ゲンロンカフェ20200907.クイズ鼎談.

頼まれた原稿を書きながら,2020年9月7日のゲンロンカフェを(途中まで)見る.伊沢拓司+田村正資+徳久倫康によるユリイカクイズ特集に関する鼎談.最初はレンタルで観始めたのに,あまりに面白くて購入もしてしまう.徳久さんというのも最近名前を知ったけれど,競技クイズの覇者らしい.伊沢さんがいかにクイズ漬けでクイズ・クイズ界を愛しているのかが伝わって,ユリイカも買ってしまった.情熱のある人たちが酒を飲みながらだらだら話すのは素晴らしい.

そもそも QuizKnock が好きになったのは,ある程度の高学歴の人たちの間の会話の進み方が,自分の背景とシンクロしてなじみ深く懐かしかったからなんだなと気づく.
でもそもそもなんで観始めたんだっけ?テレビはドラマしか視ないし,東大王も伊沢さんが気になってからたまに視る程度.YouTubeはひろゆきとDaigoくらいしか視なくて,YouTuberにはあまり興味を持てないままなんだけど.多分初期の頃の動画(四国オーストラリアかな)を視て始まって,本格的にはまったのは100点取り飽きたの動画だった気がする.

伊沢さんのテレビと QuizKnock の動画で見せる顔が違うというコメントはたまに見るけれど,ここで見せる顔はまた全然違っていて,「男っぽく」て楽しそう.クイズについて話すの好きなんだなあ.かっこいいなあ.距離感のあるお互いに尊敬のある仲のよい友達のお喋り.逆に他のメディアでも,いつもいかにセルフプロモーションを考えているかを感じさせられる.それはそれで,かっこいい.
今の彼の特殊な立場,それがあるからこそできること.クイズ史の編纂と歴史の証言者を同時にやることの困難.でも,他にやる人がいなくて,やる人がいた方がいいならやるという背負い方.

しかし,知らない人が沢山出てくるこの会話が楽しいなあと思えるのは,QuizKnock を入口にしてクイズに興味を持ち,競技クイズというものの存在を知り,見ている内に伊沢拓司という人に興味を持ったからだろう.最初に何かの入口が必要という話なら,ある意味 QuizKnock はちゃんと入口になっている.

クイズをしなくてもクイズを外から見て愉しむ方法もある,という話をしていた.自分は記憶が壊滅的に悪くクイズに向いているとは思えないので,クイズを始めたいとは思えないが,でもこの人たちの業界への取り組み方は面白いと思うし,クイズというものには興味が出てきた.そういう裾野の広さも業界にとっていいことだったらいいんだけど.

ミーハーファンとそうでないファンとかの区別はよくわからないが,もう,伊沢さんのファンだな,というのは認めざるを得ないだろう.ファンになれば,相手を喜ばせたい気持ちも出る.クイズは始めないとして,何かできることってあるのかな.

誰かのファンというのは,その人の頑張っている姿を見て自分も頑張ろうと思えるということ.そういう人がいてくれて嬉しい.好きなものが増えるのは単純に嬉しいこと.自分の場所で私も踏ん張りたい.


 

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