映画「YUKIGUNI」をRINGOKANで!20名の上映会をバーで企画した理由
こんにちは! 2024年6月22日(土)に静岡県掛川市でドキュメンタリー映画「YUKIGUNI」の上映会を企画している、オフィス山嵐の島津です。Cigar Bar RINGOKANで一夜限りの特別な上映会を行います!
僕は8年ほど前に浜松市で創業し、現在は掛川を拠点に活動しています。ライターや編集者という仕事が好きで、見落とされがちな地域や企業の魅力を深掘りし、独自の企画を通して世の中に伝えることを生業にしています。
今回は、なぜ「YUKIGUNI」を上映することになったのか、そしてなぜCigar Bar RINGOKANで上映をするのか。
20人規模のミニシアターのような上映会を企画した背景をご紹介させてください。そして興味を持っていただいたら、一緒に映画を見ませんか?お待ちしてますよ〜!
予期しないきっかけで動き始めた物語
突然ですが、皆さんは最近、運命的だなと思ったことはありますか?
ない!という人でも、全然大丈夫です(笑)。
僕は普段、運命だとか思わないロマンチックのかけらもない人間なのですが、最近、そういう瞬間が多いです。
例えば、
RINGOKANのバーテンダー篠原さんに連れて行ってもらった場所で、ぼんやり探していた30年前のジムニーと出会って購入したり。
新しいオフィスを探していたら、たまたま僕の生年月日に竣工されたビルが空き店舗としてあり、初めてオフィスを契約したり。
「YUKIGUNI」の配給会社の連絡先を調べていたら、自分の誕生日と会社設立日が同じだったり。
こんなことがここ数ヶ月で連続して起きています。だから何?と思うかもしれませんが、何かのきっかけで物語が動き出す。そんなこと、ありますよね?
前置きが長くなりましたが、RINGOKANで映画「YUKIGUNI」を上映する会も、偶然のきっかけから始まりました。
土門拳記念館を目指して山形県酒田市へ
ケルンというバーが、山形県酒田市にあります。世界的なスタンダードカクテル「雪国」を生んだ井山計一さんが始めたバーです。現在は息子さんがお店を継いで運営をされています。
ケルンを知った理由は、林檎館でした。
2024年4月、僕は長年行きたいと願っていた山形県酒田市にある土門拳記念館に行く予定を立てていました。土門拳とは、戦前から活躍していた昭和を代表するカメラマン。徹底したリアリズムにこだわり、迫力満点の写真が特に印象的です。
僕はカメラマンではありませんが、企画をする一人の人間として、「創ることの本質とは何なのか。時代を超えて残るものとは?」という問いをずっと抱えていました。そのヒントが、戦前から残る土門拳の写真を体感することで見えてくるのではと思ったのです。
ケルンを知って、いざ行動へ
そんなたわいもない話をRINGOKANでしていたら、バーテンダーの篠原さんが、「山形といえば『雪国』と『ケルン』だね」と教えてくれました。
僕はカクテルに全く無頓着。知識もこれっぽちもありません。かっこいい大人になりたくてカクテルを勉強しようと思ったこともありますが、知識はゼロ地点です。
せっかくだからケルンに行ってみようかなと軽い気持ちで調べると、土門記念館から車で10分くらいの距離。これ、偶然? できすぎていないか?
なぜなら、山形県酒田市は日本海に面した街で、山形市からは距離があります。山形という広い場所にも関わらず、この二つがこんな近距離にある。
「静岡から片道8時間かけても、ケルンに行くしかない」とすぐに決めました。
上映会の舞台はRINGOKAN
ケルンを調べていくうちに、井山さんの半生を撮ったドキュメンタリー映画「YUKIGUNI」があることがわかりました。
RINGOKANでこの事実を知った僕は、篠原さんに軽い気持ちで聞いてみました。
「ここで、この映画の上映会って無理ですよね〜?笑」
歴史あるバーだし、大切なお店だから無理でもしょうがないよなという気持ちで聞いたんです。そしたら、いいね、やろうと二つ返事。しかも、上映するだけでなく、カクテル「雪国」も出せるよと。
え?神ですか?
軽いパニックになりました。RINGOKANは掛川市にありながらも、全国から連日人が集まるCigar Barです。篠原さんは、ハバナベガス・カクテルコンペティション2019やシーバスカクテル・フォトコンテストなどで優勝しているバーテンダーです。
お店の雰囲気も最高で、しかも映画に登場する最高のカクテルを飲める(ノンアルもあります)。「YUKIGUNI」の上映会場として、ここ以外に考えられる場所はありませんでした。
それから「YUKIGUNI」の監督であり、配給会社の代表である渡辺さんに連絡し、上映の許可をいただき無事開催が決まりました。
え、上手くいきすぎじゃない?怖い!
こうしてとんとん拍子に上映会が決まり、実際に酒田市の「ケルン」にも伺いました。お店は建物の老朽化に伴い場所が変わっていましたが、カクテルの雪国はそのまま残っています。
映画祭の企画はずっと温めていた
開催までの経緯は、ここまでお話した通りです。ただ、映画祭は思いつきではなく、ずっとやりたいことの一つでした。
僕は映画マニアではありませんが、映画に影響を受けた一人です。小さい頃は、父親と一緒に見る金曜ロードショーを楽しみにしていました。「007」は特に印象的で、英語を好きになるきっかけになり、海外で仕事をすることにもなりました。
しかしコロナで自由に映画館に行くのも制限され、AmazonプライムやNetflixで映画を見ることが増えました。スマホで手軽に見れるけど、何か違うんだよな。音響や画面の綺麗さじゃない、「本来の誰かと一緒に見る」という体験が損なわれているような感覚です。
思い返せば、僕は一人でいることが大好きな人間です。でも、一人ぼっちは好きではありません。自宅で一人で仕事をするより、図書館やカフェなど、人がいる場所にいたがります。映画館もそうです。
RINGOKANに行くのも、一人でお酒を飲むよりも、誰かと同じ空間で飲みたいからです。出会いを求めているよりは、人がいる空間が落ち着くんです。
映画だって、一人で見るのもいいけど、たまには誰かがいる空間で見たい。でも掛川には映画館がないし、ららぽーと磐田や浜松に行くほどでもない。もっと気軽に、映画を見たいな。
知っている人はいなくても、人の温度を感じる距離感で。
スクリーンと音響を整えれば、どこでも映画が見られるんじゃないか。場所に縛られない新しい形の出張ミニシアターだな!
そんな想いで、スタートしています。
今回の上映会も、きっかけはRINGOKAN。偶然なのか、必然なのか。RINGOKANで一夜限りの特別な上映会。美味しいカクテルと共に、どんな物語がここで生まれるのか。
映画「YUKIGUNI」を通して、井山さんの生き方に触れながら、素敵な一夜を過ごしませんか?
それでは、みなさん、6月22日(土)、RINGOKANでお待ちしています。気になっていたけどRINGOKANに行けていないという人も、これをきっかけにお越しください。
上映会は事前予約制です
今回の上映は席に上限があります。掛川市外からも申し込みを多数いただいており、徐々に埋まっておりますので、お早めにご予約をお願いします。
『YUKIGUNI』作品紹介
平成が終わるという大きな節目の今年、くしくも誕生から60年を迎えるスタンダードカクテル「雪国」。
1958年度にサントリーの前身・壽屋のカクテルコンペで優勝したカクテルは、いつしか日本各地のバーテンダーの中で愛され、作られ続けてスタンダードカクテルとして知られるようになる。
BARは人なり、あるBAR評論家が残した格言。
この言葉を体現するように、井山計一さんのカクテルを飲み、話を聞くため、全国からカクテルファンが訪れる。
その姿はまさに、カクテル巡礼とも呼べる光景だ。
誕生から60年を迎えるカクテル「雪国」の誕生秘話、時代を超えて愛されるカクテル、そのグラス越しに映る井山さんの半生、撮影中に最愛の妻を亡くし、別れを機に家族との絆を取り戻していく姿、激動の時代を経ても古びない「美しさ」「愛おしさ」をめぐる珠玉の物語。
本映画を監督したのは「よみがえりのレシピ」「おだやかな革命」で知られる山形県在住の映画監督の渡辺智史。
撮影には2年半の歳月をかけ、今年92歳を迎えた現役バーテンダーの型にはまらない人生の輝き、魅力を余すところなく描いている。
詳しくは映画ホームページをご確認ください
映画「YUKIGUNI」全国上映募集中!!
イベント詳細
日時:2024年6月22日(土)
1部:17:00上映(16:30入場)〜19:30(20名)
2部:21:00上映(20:30入場)〜23:00(20名)
場所:Cigar Bar RINGOKAN
〒436-0066 静岡県掛川市谷の口町69-3
チケット:¥2,000(カクテル雪国1杯付き)
主催:オフィス山嵐
ご予約はCigar Bar RINGOKANに電話もしくは、InstagramからDMをお願いします。
電話番号:0537-23-1129
Instagram
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