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本のこと

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本について考えるための文章をマガジンとしてまとめます。
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2019年5月の記事一覧

町の本屋の本棚

仕事のある平日、昼休みに、本屋にふと立ち寄った。町の本屋さん。売り場は、そんなに広くなくて、レジから一望できていそうなくらい。 雑誌、小説、文庫、新書、なんかが、置いてあるのは当然の生業だからと思う。一方で、なんだか異様に「青土社」の本が多い気がした。この面積で、50冊くらいはあったのが、なんか違和感だった。青土社みたいな出版社の本も周辺にあったかもしれない。 出版社毎に本の雰囲気がある。業界の人ではないから詳しくは知らないが、出版社が本に結構関わってるんだと思う。本が僕

紙の表示と画面の表示

資料を実際に印刷してみたタイミングで、間違いや不自然な箇所に気づくことが多くないだろうか。 全体が見える、客観的な「もの」として見える、気持ちが最終段階で引き締まる、など色々と理由は考えられる。とあるレポートには、紙にすると「レビューモード」に脳が切り替わるという話もあった記憶もある。 理由は定かではないにしろ、同じようなことは、「書籍は紙か電子か」問題についても考えられるのでは、と思い至った。 電子書籍は便利だ。日々Kindleを使いながらそう思う。そこは認めて多用し

著者の年齢を見てしまう癖

大学生のとき、古本屋でバイトした。色々と作業がある中で、目録作りがあった。本の奥付を読んで本のリストを作っていく作業だ。 バイトをしてた頃は、著者の経歴を奥付で見て、色んな人がいるな、と思った。自分もユニークな生き方をしたいな、と思ったりもした。 本を読む時、著者や訳者の経歴を大体最初に読む。いつ頃からだろうか、読み方が少し変わってしまった気がする。 著者の生まれ年から、年齢を計算して自分の年齢と比べてしまうのだ。この人はこの歳でこんなことをして、こんな本を今書いて、一

本の読み方(主に哲学的、詩的な)

本を読みながら、本当に素直な気持ちで、色々と考えたり、感じてみることで有意義な時間を過ごすのが大好きだ。ノートに書き出しもする。もちろん、ページ当たりの進みはすごく遅い。 速さは全く問題にならない。「何かを見つけられること」が本を読むにあたり、自分にとっては最も重要だ。極端なことをいうと、何かを見つけられたら、そこで終わってもいい。流れで次にいって、深めるのもありだ。 「見つける」のは、本の主題、著者が最も言いたいこととは離れたところにあることもある。むしろ、「見つける」