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スーパーで惣菜を買うのは手抜き?惣菜部・濱本のつぶやき

「スーパーで惣菜を買うことは手抜きなのだろうか」

少し前、スーパーで惣菜を買おうとしていたお母さんに、年配の男性が「ポテトサラダくらい家で作ったらどうだ!」という言葉を投げかけた、そんなネットの記事が話題になりました。

20年間フレンドフーズで惣菜を作っている私は、このことがずっと頭の片隅に引っ掛かっていました。

実際にスーパーでお客さまと接していても、一部のお客さまの中には「夫と二人暮らしなので、二人分だけを作るのは逆に手間がかかってしまうから……」と、言い訳のようにお話しながら、少し後ろめたそうに惣菜を買っていかれる方もいらっしゃいます。

そのようなお客さまには、年配の方が多い気がします。

「サザエさん」や「ちびまる子ちゃん」でスーパーの惣菜が食卓に並ぶことがほとんどないように、その時代(三世代同居や専業主婦が当たり前のような時代)を過ごされた方の中には、スーパーで惣菜を買うことに抵抗がある方もいるのかもしれません。

「ポテトサラダくらい……」と言った男性は、きっとその価値観を持った方だったのかなと思います。

でも今はどうでしょうか?夫婦共働きが多くなり、祖父母と同居する家も少なくなり、一人暮らしの方も多くなっています。

仕事や育児、家事、介護……やらないといけないことがたくさんある中で、食事を全部手作りすることは、体力的にも、時間的も困難になってきているのではないでしょうか。

全てやらなければ……と身体を壊してしまうくらいなら、スーパーで惣菜を買うことによって空いた時間を、大切な人のために、また自分の身体のケアのために使うことは、一つの選択肢として有効だと思います。

実際にここ30年間、中食(スーパーやコンビニの惣菜など、調理済みの食品を自宅で食べること)市場は年々大きくなっています。

フレンドフーズ_惣菜売り場

最近私が惣菜売り場に立っていて感じることは、後ろめたい気持ちを持たれているお客さまがいる一方で、惣菜を買うこと楽しみながら、うまく利用されているお客さまの方が多くいらっしゃるということ。

朝の散歩のついでに、好きな惣菜を買って帰ることを日課にされているおばあちゃん。売り場に並んだ惣菜を見ながら、その日の献立を楽しそうに悩んで買っていってくおじいちゃん。

価値観をシフトさせて惣菜を買ってくださる年配のお客さまも、とても多いように思います。

「スーパーで惣菜を買うことは手抜きなのだろうか」という問いに対する私の答えは、「何かと忙しい今の時代を生きる私たちには、うまく手を抜くことが必要だ」というものです。

そして、あと何年もすると、スーパーで惣菜を買うことが、手抜きかどうかすら話されなくなるくらい当たり前の時代がくる、と思っています。

フレンドフーズ_ポテトサラダ

写真は私の働くスーパーで作っているポテトサラダです。

レシピは簡単。

毎朝、蒸し上げたじゃがいもをマッシュして、具材に玉ねぎ、きゅうり、にんじん、ハムを入れます。調味料はマヨネーズと塩こしょう、それにレモン果汁。

ポイントはレモン果汁に生のレモンを使うこと。フレッシュなレモン果汁を絞って入れることにより、さっぱりとした優しい味に仕上がります。どこか懐かしくホッとする味だと、実は惣菜部門で一番の人気商品です。

ほかにもフレンドフーズでは、毎朝、カツオと昆布から出汁をとり、その出汁を使って煮物を作っています。毎日食べていただく惣菜だからこそ、ご家庭と同じように手作りにこだわりたいというのが、私たちの信念です。

フレンドフーズ_惣菜売り場2

△フレンドフーズ惣菜売り場

惣菜を買うことが当たり前の時代になったとき、フレンドフーズの惣菜を選んでいただけるように。

またフレンドフーズの惣菜が、お客さまの健康的で豊かな食事を応援できるように。

そんな思いを抱きながら、毎日、惣菜を作っています。

フレンドフーズ_ポテトサラダパック

△フレンドフーズオリジナル「ポテトサラダ」(100g 税込164円)

この記事を書いた人

フレンドフーズ_濱本バストアップ

部門:惣菜・パティスリー部
名前:濱本 唯克(はまもと ただかつ)

お惣菜一筋、フレンドフーズに勤続20年。和・洋・中の枠など関係なく、厳選の食材が集まるスーパーだからこそできるお惣菜を。お客さまの「美味しかった!」という言葉を糧に日々頑張っております。


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