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ぶれずに撮り続ける

 ご無沙汰しています。と言っても、見ている人も僅かですが。
 この4月に函館から札幌に引っ越した。函館では「旅するように」暮らした2年間だった。転勤で引っ越すのはこれで最後かと思うと、慌ただしい片付けも切なく感じながら、残した仕事も気にかかりつつも追われるように引っ越してきた。

 札幌に来て、がっくりと落ち込むこともあった。自分の対応も良かったのか。これからも心の片隅で引き摺って、思い出してはもやもやしながら生きていくと思う。
 とは言いながら、友との再会や、古い友から心の弛緩を見抜かれたようなラインが届いたりと、暖かい気持ちににもなった。

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 以前札幌にいた頃、近所のパンと焼きとんの古民家居酒屋によく通っていた。札幌出身の店主のエリーさんとは歳も近く、誕生日も一緒なので気が合う友達と言うか仲間のような関係だった。一軒家の軒先を借りて燻製を作ったり、犬を飼っていたので、犬とじゃれながら飲むと言う、至福の時間を過ごせる店だった。
 帯広に転勤して間もなく、諸事情で閉店したのだが、札幌に戻り間もない頃、どうなったか見に行った。そこにはアパートが建ち、僅か3年だが、時の流れを感じた。
 彼女は閉店より前に店から退いたが、東京に戻り、看板犬も老衰で死んだと聞いていた。今はどうしているのか、札幌に戻った報告がてら連絡してみた。

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 「コロナ禍もあり札幌に帰って来ました。今は両親がやっている窯で器を作ってます。インスタやっているので、見てみて」とアドレスが。
 数々の焼き物と花が溢れるインスタだった。焼き物の柄も彼女のセンスを思い出させるものだった。

 インスタをフォローすると、彼女から連絡が来た。
 「インスタを見て、昔から撮っている写真とブレてなくて、何だか嬉しくなってしまいました」

 写真だけでなく、人の性格もそんなに変わらないよ。
 私の人生も終盤に入った、落ちこむこともあるけれど、ぶれずに、誠実に。
 たまに更新しています。良かったら見てください。


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