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コミュニティは起業をもたせてくれる

今日はコミュニティのことを書こうと思う。
私は昨年【ブレスト会】っていうコミュニティをひっそりと起ち上げて、よっこらよっこらと運営してきた。きっかけは三井美七さんという強み発掘ライターさんに私の強みをみてもらったことで、「たみ子さんは自分に必要なものを自分で探して実現化できる強みがある」と言われたことだった。つまり、「これいんじゃないかなー」と思うことをヒアリングして裏をとり商品設計してリリースして人集めて提供できる、というのが具体的な例で、当然のようにやってきたそれが出来ない人がいるというのが逆に驚きだったし、だったらやりやすい場を作ってみようと思い立ち、その翌週にはリリースして活動がスタートした。

特に収益目的じゃなかったけど、自分の本業のサービスを考えた時に、会って話をする自分の価値を考慮すると無料はちょっと既存のお客さんに悪いだろうと思って、ブレスト会という2時間くらいの会をやる時にだけ参加費2000円をいただく形で運営することにした。会自体は月に1回から多い時で3回くらい。新規も既存メンバーも混ぜこぜで毎回4~5人が集まった。どうせだったらとFacebookグループに集めて、会をやっていない時でもアイデア出しのスレッドを立てたり、フィードバックを互いにとるようなオンライン企画をやったりして、活動的なメンバーは実際に自分のビジネスにアイデアを採り入れたり人脈が出来たりしてたし、ちっとは役に立ってたんじゃないかなと思う。

表向きはあんまPRしてなかったから、ほぼ私の好きな起業仲間をスカウトして連れて来て、会の新鮮さを保っていた。そんなこんなでノロノロと40人くらいの集まりにはなっていった。

そのままダラダラと継続する選択肢もあったのだけど、昨年暮れから家庭の事情で仕事にかけられる時間が急激に減ったことで、自分の割いている時間と持っているものを振り返った時に、このブレスト会の運営自体も判断をしていかないといけないタイミングがきたと思った。残すんだったら運営にかける時間を極力少なくして、それでいてメンバーにとって自分にとってもメリットになるようなコミュニティにしてかないと意味がない。

ここでいっそのこと解散してしまうこともよぎったのだけど、ここからが今日このnoteで一番言いたかったことにつながってくる。前置き長くなってごめん。

起業はけっこう大変だった

話の本題の前に、起業について振り返らせて欲しい。私は起業して丸2年が経ったところだけど、まあ楽な2年間ではなかった。面白かったけど。今でこそ目標の金額がなんとか稼げるようになってきたが、それでも毎月ちから業のような状態で、常に継続に対しての不安はあった。体と心を壊したら一発で人生トンだようなギリギリの状態だし、何もかも辞めた~ハワイ~なんて高跳び出来る余裕も正直ない。投資や投資がコケて消費になったローンなんかを背負いながら、払った分を回収してかないとならないっていう緊迫感は常にあった。

継続できたのは同じ境遇にいる仲間がいたから

そんな中で、継続してこれたのは他でもない仲間がいたからだと思うんである。仲間と言っても経営者仲間なわけで、互いに見込み客な可能性もあるわけだから、ビジネス状況や本音を包み隠さず言い合えるような関係性の人は3、4人ほどだったけど、それでもホントに救われてきた。前の会社の同僚とか地元の友達とか家族とかそういう人達ももちろん心の支えにはなるけれど、同じ業界で似た情報をそれぞれ集めて同じ境遇の中で目標に向かって頑張ってるって仲間は、状況の理解度がまるで違った関係性だった。集客の悩み、成約率、プロモーションがどうだとかを会社員の友人に話してもこんなには伝わらないだろう。だけど経営者同志であれば、うまくいかない感情や不安や焦りも汲み取りながら、現状を伝え合って、持っている情報でアドバイスがし合えるところまでいくんである。どれほどの解決力があるかという話だ。


そういった意味で、起業を継続していけるのは同じ境遇にいる仲間の存在がとても重要だということに気付いたのである。本来なら心の支えは家族であるべきだけれど、会社員である私の夫に「うまくいかないの」と話したところで「じゃあ辞めて休んだらいいじゃん」と言われても正直、心はちっとも解決しないのだ。同じ境遇で同じピンチを乗り越える為に、自分はこうしたああいう方法もある、という具体的且つ実践的な情報のやりとりが誰かと出来るってことは、たぶんきっと起業を継続していくのにすごく影響力の高いモチベーションのコントローラーになってくる。

コミュニティと有料という枠内の関係性

更にこの関係性は、コミュニティであるからこそ成り立つ関係性でないかなと思ってる。今回継続課金(1000円/月)という形にしたけれど、それがこの関係性の構築に結局必要なことだったんじゃないかなと今になって思う。無料で繋がっている関係性にどこまで踏み込んだヒアリングとアドバイスが出来るだろうと感じたのだ。1000円でも2000円でも有料で入ってもらっているっていう責任感は、やはり無料の関係性とは違ったニュアンスのものになるのは人間だもの必然じゃないのかと。お金もらってないと本気にならないのかって話じゃなくてね、お金はある意味約束の形だと思ってるから、優先度の違いかな。どちらかと言うと、お金はコミュニティを抜ける時に役立つものになるだろう。【退会】という形で金銭的な関係性は切れるけど、縁は切れないよっていう感情的な部分の繋がりを保ったまま、形式上離れることができるからだ。

そんなこんなで今回、継続課金に踏み切ったことで40人いたメンバーは半分以下になった。まだ減ると思う。最終的に4分の1以下になるだろうと思っていたので、ある意味想定内だ。で、これからなんだけど私、残ってくれたメンバーにはこれまで以上に深く関わっていけたらいいなって思ってる。工数を割くという意味でなく、心の深度と解放だ。今まではどこかに遠慮があったんだけど、これからは遠慮なくずいずい知っていきたいし、まっすぐに提案していきたい。10人くらいで少数精鋭のチームでリスタートして、きっと専門性も分かれるだろうから、互いのビジネスを高め合いながらさて、どこまで伸びていけるかね。

入ってくれて嬉しかった。ありがとうございます。

最後に一番大事なことを。
こんな風に書いていると去ったメンバーは気を悪くしてるかもしれないけれど、私はすごく感謝をしている。今回、私の都合で連れて来て、私の都合で体制を変えてしまったことに罪悪感があったのは事実で、心地よい居場所だと思ってくれていたメンバーも居ただろうにホントごめんなさい。一時でも参加してくれたお礼と、そのままで拡大していけなかった不甲斐なさをお詫びしたくて、少し残ってくれていたメンバーには一人一人メッセージを送った。「考えたけどスタイルが合わなかった」「また別の形で」「楽しかったよ」と去り際にわざわざメッセージをくれた人もたくさんいて、久しぶりに言葉を交わせたことがとても嬉しかった。少しでも面白そうと思って会いに来てくれて、ホントにありがとうございました。

さて。まぁ色々あるけれど、起業ってほんと面白い。ああでもないこうでもない、これが良いかも、いやこれか?と検証しながらピンチを乗り越えたり泣いたり笑ったり。たまに落ち込んだりもするけれど、私は元気です←

※ブレスト会とは?
起業してみたら、ビジネスが面白い!いろんなアイデアでサービスの可能性を広げていきたい!というビジネスをこれからもりもり頑張っていきたい方の為のサロンです。コンサルタントさんに相談するにはちょっと手が出ない…自分と同じ起業年数やちょっと先輩たちはどうやってビジネスを回しているの?がヒアリングできます。色んなビジネスのツールや方法論を前向きに皆でアイデア出しや情報交換をしていき、自分のビジネスに活かしていく為の会です。月額1000円/4月より形を変えてリスタート。

 

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