「同人作家」としての人格に生かされてる。

高宮です。


久しぶりにあーこれ書いとこ!と思ったネタが出てきたのでつらつらと。

あえてダラダラと実のない話を書きます。コアな話だし。


それでも同人活動が、同人作品が大好きだ!というお話。


\創作物としてのBL、そして同人誌、同人活動の話が出てきます/


コミケ中止のニュースが流れたのもまだ記憶に新しいですね。

主催の会社のみならず、印刷会社や様々なところに経済的にも心理的にもダメージが大きいですね…。

あたしみたいな在宅のオタクでも、毎年夏と冬はお祭りです。ゲームクリエイターである弟はここ数年は毎年サークル参加していたらしく、「場」が無くなることへの打撃は大きい…。


高宮のTwitterアカウントでは主に短歌、時々詩、企画があったり気が向いたら小説を投稿しています。


だけどもっと昔、あたしが初めてフィクションの文章を書いたのは中学生の時でした。


「恋空」などのケータイ小説(ケータイ小説!?打ち込んで懐かしさにビビりました。。)が大流行りの時期。


魔法のiらんど様、オタクに青春をありがとうございました。(長年の運営お疲れ様でした!)



ルーズリーフに手書きの文字で綴った恋愛小説。内容は忘れてしまったけど、ふわふわっとした可愛らしい、いかにも女子中学生らしい文章を書いていたと思います。

図書館司書の先生や、仲の良かった友人に読んでもらって。

先生が付箋で貼ってくれた感想の、「高宮さんの文章は暖かいですね」って言葉が嬉しかった~。


Wordで小説や、その頃も詩歌も書いてたなあ。短歌を詠みだしたのってここ最近だと思っていたのですが、意外と昔から続いているようです。


その頃は小説家になりたくて、文章でご飯を食べていけたらどんなに良いかと思ってました。

それと同じくらい、そんな考えは甘いことも、毎日毎日本を読んでいたからこそ分かっていたけども。


高校に上がって、演劇部に入ったあたしは小説作品よりも戯曲を読んで、自分でも舞台の脚本を書くことにハマってました。


そんな時に出会ったのが同級生の女の子。その子の影響でアニメを見るようになり、BLやGLというジャンルがオタクの中で大きな市民権を得ていることを知り(中学の時にレズビアンの自認を持っていたのでそれ自体も衝撃でした)、可愛い女の子同士の恋の話や、可愛い男の人同士の恋の話、切なさや葛藤、それを乗り越えた先の真の愛…なんて素晴らしい……


とまで壮大なことを思ったかは覚えていませんが、あれよあれよという間にpixivのアカウントを作成し、またあれよあれよという間に地元にほど近い名古屋のイベントに、その後相方になるその女の子と共にWordで打って、家のコピー機で印刷したコピ本を5冊持ってサークル参加することに…!


頼もしい先達(未来の相方)のおかげで、BLを知る→同人文化を知る→本を作ってサークル参加をするの初動はめちゃくちゃ早かったと思います。情熱ってすごいね。


動きが早かったので、pixivにも過去作品はほとんどありません。告知もほぼ無いまま、机に並べた5冊のぺらっとしたコピ本。

それでも閉会を待たずして5冊全てが名も知らぬ同志の元にお嫁へ行ったのです…初めて、あたしの「本」が知り合いではなく、「読み手」の元へ旅立って行った瞬間。あの時の嬉しさと興奮は忘れられません。


その時、お隣の席だったサークル主さんがとても良くしてくださったことも覚えています。

明らかに不慣れなあたし達にご挨拶してくださり、綺麗に刷られた新刊をプレゼントしてくださった(その上、こちらの本は頒布の形でくださいとお声かけ頂きました)こと、その後もメッセージのやり取りで応援してくださったこと。

あたしの(同人作家さん、かっこいい…!)の原点は、コミケで壁を仕切ってらっしゃるサークルではなく、地方のオンリーイベントの島中のお姉様でした。


今になれば、一冊の本を刷るのにどれだけの時間とお金と手間がかかっているのかも分かります。サークルのファンの方に頒布される予定だったその1冊(相方共々頂いたので2冊ですね…!)を、右も左も分からない我々に快くプレゼントしてくださったこと、新参者を馬鹿にしたり爪弾きにするのではなく、共通の趣味を楽しむ仲間として迎え入れてくださったこと。


イベントからは遠のいてしまいましたが、今でも書き続けられるのはあの時のお姉様のおかげです。


その後、初めて手に入れたお宝をほくほく読み漁り、相方の手は離れたものの安住のジャンルを見つけ、pixivもTwitterもありがたいことに小手の字書きにもフォロワーが増えて。

日々交流してくださる書き手さん、描き手さん。コメントやブクマ、評価機能で応援してくださる方。

仲のいいフォロワーさんのアンソロジーに寄稿したり、憧れの書き手さんと合作したり。


月日は流れ、その場所でガンガン小説を投稿していた時には大学受験生になっていました。

部活と創作活動ばかりしていて、気づいたら高校三年生の夏。補講、模試、自主勉強。

夏~冬まで、人生で一番勉強をしていた半年は、人生で一番小説を書いた半年かもしれません。


もちろんイベントに行くようなお金も時間もないけれど、pixivにも個人サイトにも、テキストベタ打ちで小説は上げられる。


夏休みも毎日勉強して、帰ってきたらパソコンに向かって大好きなBL小説を書く。

自分は日々大変でも、画面の中に綴られる二人はいつも仲良しで、困難も一緒に乗り越えて~~のような、まあ自分はどう足掻いても女なのでBL小説には登場できませんが、ある意味逃避先、そして何よりの癒しでした。


(定期的に何千字の小説を書きながら、ギリギリまでレベルを落としたとはいえ公立前期で合格を勝ち取った当時の自分すごい)

(5000字の小説は書けても1000字の小論文は上手くならなかったので推薦は落ちてました)



大学生になって、大阪で行われたイベント。

丁度あたしの誕生日に、大好きなジャンルのオンリーが大阪初上陸!でした。親友を売り子に口説き落とし、初めて印刷所に製本を依頼し、血反吐吐くかと思いながら書いた二万余字の本…。


この時は実績やフォロワーさんのおかげで、イベントでもその後の書店・通販の委託でも動かしていただきました。今でも誰かのお手元にあると空想すると、面映ゆいけどとても嬉しい。


では、なぜその場所を離れてしまったのか。

大学になって、講義、アルバイト、新しい友達付き合い。物理的に時間が取れなくなったことはまず大きいです。


それと、よく見聞きする「同人疲れ」。


ジャンルやサークルの大小、スタンスにも寄ると思いますが、創作やオタ話は良いものの、母親程年齢が離れていたり、逆にあたしより若い子だったり、そういった人達と日々の生活の話を聞いたり、雑談にもふぁぼを飛ばしたり(ふぁぼ!!懐かしい!!笑)、そういう事が少しづつしんどくなってしまって。


もちろんこれらのことは強制でもなんでもないです。したい人がすればいいんだし、あたしも今思えばしなくて全然良かった。


小さなジャンルの中の、これまたニッチな組み合わせを書いていて(pixivのタグを0件→1件にして、「斬新ですね!」とコメントを頂いたのは今でもいい思い出です)、もちろん皆さん良識を持ち合わせた方なので、交流しません!となっても爪弾きにしたりだとかそんなことはありえないのは分かっていたのですが…。


当時は若かったし、同調圧力の幻覚を勝手に見ていたように思います。


それでも暖かな交流や、お褒めの言葉、色んな方との繋がり、そして当時触れた素敵な作品。

その全てが、今のあたしを作っています。


だってなんだかんだと言いながら、ジャンルと場所を移してまた同人小説を書いているので。

やはりジャンルの雰囲気か、時代が流れたのか、Twitterも萌え語りや作品のお話に終始する方が多いような(ミュート機能を駆使してるだけかもしれませんが、それも必要で大切な事だと思っています)。


noteは書けない!ネタが無い!と言いながら、仲良しなあの子たちが仲良くしてる妄想は無尽蔵に浮かぶし筆が乗る…。


形にもならない妄想ツイートにも「新しい扉や沼を教えてくれてありがとうございます!」とリプライを頂いたり。

「丁寧に優しく綴られている高宮さんの作品が好きです」「雰囲気がとっても大好きです」「ファンのひとりとして応援しています」と、身に余るお褒めの言葉を頂いたり。


暖かい文章を書きたいと思っていた。

自分の書くものが好きってだけで、ここまでやってきたけれど。


それを一緒に楽しんでくださる方がいる、同人文化、オンオフともにそれを発表する場があるこの時代、本当に感謝ですね…!


だからこそ、即売会も、そしてサイトや創作SNS、そういう場も、守っていきたいし育てていきたい。最近ちょっと、寂しいニュースや噂が多いけど。


流行病にも、そして一人の人間にも、この尊い文化を邪魔する権利なんてないと思っています。


今はお家で文章を書きます。

またみんなで集まれたらいいよね、お宝沢山集めて、アフターは飲みに行ってたくさん語ろう。

その時のネタに困らないように、今日も元気に妄想します。


オタクって、同人作家って辞めらんねえ~~。

お仕事にならなくても、好きなことして生きてます、あたし。

ここまで読んでくださりありがとうございます。 Twitterもやってます~。noteと一緒にフォローお待ちしております! お気に召して頂けましたら飲み物一杯、ご馳走してやってください!お酒やコーヒー飲みながらまた書きます。