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【元商社マンが勧める】グローバルで働きたくなったら、まず読むべき小説3選【東アジア編】

大地の子 / 山崎豊子

【大地の子 / 山崎豊子著】
巻数:全4巻
テーマ:中国残留孤児、鉄鋼業界
舞台:中国東北部、内モンゴル自治区を中心とする中国全土
時代:1940年代、1970年代
一言メモ:作者山崎豊子が中国主席の胡耀邦に協力を仰ぎ、中国の裏表を書くことを実現。

大地の子は中国残留孤児をテーマに書かれた本である。中国人として育てられた恩を報いるべく必死で生きようとする中国残留孤児の一心と、敗戦直前、関東軍の満州放棄作戦で引き裂かれた親子の話。

戦前の国民党率いる国府軍、共産党率いる八路軍、共産中国後の大躍進政策、文化大革命の内情、はたまた労働改造所などの内部を描いた結構ヤバい作品。

不毛地帯 / 山崎豊子

【不毛地帯 / 山崎豊子】
巻数:5巻
テーマ:シベリア抑留、ロッキード事件
舞台:ロシア、日本、中国
時代:1945年〜
一言メモ:伊藤忠の元会長・瀬島龍三氏がモデルとも言われているが、真実はいかに。戦中・戦後の歴史を学びたい方にオススメ。

大本営参謀の主人公が、終戦の際に関東軍の武装解除を説得するも、侵攻してきたソ連軍に拘束され、そのまま軍事裁判にかけられる。結果11年のシベリア抑留生活を送ることになる。

物語はシベリア抑留の話と、シベリア抑留後の商社マン生活を描く作品となっており、非常に読み応え抜群。実写ドラマ版も是非。

竜馬がゆく / 司馬遼太郎

【竜馬がゆく / 司馬遼太郎】
巻数:8巻
テーマ:明治維新、薩長同盟、海援隊
舞台:土佐高知、京都、江戸、長崎
時代:江戸時代末期
一言メモ:差別すると数百年後にしっぺ返しくらうので、気をつけよう。

三菱商事の祖・海援隊を組織した坂本龍馬をモデルにした物語。物語は剣術修行を名目に高知から江戸へ出るボンクラ竜馬(龍馬ではない)から始まるが、読み応え抜群で、ぐんぐん惹き込まれる至高の作品。

明治維新は関ヶ原の合戦から来る起こったのだと、なるほど納得できる事件であったことが分かる。土佐藩一国でも厳格な身分制度のもと土佐の郷士達、それを弾圧する支配階級である上士達の中で超えられない壁が存在。その中から時代を切り開く英雄たちが生まれては時代の闇に消え、やがて明治へと繋がる男たちの物語。

孫正義がゴリ押しするので、気になって読んでみたら本当に面白くて完全にハマってしまいました。令和日本人のバイブル。

終わりに

さて、いかがでしたでしょうか?

筆者は歴史小説が読むのが好きで、よく小説を読むので今回まとめてみました。今回挙げた本は主に日本や中国を中心とした東アジア編ですが、次回は東南アジア編なども執筆していければと思います。

ビジネスを実践で学ぶのは大切ですが、小説を通じて、海外市場のビジネスの難しさを知るのも一つの手かと思います。

上記の本は、日本の明治維新や日中の太平洋戦争末期の様子などを描いた本などで、様々な角度からの歴史学習にもなりますし、日本人としてアジアで働く上での教養としても良い本だろうと思います。

事実は小説よりも奇なり、と云いますからね。

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