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【読書メモ】言葉を使いこなして人生を変える/はあちゅう

2017年に買った、はあちゅうさんの本を久々に読み直した。

とりあえず、気に入った箇所をメモしておく‼︎

言葉というのは、伝えたいことを伝えるための道具にすぎないはずなのに、しばしば私は言葉自体の美しさに心を奪われて、いてもたってもいられなくなる。
『はじめに』


「いいとこどり」ばかりしている便利な日々の中で、手ですくった水がぼとぼとと指の間からもれるように、何か、抜け落ちているものがあるような気がして、隅々まで本を読んでしまったその日の午後。
『本は情報のいいとこどりができる』



攻略法だらけの世の中で、試しにやってみる機会がどんどん省略されている気がする。なんでもかんでも教わるのが当たり前になって「楽しみ方」まで人に教わるようになったら、終わりだなと。
『「楽しみ方」すら自分でわからない人たち』


大人になると思い出のタンクが急に開くことがあって、それで泣いてしまうんだ。
でもそれは、いい年のとり方をしている証拠なんだと思う。
『よく泣く大人たちのこと』


罫線だらけのノートしか知らなかったのにいきなり真っ白のスケッチブックをもらったかのような、かすかなとまどいと、それをくるっと覆って見えなくしてしまうほどの未体験の解放感。大人って、本当に本当に楽しい。
『フリーランスが楽しい理由』


先輩作家さんの言っていた、
「たまにいい文章を書く人ではなく、とにかく、毎日書き続けられる人が勝ち残る」
という言葉を信じていて、書くことがない日に書けるのが作家だと思っているから、毎日が修行だと思って書いています。
『自分には書くべきことがあると信じる』


つまらない小説は、読んでいて、まったくの他人の人生相談に付き合わされているような感覚になるけれど、面白い小説は新しい世界に、どぼんとダイブして、使っていなかった器官を動かすような、本能的なわくわくがある。
(中略)
物を書くということは、小さな国をつくるみたいな作業だと時々思う。
自分の倫理観と理想に他の人を引き込む行為だ。
引き込んでいて、読者を救う意図は全然なく、引き込むことによって得るのは、自分の魂の安らぎだったりして、書く人たちって本当に無責任なのだ。
『無責任な書き手たち』


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