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ドイツの学生寮とシェアハウスの思ひ出

ドイツで安く学生生活をするなら学生寮かシェアハウスが断然おすすめです。

大学付属の学生寮なら家賃が100€代のところもあります。シェアハウスでも普通のアパートをシェアするわけですから家賃は大幅に抑えることができます。

共有スペース

どちらもほとんどの場合他の学生とキッチンとバスを共有することになるので、ドイツだけでなく他の国の文化にも触れ合えるチャンスです。

私も語学学生時代に計1年ほど学生寮とシェアハウスに住んでいましたが、総じて楽しかったです。もちろん「隣人ガチャ」や「同居人ガチャ」もあります。

キッチンを汚したまま掃除しない人や、冷蔵庫のものを勝手に食べる人、夜中まで爆音で音楽聞いている人などに当たることももちろんありますが、これは他の同居人と団結して、時には大家さんに助けてもらいながら対策するしかありません。

知人は同居人ガチャに失敗し、キッチンの壁にティーバッグが張り付いている地獄絵図を見て引っ越しを決意したそうです。

大学付属の学生寮ならキッチンにも鍵付きロッカーなどが設置されていることもあり、冷蔵品ではないものや勝手に使われたくない調理器具はそこに保管しておけます。冷蔵庫にも個人のボックスを置いたり名前を書いたりすることで、ほとんどの場合は盗み食いされることはありません。

友達の作りやすさ

色々な国からの学生が多いので、ドイツ語がそこまでできなくても皆さん優しく接してくれます。同じような語学を学んでいる途中の学生もいるので、ドイツ語を学ぶ環境としては最適です。

私もドイツ語を学んでいた時、学生寮に住んでいましたがみんなが自然とキッチンに集まって一緒に料理する機会も多くあり、それぞれの国の料理を紹介しあったりボードゲームや映画鑑賞など毎日ワイワイしていました。

私も延々とパンケーキを焼きながら延々と同居人たちに食べられていった日を鮮明に思い出します。

同じような境遇だからこそ、話のネタも豊富です。「どこから来たの?」「何しに来たの?」「何科に進む?」などありきたりな質問から話を広げられるので、気兼ねなく話せる友達作りには困りませんでした。
ドイツ人の学生には大学の仕組みを教えてもらったり、履修の仕方について質問したり助けていただけました。

これは学生寮あるあるだと思うのですが、みんなが集まるキッチンには必ずと言っていいほど世界地図と出身国を指すピンが壁に貼ってあります。
これを見ながら何人もの学生がここに住み、学んで会話をしたんだと思うと感慨深いものがこみ上げてきたのを思い出します。

受け継がれる電気ケトル

短期間の留学だと食器などを持っていくかどうか迷うところです。私は1学期だけの留学の際、一応皿とスープ皿、フォークとナイフ、小さいフライパンだけ持って行きましたが、学生寮ならこう言ったものは有り余っています。

食器をはじめ鍋もナイフもまな板も前の住人が残していったものがありました。
運が良いと前人が置いていった電気ケトルをもらえることもあり、個人部屋で手軽にコーヒーやインスタントスープを飲めるようになります。自分だけの電気ケトルです。

これだけで学生のQOLはかなり上がります。
別に普通に買えば良いのですが、キッチンにもあるし数ヶ月使うだけで20€ほど払うのは学生にとっては「もったいない」部類に入るのではないでしょうか。

この代々受け継がれているであろう電気ケトル、安物なのになぜか中々壊れないんですよね。ここにも短い伝統を感じました。


幸運なことに楽しい思い出しかない学生寮とシェアハウスのお話でした。
相容れない人はどこにでもいるので距離を置きつつ、楽しいことに集中しましょう。改善してほしいことがある場合は、他の同居人を味方につけると後々楽です。


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