か
どんな人のニーズに対して、最も貢献できるのか
そのお客様や見込み客たちは、どのような生活をしているのか
その人たちの、自覚しているニーズと自覚していないニーズは何か
どのように価値を届けるのが最適なのか
どんな数値になれば、それを達成と言えるのか
実践するために、どんな整備が必要か
実際にやってみて、改善点はどこか
私たちは、コンサルの現場では、このようなことを大切にしてクライアントの事業改善に対して思案をしています。
その結果、もちろん近年ではwebマーケティングの手段を使うことも多いです。一方で、とあるクライアントの例では、そのクライアントの商品はwebサービスでありながら、実際に最も効果のあった集客方法は「手紙」というパターンもありました。(めちゃめちゃ工夫している手紙です。)
webマーケティングかどうか。また、webマーケティングだとしても、どの方法なのか。
そこをしっかり見極めるためにも、最後に書いたようなマーケティングの原則(顧客理解に基づく構築)が何より大切なのだと考えています。
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株式会社フレンドマーク
五十嵐
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