フランス流子育て③
フランス人ワーママの家事分担率って?
日本に比べ男女平等が根付いているイメージがあるフランスですが、男性の家事や育児への参加率は平等かというと、そんなことはありません。(まあ個人差はもちろんありますが..)
子供がまだ小さかった頃、私の夫は出張がとても多く不在がちだったのですが、出張や早朝のアポがない限り、朝8時過ぎに市の保育園へ子供を預けるのが夫の役目で、夜は私が18時頃子供を迎えに行くという感じでした。
保育園の閉まる時間は市町村によって違うのですが、遅くても19時ぐらいには閉まるのが一般的ではないかと思います。
病気で保育園に預けられない時は、夫が家で仕事をしながら子供のおしめを変えたり、離乳食やミルクなどの食事の面倒を見てくれたりとても助かりました。
但し普段の子供の食事や着替え、お風呂などの世話はほぼすべてが私の担当。
夫婦で家事や育児を均等に分担している状態とは程遠く、それは統計を見る限り、他のフランス人世帯も似たような傾向にあるようです。
統計によると、
フランス人女性が家事に費やす時間は一日当たり2時間36分に対し、男性は その半分以下の1時間 11分!
なんとフランス人女性は男性の2倍以上の時間を家事に費やしているのです。
日本に比べると男女平等が進んでいるようで、そうでもないのが意外ですす!
男女の役割分担が不公平な驚きの理由!
面白い記事を見つけました。
この記事によると、女性が男性の2倍、いや場合によってそれ以上の時間を費やしている理由は、実は女性自身が案外現状に満足している(!)からだというのです。
「えっ、どういうこと???」
って思いますよね。
調査によると、大半の女性が家事分担が不公平であると認識。
但しその内80%が今の現状に満足していると答えているそうです!
驚きと同時に、妙に納得してしまった私です。
女性って、「自分なりのやり方」が手放せない、「楽したいけど、手抜きは許せない」完璧主義の人が多いような気がするのですが、どうでしょうか?
(えっそれは私だけ???)
手伝ってほしいけど、旦那さんが「いい加減に」掃除を済ませるのがイヤ
「やたらと高い材料を使って」料理するのが面白くない
後片付けがきちんとできていないキッチンにイラつく
そんな方、私以外にもいるのではないでしょうか?
不公平だと思いつつも、これ以上家事任せる気などさらさらないという女性、世界中案外多いのかもしれません。
普段の料理は手抜きがフランス流?
フランス人が普段からフランス料理のフルコースを食べている訳ではありません。
最も食べる順番は
前菜 - メイン - デザート
のように気まってますが、
トマト一個 - オムレツ - ヨーグルト
みたいな極めて簡単な夕食で済ます家庭は多いようです。
私は痩せているのに食べるのが大好きで、独身時代から料理の本を買って眺めるのが大好き。
新婚当時は買い込んだ料理本を見ながら夕飯の支度をすることに幸せを感じ、フランスの料理雑誌を定期購読して毎日の献立を考えるということを何年もやっていました。
周囲のフランス人から、
「毎日手の込んだものを料理しているよね!」
と言われる度に、
「作っているのは簡単なものばかりで、一品料理のことも多いのに....。みんなは一体何を食べているのだろう??」
と疑問に思ったものでしたが、フランスでは日本人の私の想像以上に簡単なもので普段の食事を済ませている家庭がものすごく多いんだなという事がわかってきました。
そういう私自身、ここ数年はかなりの手抜きメニューで済ませることが多くなり、そのことで感じる罪悪感も感じることもありません。
手抜きをしたら駄目というのは私の思い込みだったようで、ある日いつもなら食べやすく切って、手作りドレッシングをかけて出していたトマトを丸ごと1個ずつ塩と一緒に子供に出したら、子供が大喜びして拍子抜けしたことも!
困った時のレスキューメニューとは?
一人暮らしの若い男性だったら(偏見かな?)意外と普通にあるのかもしれませんが、ポテトチップスを夕食にしたという女性の話に驚きました。
雑誌であるキャリアウーマンが、
「ピンチの時はポテトチップスで乗り切ったわ!一度それをやってみたら、すごく楽になった。」
と話していたのです。
流石に度々ポテトチップスで夕ご飯という家庭は少ないでしょうが、ハムとレタスとか、目玉焼きとか、パスタに市販のソースを和えただけが毎日の夕食なんていう家庭すごく多いのではと思います。
共働き家庭では料理雑誌を見て作るようなおしゃれなレシピは週末友達や家族を読んでのご飯会専用という人が多いかもしれませんね。
私はいつも栄養バランスを考えたおかずが沢山食卓に並ぶ家庭、すごく憧れます。
でも自分にはそれが難しい場合、額に青筋立てながら必死に品数揃えてイライラがみがみのママでいるのも辛いですよね。(私はほぼ毎日この状態でした)
今は家事も料理も手抜きのことが多いけれど、その分機嫌が良いママでいられるし、その方が家族に優しくできるんですよね。
家族もその分喜んでくれるているように思います。
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