**「今」を意識すると**

ぎゅうぎゅうに詰まった予定をこなす生活をやめてから、自分の中の価値観が少し変わった。

少しどころではなくて、大きく変わった。

「好き」が増えた。

「嫌い」は意識しなくなった。

「したいこと」と「できること」がきちんと区別できるようになった。

「当たり前のこと言ってる」

そう言われても仕方ない。

前職までは、部屋は寝るための場所で、常にあわただしかった。毎日終電かタクシー。帰ってきて速攻お風呂に入って、翌日のお弁当の準備して、とにかく1分でも1秒でも早くベッドに入るためにはどうしたらいいか?しか考えてなかった。

休日はあってないようなもの(その辺は今もさほど変わりはないけれど気持ちが全然違う)で、家事に追われて終わる。

「好きなことしなよ?ろろは、ろろのしたいことあるでしょ?」

幼馴染に言われた言葉は今ならわかる。

「したいこと」「なりたい自分」「今日の自分」「今の自分」

未来の自分は今の自分が作って行くんだってことも理解できるようになった。だから「今の自分」には必ずこう言うことにしてる。

「もう、そんなに頑張らなくていいよ」

サボっていいとか、そんな意味ではなくて主役を「仕事」から「自分」へシフトしただけ。どちらも同じように思えるが大きく違う。

最近は、どんなに本業の仕事が遅くまで伸びても(仕事柄仕方ないのだ)、苦痛はない。

歌い手としても有難いことに、少しお声をかけていただくけれど、スケジュール調整が苦痛だとは思わなくなったし、「もうやめようか?」とも思わなくなった。きっと、終わりの時は自然にやってくるから。年に数回でもステージで歌うことはまだ続くのだ。

それは、モデルの仕事も同じこと。

モデルの仕事は今年のスケジュールで数本のみ。敢えてそうした。

自分を酷使しても何もいいことはない。

ただ、自分が成功させたいと思った仕事を全力で終わらせたい。それだけのこと。今までの仕事の仕方を否定する気はない。それがなければ今はないから。

人間、ひとりでは生きていけない。

甘える場所が必要だってことも学んだ。

多くはないけれど自分には友人たちがいる。

そして、追いかけたい背中がどれだけ自分にとって大きな影響を及ぼすか?ってことも知った。追いかけたい背中は自分にとって必要なのだ。

「今」を意識すると、「未来」が見える。

気づけなかった自分に、ありがとう。

これからは、したいことをして行くよ。





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