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すでに転換期は始まっている。 

朝から他現場の現調を済ませ、名谷です。土曜日に聴き逃したFM802の仁井さんの番組を流しながらの神戸線。今日も今日とて仁井さんは仁井さんでした。唐突に、「私の栄養はお喋り!!」と声高に宣言されて、月曜日の憂鬱も一瞬で吹っ飛びました。繰り返しますが、彼女は天才です。

猛暑の中作業をしていると、10時の休憩に所長からアイスの差し入れ。職人さんが皆、少年の笑顔でアイスを齧っています。細かい心遣いがありがたいです。

1F廻りの作業を見守っていると、通りすがりの高齢の方から、何度も労いの言葉をかけられます。多くの方は空調服に関心があるようで、だいたい、そちらへ話が移ります。普段着で着ている人はあまり見かけないですが、フェスやゴルフ場では結構目にします。知人に聞くところでは、キャンプでも大活躍のようですね。

建設業では必須のアイテムになりましたが、着てみるとその違いに驚くと思います。絶えず身体に風が送られているので、服がベタつきません。なによりそれが大きい。外気を取り込む機構なので、猛暑日だと温風は温風なのですが、それでもまったく体感温度が違います。過去、大手ゼネコンの現場で、空調服のバッテリーを忘れた職人さんが作業禁止で家に取りに帰らされていたほど、建設業界では必要不可欠なものになりました。

高校まで昭和の野球に揉まれていたこともあり、夏には強いつもりでした。しかし、ここ数年の暑さは手がつけられませんね。それでも、平均気温の推移を調べてみると、思っているより急激な上昇は観察されません。年齢を重ねるにつれ、体力が落ちているのが原因でしょうか。感覚だけでなく、正しいデータを得ることは大切だと思い知らされます。対策がまるで変わってきます。

昭和の野球は今では完全にアウトでしょう。僕の高校では、真夏であろうが練習中はコップ1杯の水が3回。1回100ml程度です。まったく足りないのでトイレに行く振りをして、みな隠れて水道水を飲んでいましたが、それもバレて、蛇口を番線で縛られて使用不可にされた、というのは今では笑い話です。試合になればレギュラーは水分が取り放題なので、試合当日はみなウキウキしていたものです。あるいは、そういう効果も狙っていたのでしょうが、ピントがずれていることは間違いないです。

野球界でも、ダルビッシュ有選手を筆頭に、現役のプレーヤーが生の声を発信するようになりました。  SNSの普及が後押しになったことは間違いなく、いかに既存のメディアが情報を歪曲して発信していたか、という証左でもあるでしょう。そもそも、正しく理解できるだけの能力がなかった、という面もあるかもしれません。

必然、現役のアマチュアプレイヤーにとっては素晴らしい環境ができつつあります。価値のある情報を得ることが格段に容易になり、また、現役のトッププレイヤーが提言することによって、いわゆる古い体質そのものが改められていくでしょう。

古い指導者は大変です。ひと昔のように、これまでこうだったんだから……という価値観はもはや通用しません。彼らもまた、アップデートできるか否か、が問われているのです。変化を受け入れられない人たちは淘汰されていくでしょうし、あらゆる指導・教育そのものの転換期は、すでに訪れているのです。



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