フィルアップ21

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英雄にして竜殺し。二面性を持つ優しく冷たい青年

初登場時は、襲撃を受けた隠れ里からリアナを助けだした元軍人。人あたりのよい好青年と、鬼神のごとき戦闘狂のふたつの顔をもつ。竜の心臓を持たない〈ハートレス〉であるため、竜騎手を中心とした貴族社会で差別を受け、疎外されている。常人離れした身体能力をもち、剣腕に優れる。また大戦の英雄でもある。

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外見:身長6フィート1インチ。砂色の短髪、ハシバミ色の瞳。片方の目はやや緑がかった地味なオッドアイ。

経歴:捨てられた子どもは、英雄から〈竜殺し〉へ

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名門エクハリトス家に次男として生まれるも、〈竜の心臓〉をもたない(=ハートレス)であると判明したため養子に出される。型破りな剣士である養父のリカルド卿や、愛情深い叔母グウィナのかかわりもあり、意外にも幸福な幼年時代を送った。

大戦ではすべてハートレスたちからなる自身の隊を率いて、王国のために奮闘した。多くの戦績をあげ、ウルムノキアでの勝利に大きく貢献したことから〈ウルムノキアの救世主〉と呼ばれた。しかしヴァデックでは不毛な撤退戦をしいられ、〈ヴァデックの悪魔〉と呼ばれる鬼気迫る戦いぶりをみせるも、当時の部下の多くをうしなった。

大戦末期、当時のエリサ王に対するクーデタを阻止すべく剣をふるい、結果として首謀者マリウス卿(黄金賢者)の竜を殺傷する。このことからおそれをこめて〈竜殺し(スレイヤー)〉と呼ばれるようになった。竜族にとって古竜は信仰の対象であることや、フィル自身が竜の心臓を持たないハートレスであることから、この二つ名は暗い響きをともなっている。

家族

父はエクハリトス家領主イスタリオン、母はトレバリカ家、エクハリトスの傍系出身でもあるレヘリーン。デイミオンは兄。(ただし、幼少期に養子に出ており実家とは疎遠)
養父は西部領主のひとりで、剣豪としても名の知られたリカルド・スターバウ。
叔母は五公の一人グウィナ卿、また甥はヴィクトリオン・ナイメリオン。

人となり

人あたりがよく、気さくな好青年。庶民育ちのリアの良き理解者であり、保護者でもあるが、他人に容易に踏みこませない一面も持っている。なにを考えているのか読み取らせず、秘密主義で単独行動にはしるところも。アウトドア趣味の養父の影響を受けており、釣りや料理が趣味。戦時中を思いだすので冷たい食事は苦手で、好きな食べ物は温かいスープ。

ヒロインとの関係

フィルリア3

第一部では護衛として、またよき理解者としてリアナを支えるも、後半~二部にかけては詳細を告げずに単独行動をする場面が多く、彼女を心配させた。デイミオンの繁殖期(シーズン)の義務で傷つき、落ちこんでいたリアナを元気づけようと気晴らしに誘うも、それをきっかけに恋愛関係に。しかし自身の恋愛感情よりも剣士としての誓約を優先し、リアナを裏切る形で敵国に出奔した。地味に見えるが女性関係はけっこう派手で、任務のために女性を篭絡(ろうらく)するのもためらわない。のち、デイミオン不在のあいだの期間限定ではあるもリアナの夫となり、結婚に対しては意外にロマンチストな一面を見せた。

魅力と短所

フィルアップ21

作中最強の剣士でありながら、報われない愛に苦しむフィル。内に秘めた愛情と献身、ミステリアスな一面が魅力。半面、愛する人のためなら当人を傷つけても仕方がないと割りきる冷たさや、自分自身をかえりみない自己犠牲的な面が短所かも。 








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