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フリーランス美容師に必要な確定申告【青色と白色の違い】


こんにちは、現在フリーランスとして美容師をしております加藤と申します。

簡単ではありますが僕の自己紹介と、なぜ【フリーランス美容師相談窓口】を立ち上げたのかについてはこちらの記事を読んでいただければ幸いです。


前回の記事ではフリーランスになった後、やらなければいけない事務的なことについてお伝えさせていただきました。


その中で年に一度、避けては通れない作業として「確定申告」というものがあります。

これは美容師だけでなく他のお仕事においても個人事業主である方、もしくは給与所得以外の事業所得がある方は支払う税金を申告するために必ず行わなければいけません。

その確定申告の方法は「白色申告」「青色申告」という二種類があるのですが、今回はその二つの違いについてお伝えしていきたいと思います。


フリーランスという働き方に興味がある美容師の参考になれば幸いです。


⬛︎フリーランス美容師に必要な確定申告とは?

まずはじめに、前回の記事でも軽く触れましたが確定申告についてのおさらいをしていきましょう。

確定申告は1年間で得た収入を計算して申告し、税金を納めるための手続きのことを指します。

所得税というワードを聞いたことがある方もいるかもしれませんが、これは所得(収入)に対して課税される税金のことです。

正社員として美容室に雇用されている時は、会社が毎月の給料から所得税を「源泉徴収」し、年末調整によって納税を代わりにしてくれます。

そのため基本的には確定申告はしなくてもいいのですが、フリーランスになると自身で確定申告を行うことでその金額を確定し納めなければいけません。


とはいえやはり面倒臭いと感じる場合は税理士さんに代行してもらうことも可能です。

その場合時間の節約や税対策などのメリットがあります。

ですがそれなりに費用がかかってしまったり会計知識が磨かれないなどのデメリットもあります。


フリーランスになったばかりの頃というのは収入が不安定であったり慣れるまで支出を抑えたいという心理が働きがちです。

今は無料で使える会計ソフトなどもあるため比較的挑戦しやすいですし、今後実店舗を構えた独立などを考えている方であれば自身でやってみるのも経験としていいのではと思います。

⬛︎フリーランス美容師に必要な確定申告〜青色と白色の違い〜

確定申告の際は必要な情報を記入した「帳簿」を提出しなければいけません。

帳簿はというのは毎日のお金の出入りを記録して、今現在の資産や経営状況を明確にすることを目的とした書類です。

確定申告の際、青色でも白色でもこの帳簿付けをしなければいけないのですが、青色申告の場合は少し複雑な複式簿記で記帳する必要があるのに対して白色申告の場合は比較的簡単な簡易簿記で記帳します。

帳簿づけという作業は同じなのですが、それぞれの申告方法にはメリットとデメリットが存在します。


◾︎①青色申告

・65万の特別控除を受けることができる

青色申告の最大のメリットは65万円を収入から引くことができる特別控除が受けられるということです。

また、簡易簿記であっても青色申告なら10万円の控除を受けることができます。

どちらにおいても控除を受けることができるため大きな節税対策になります。


・自宅の家賃や電気代も経費にすることが可能になる

自宅をオフィスにすることで業務に必要であることが明らかな場合、家賃や水光熱費の一部を経費にすることができます。

個人で考えた場合に大きい節税効果が期待できます。


・赤字をくりこせる

個人事業主(フリーランス)であれば最長3年間今年の赤字を翌年以降の所得から差し引くことができます。

これはどういうことかというと例えば今年の所得が赤字だったとしても、翌年の黒字から今年の赤字を差し引くことができ、翌年度の税金を安くすることができるとうことです。

フリーランス一年目は収入が不安定で赤字になってしまう可能性もあります。

青色申告であればその赤字をある程度黒字になるであろう次の年、そのまた次の年でカバーすることができるのでこれもまた大きなメリットかなと思います。


・30万円未満の資産であれば経費にできる

一括で減価償却できるのは10万円以下の資産に限られているのですが、青色申告の場合業務に必要なもので30万未満のものであれば一括して経費計上することができます。


・家族への給与を経費にできる

事業主が生計を同じくする家族に支払った給与を経費として計上することができます。

白色申告の場合、収入から専従者給与として差し引けるのは、配偶者86万円、その他の親族は50万円と定額なのですが、青色申告ではその金額が妥当であれば、上限設定がないためこれも大きなメリットの一つです。


◾︎②白色申告

先にもお話ししたよに白色申告も帳簿づけが義務付けられていますが単式簿記で済むので青色申告に比べると比較的簡単ではあります。

確定申告する際も収支内訳書に売上や経費などを記入していくだけなのでシンプルなもので済みます。

ちなみに僕は個人事業主1年目はある程度収入アップすることが見込めていたので赤字になる可能性は少ないと判断し白色申告にしました。

とはいえ特別控除を受けれることや、経費計上など節税対策について詳しく知っておけば青色申告でもよかったかなと思います。


⬛︎まとめ

今回は確定申告における青色と白色の違いについてお話しさせていただきました。

それを踏まえてフリーランス美容師の場合どちらがいいの?となると、個人的には青色申告の方がいいのではと思います。

少し手間はかかるイメージがあるかもしれませんがやはり大きな節税対策をすることができます。

サロンワークにおいてかかる材料費であったり使うハサミであったり、着る洋服にもお金はかかります。

そして何よりSNSの発信が必須な今、サロンワーク以外にもPCを買ったり撮影機材を買ったりと個人として活動していうく上で以前に比べて大きな出費は増えるようになった気がします。


これからフリーランスとして挑戦してみたいけど確定申告が憂鬱、、、

そんな美容師さんの是非参考になれば嬉しいです!

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