正月用イラストメイキング
※私はカラーイラストを描くたびにメイキングを語る女です
週報でも何度か書いているが、今年の年末は１００日企画をやってたので、ほんとに忙しかった。年賀イラストを描きたいけど時間がない、ということはもうわかりきってて、なるべく短時間でそこそこのクオリティに見えるように小細工を弄し工夫をこらしました。
週報によれば、正月用のイラストについて構想を練りはじめたのは２３日。この時点で、複数人がからむ構図とか凝ったポーズは絶対無理なので、人物のバストアップで描こうと決める。
アイデアとラフ
１００日企画で時間が限られているなかで、正月用のイラストも描きたい気分になっている。そうなると、短時間でしあげるために制約を作ったほうがよさそうだ。土曜からこのことについて考えはじめ、「カラーパレットをしぼって、さらに描くのはメイン一人のみにする」というのを思いついた。これなら、オリジナルととうらぶと一枚ずつ描けるかも？
辰年→ドラゴン→中国風と連想していき、ジェードグリーンとオレンジの組みあわせにしてみたい。フレッシュで幸先よさそう。このカラーパレットで彩度明度をいじりながら、二種類の正月イラストラフを同時に描く。ラフ六枚出来。企画のあいまに描くのが楽しみ！（←自分に言い聞かせている）
というわけで、描いたラフがこちら。
下半分が今回描こうとした二次創作用のラフ。主要キャラを一人だけバストアップで描いて、ほかのキャラを指人形で描いたら時短になるのではというアイデアが採用されました。この時点でけっこうはっきりイメージが固まってたので、そのままラフに入ります。
中国の旧正月風のイメージは竜からの連想なんだけど、マオカラーの服を推しに着せたいというのもあり。どんなタイプにしようかなとChatGPTに相談したところ、いろいろ教えてくれます。
このなかの、”Cheongsam-inspired”というキーワードで出てきた写真のうち、伝統的な中国風の結婚式の、男性友人用の衣装が推しに似合いそう。シンプルなマオカラーで、ごてごてしてないけど華やかさもあっていいな。
というわけでこのあたりをキーワードにして検索しながら衣装を決め、ラフを仕上げました。
ポーズも服もそこまで複雑じゃないので、それほど作業時間がとれなくても描けそう。
ここから先は作業も早いし、あんまり作業記録取ってないので、タイムラプスをご一緒に。
タイムラプス pic.twitter.com/OQpLM3KkLG
— 村の風呂屋 (@murafuro) January 1, 2024
今回は（も）あんまり線画きれいに描いてない。下書きに自分で撮った写真を使いました。
背景の雲模様も、指人形も、きれいに描きなおそうと思ったんだけど結局、ラフのほうがよかったのでそのまま使った感じ。ランタンと「迎春」の文字は素材です。Pixabayだったかな？
服の塗りは本当に下手くそなので、毎回半泣きになりながらえんえんとやってる。下地を塗る段階でムラを作っておいて、それを使いながら大きく塗り分ける感じで……いや、ほんと、難しい。シワの形状自体の難しさもあるけど、明度差とかも考えないといけないですよね？ シワなんもわからん……。
背景や服の模様は、完全に中国風にするのではなく、どこともとれる感じにしたかったので自分で描きました。ちょっとアールデコのイメージです。民族衣装にアールデコ模様をいれると、なんだかモダンな感じに見えて好きなんですよね。
サムネで見たときにほぼ完成と感じられる段階になったら、人物と背景にわけてそれぞれ統合して二枚のレイヤーにします。その後は時間がゆるす限り加筆して完成。ラフから３～４時間くらいかなあ……。私にしては早いほうです。
完成
できた～
スピード仕上げのわりによく描けたと思う！ クリスマスイラストがあんまりうまく描けなかったので、今回は満足。
うまく描けたなと思うところ：
・全体の印象をラフから変えずに仕上げられた
→あんまり線画描いてないからな……。
・画面のメリハリ、色の設計
→ラフの段階でわりと色を決められたので、彩度高く明るい色をけっこう使ったけど全体はうまくまとまったと思う。新年らしい明るく快活なイメージ。
・服のシワ。立体表現にはまだ難があるけど、塗り方のヒントはつかめた気がする。コントラストはしっかりつけて、明度を下げすぎない感じ。あとはやっぱりグラデーションマップありきだな～
反省点：
・毎回思うけど立体感のある塗りって難しい。レイヤー統合したあと無意味にちまちま塗ってしまう。
・メインキャラのポーズや小さいキャラのデザインにもっとそのキャラらしさが出せるといいな
・これくらいシンプルなイラストでも、作業しているうちにキャパオーバーになって細部の詰めが甘い箇所が目につく。時間を置いて修正するといいのかなあ。
ちっちゃい長船もわりとかわいいので、見てやってください～
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