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ハードワークの女性は婦人科系疾患になりやすい?

先日X(Twitter)で、ハードワークの女性は軒並み婦人科系疾患をやってる、というポストが話題になっていました。34歳で子宮体癌と診断された私にとってもドキッとする話です。

癌の原因を突き止めることは難しく、もちろん私がなぜなったのかもわかりません。
ストレスやハードワークによる体への負担が癌の原因になるという統計などもない(はず)ですが、今一度これまでの生活習慣や働き方を振り返ってみたいと思います。

体型、生活習慣について

【体型】
普通〜痩せ型

【運動習慣】
・ほぼ毎日1万歩以上歩く
・最低週1ジム(はまってる時期は週3で行ってました)でウェイトトレーニングを約4年
・それ以前はヨガ1年、暗闇フィットネス1年

【食事】
・ほぼ毎日自炊
・お昼はお弁当orコンビニなら低脂質高たんぱくなもの。外で食べるのは人と行くときだけ
・筋トレ趣味から食事には気を遣う。たんぱく質、脂質、炭水化物をバランスよく
・味の濃いもの、しょっぱいもの好き。たまにはジャンクなものも食べる
・間食するなら甘いものよりスナック菓子が多い

【お酒】
・飲み会、外食は週1回くらいでおおむね日本酒1、2号程度の酒量
・お酒は強くないけどなんでも飲む
・平日家で飲むのは週に1,2回で、ビール1本程度

こんな感じ。すごく立派な生活ではないかもしれませんが、同世代なら私より不摂生してても元気な方のほうが圧倒的に多いでしょう。
当然ですが、良い生活習慣が癌の予防になるという統計はあっても、必ずならないわけではありません。

そもそも子宮体癌は50代以降に多く、30代でかかる人は少ないです。
若い人でなる場合は、家族や親戚で乳がんや子宮がんになったことのある人がいる場合、つまり遺伝によるものが多いらしいですが、私の場合は誰もいません。

だからこそ、なぜ自分が?と受け入れ難かったです。
そんなことをさんざん考えたので、今では癌については「なるときはなる、なったものはしょうがない」ものだと心から思います。

働き方とストレスについて

ほぼデスクワーク人生。転職は数回、経理とBizdev経験があり、経理の方がトータル年数は長いです。現在は治療のため休職中。

経理は季節労働なので決算時期は特に負荷がかかります。
潤沢に人員が揃っています♪なーんて環境に身を置いたことは一度もなく、上場企業では決算時の終電&タクシー帰りは当たり前。
それでも業務全体の「型」はできているので、負荷が高くなる時期の一人当たりの業務量の多さが一番のネックでした。

非上場企業は、上場企業と比べてやることは随分少ないです。
ですが、非上場でもIPO(上場)準備は上場企業以上にハードでした。

人が少ないのはもちろんのこと、いろいろ完成されていないので「型」は走りながら作るし、プロジェクト型業務も上場企業より圧倒的に多いです。
業務量も多く難易度も高いので、体力も気力も求められる環境でした。

Bizdevはいろいろやりましたが、イベント関連業務は現場に赴くことも多いのでシンプルに肉体を酷使します。
体力はある方でしたが、イベント系業務が集中して残業時間100〜120時間、加えて狂気のパワハラ環境が半年続いたときに無事心身ともに壊しました。当たり前!

振り返れば我ながらストレスフルな環境に身を置いてきたなぁと思います。
でも自分で選んだことなので後悔はしていません。

問題はそういう働き方をしていると、生理不順や不正出血が常態化して、不調にたいする問題意識や危機感が薄れてしまうことだと思います。

これを読んでくれている方の中でも、肉体的・精神的負荷の高い環境で、生理不順や不正出血が続く経験をされた方は多いのではないでしょうか。

私の場合、低容量ピルを服用していたため生理不順はあまりなかったですが、不正出血が続くことはありました。
「疲れてるのかな」「まぁ、あるあるだよね」
なんて考えてしまっていましたね……。

こんな風につい「あるある」で片付けてしまうようになると、病気のサインも見逃しやすくなってしまいます。

もちろん、大抵は大きな病気ではないと思います。
ですが、「ハードワーク女性は婦人科系疾患やりがち」に多くの反応があったことを考えると、身に覚えのある方には体の変化を注意深く観察してもらいたいです。

ストレスだろう、疲れているのだろう、と切り捨ててしまわず、不調があったとしてきちんと「1カウント」数えること。
不調ポイントがたまってきていることに気を配ること。

悲しい思いをする方が一人でも少なく済むように、これを読んでくれたあなたは、ご自身の体を大事にしてくれたらと思います……!

「二つ道があれば困難な方を選ぶ」

改めて振り返ると挑戦的な環境が多い仕事人生でした。
それは分岐で悩んだときのルールを決めていたからです。

「二つ道があれば困難な方を選ぶ。たぶんその方が面白いから」

我ながら狂った決め事だとは思いますが(笑)、飽きっぽく、じっとしているのが苦手なんですよね。
実際に困難な方を選んだ後は、「誰だこんなのやるって決めたあほうは!!……私か!!ちくしょ〜!!(泣)」と毎回思います。笑

そして怒り狂いながら、「いい加減のんびり働きてぇや!こんな環境、許されるわけがない!!!」と一生懸命ルーティンを構築しますが、うまくいっていざ「凪」の状態が訪れると突然退屈になり不安が襲ってくるのです。

「今って停滞しているのでは?」「このままではダメになるのでは……」

いや、十分やってるから少し落ち着きな?と今は思うのですが(笑)
退屈を感じるくらいなら、怒り狂いながらも常に忙しく何か新しいことに取り組むほうが好きなんですよね。
振り返ってみると、まぁあんまり利口な感じはしないのですが(笑)、こういう生き方ってすごく自分らしいなと思います。

癌の告知を受けてからは日々いろんな感情が湧いてきて、気持ちのアップダウンもやはりあります。

いつまで治療が続くかわからない不安、社会から切り離されてしまったような寂しさ、体重減少や抗がん剤の副作用による脱毛などの見た目の変化など……

考えてみれば、これだけの変化のフルコースですから不安にならない方が無理なんですけどね。
もともとのじっとしていられない性分もあって、あれやこれやと気を揉んで焦っていました。

ですが、悩みの多くはコントロール不可能なことです。
いつまで治療が続くか、どれくらい元の生活に戻れるか、治ったとて再発するのではないか、再発したらどれだけ生きられるのか……。どれも自分にはどうすることもできないことばかり。

そんなことに頭を悩ませ悲しんでも、癌は治らないし寿命も伸びないのですから、もっと良いことに時間を使う方がいいですよね。

ご飯が美味しい、天気が良い、風が気持ち良い。そういうことを心から楽しむ方がずっといい。
どんな状況でも人生をできるだけ楽しみ、自分らしく生きることをめざす。

「困難な道を選ぶ」という自分のルールに照らせば、今一番難しいことはこれだと思うのです。

正直、不幸を嘆いて他人を羨み、泣いて暮らす方が楽ですからね。面白くはないけど努力する必要はないから。

どんな状況でも生き方や考え方は自分で選択することはできるのだから、やっぱり私は今まで通り、より難しい道を選んで、誰だこんなこと決めたのはーっ!!(泣)と発狂しながら、情熱と感情で走って生きていきたいですね。そっちの方がカッケーからね!

それでも心は揺れるでしょうが、今はそんな風に考えています。

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