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古典文学お手軽読本その4 蜻蛉日記編

はじめに


 『蜻蛉日記』は、藤原道綱の母の日記ですが。子供の道綱君、大河ドラマでもあまり優秀でない人のように描かれています。これは、『小右記』という本に、「文字も読めない人」と書かれていたためですが、本当? 正妻の子では無かったので、他の兄弟ににらまれないように、もしかすると、そういう振りをしていただけではないでしょうか? 実は、すごい優秀な人物で! とかいう感じで描いて欲しかった。

1.現代語訳


◎『ビギナーズクラシックス 蜻蛉日記』
 角川書店:編 KADOKAWA 角川ソフィア文庫
(用語の説明や、年表もついていて良いです。愚痴っぽい話の連続です。)

◎『私家版 かげろふ日記』
 杉本苑子:著 講談社 講談社文庫
(非常に読みやすい現代語訳の本です。変に退屈すること無く読めます。)

2.解説本


◎『蜻蛉日記をご一緒に』
 田辺聖子:著 講談社 講談社文庫
(この本は、単なる蜻蛉日記の解説本ではありません。田辺聖子さんの話を聞いてると(読んでいると)、蜻蛉日記の内容や時代背景だけで無く、平安時代の生活の様子や風俗などいろいろな知識が自然に身につく、という優れものの本です。平安時代について詳しく知りたい! という人にお勧めです。)

3.小説


◎『わたしの蜻蛉日記』
 瀬戸内寂聴:著 集英社 集英社文庫
(著者の直感によって書かれた小説ということ妙に生々しいです。)

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