結婚指輪の話

元々あまり指輪をはじめアクセサリー類に興味がなくて……
夫からもすぐなくしちゃうからいらないよねーくらいの認識でしたが
さすがに結婚指輪は買うじゃないですか。

あ、私は婚約指輪はもらってなくて、理由としては主にこんな感じ。
・私自身、婚約指輪にあまり憧れが元々ない(指輪パカーみたいな、きちんとしたプロポーズがあった訳でもないし……)
・複数の既婚の友人から婚約指輪はする機会がないからなくてもいいと思うと聞いていた
・夫に滅多にしない婚約指輪より、普段使いする結婚指輪で良いものを買った方がいいと言われた
・キラキラのダイヤのついた指輪を眺めて浸る性格でもない(その時間があるならラブライブのBlu-ray眺めちゃうと思う)

入籍したい日が決まっていての結婚だったし
コロナ禍で何かできるわけでもないし
指輪はあとからぼちぼち見に行くか〜という感じで焦らずに3ヶ月くらいかけて選びました。

まず最初に行ったのがケイウノさん。
なんでケイウノかというと私ディズニーが高校生の頃から大好きで、講談社から出ているディズニーファンが愛読書でして、ケイウノさんのオーダーメイドディズニージュエリーの連載を読んでいたので、学生の頃から漠然と「結婚するときはケイウノでミッキーとミニーのデザインのリングをオーダーする！」と思っていたんです。
夫はあまり乗り気ではなかったけど、とりあえず見に行ってみようと言ってくれたので銀座のケイウノさんに予約して行ってきました。
飾ってあるリングをつけてみて、好みの形や似合う形を見つけた後、デザイナーさんがその場でサラサラとイラストにしてデザインしてくれます。
この時はディズニーの話などでかなり盛り上がり、完全オーダーメイドでできるここともあって、
・ディズニーシーが好きなので7つの海をイメージして7つの石を入れる
・真ん中の石だけディズニーシーっぽく水色も良いですね！
・あ、でも新エリアが増えて8つの海になっちゃうから……
・夫「俺のにも石いれたら合わせて8じゃない？」
・私「天才か？」
みたいな感じでかなり盛り上がりました笑
内側にミッキー、ミニーのシルエットを掘るのも憧れてたのですが、
この時はまだ細くてシンプルな指輪がいいかなぁ、と考えていたので、
そうするとミッキーとミニーなんてほんっっっとうに小さくなってしまって自己満すぎるなぁと思い、まぁディズニーに拘らなくてもいいかと結構すんなり思うことができました。
とはいえ思っているデザインを好きなように作れるというのは魅力的ですよね！
無料でデザインまではしてくれますし、
完全オーダーメイドに興味のある方は、一度は行ってみるべきだと思います。
お話も楽しくてすごく前向きな気持ちで検討できましたよ。

さて、ずっと漠然とディズニー要素のある愛の証に憧れていたので、この後がなかなか難航しました。

夫の推しはハリーウィンストンだったのですが、私はあまり興味がない＆夫は元嫁ともハリーウィンストンの結婚指輪だったので、
彼らの間になんの未練がないことはじゅうぶんに理解しているのですが、「うーんなんかなー」感が否めず、
とりあえずハリーウィンストンはパス。

次にカルティエを覗きました。
webで下見はしていたのですが、王道のバレリーナとか、出たばかりというロゴとダイヤ一粒入りのいたってシンプルな指輪を見せてもらいはめてみました。
画像で見た限り、そして実物の雰囲気もまさに想像していた「シンプルでずっといつでもつけられる結婚指輪」という感じで、この時点での第一候補に。

即決しなかったのは、私がちょっとベタにティファニーが気になっていたからです。
色合いとかブランドの雰囲気が結構好みでして。アクセサリーに興味はなくともティファニーブルーへの憧れが少なからずありましたので、まぁせっかくの機会なので見てみたいなぁということで足を運びました。
最初に小型店に行きいくつか見せてもらいました……が、店員さんの態度が適当すぎて、アルバイトかな？売る気あるのかな？という感じで萎えまして(笑)、
改めて銀座へ行って見てみたのですが、まぁ接客云々の前にやはりしっくりとくるリングがありませんでした。
webで気になったデザイン性の強いものをしてみたけどなんだか細すぎてよくわからないし、しっくりこない……とか、
ロゴ入りのがやっぱりかわいいなと思ったけど、こちらは主張が強すぎて結婚指輪感はないかも……とか、
実際指にしてみるとイメージとかなり違うものが多くて。

普段から指輪をしている方なら、もしかしたら自分に似合う似合わないとか、雰囲気に合う合わないがパッとわかるものなのかもですね。
私は全てが手探りだったのでかなり難しかったです……。
一生の買い物だから後悔したくないし
でも似合うか似合わないかもわからないから、何を買っても後悔しそう……とか。
だったら無難なものにしようかなぁと、形的にもブランド的にも失敗がなさそうなカルティエに気持ちが傾いていました。
夫的にも予算内だし、まぁ悪くないねーという感じだったのでじゃぁもう一回カルティエへ行こうか……となったのです、が！

折角銀座まで来たんだし、ハリーウィンストンも見ていく？と夫。
まぁ確かにこんな機会でもなければハリーウィンストンなんて一生入る機会もないだろうし、

夫が前の結婚指輪が本当にいちばんデザインが気に入っていたリング！と常々言ってたのと、

私もしている時を知っていますが確かに夫の雰囲気にすごくあっていてかっこよかったのは認めざるをえなかったので、
最後にハリーウィンストンに足を踏み入れました。
(コロナ禍で土日は予約必須みたいでしたが、
平日でしたので空いていて全然自由に見れました)

するとですね……
指輪が……
なんていうかすっごく…………
「指輪」！！！
だったんです！！！！！

キラキラ具合とか、店内のライトに照らされてガラスケース越しでも感じる存在感。
ダイヤのキラキラにうっとりしてしまいまして……。
でもこの時はまだ元嫁と同じのは嫌だなーーと思って「前の指輪どれー？」とか話していたんですけど、とても上品な店員さんが「つけてみますか？」と声をかけてくださりとてもスマートに案内してくれました。

「お二人のスタイリッシュなイメージならニューヨークの摩天楼をイメージしたこちらのリングがおすすめです」とかコメントもいちいち素敵なんですよね。
まぁちなむと私はオシャレじゃないしスタイリッシュではないしただの洋梨体型です。
お勧めしてもらったのは、可愛かったけれどあまりしっくりはこなくって。
その下のガラスケースに入っていた指輪に目がとまりました。
夫は予算外だと言いつつもとりあえずしてみなよ、と言うので、そちらも嵌めてみることに。
ハリーウィンストンのダイヤモンドの特別さについての説明を聞きながら嵌めてみました。
ガラスケースの中にいた時はすこし派手かな？太いかな？と思ったのに、
指に嵌めた途端にその付け心地の良さと、にも関わらずしっかりとその重さを感じる重厚感。
「普段指輪をされないならこのひとつでデザイン性もあるのでどんな服にもあいますよ」って言われてすごい納得。
でも明らかに予算外なので、買ってもらう身としてはさすがに少し遠慮。
一旦考えますーということでハリーを出る。

歩きながら、もう一回カルティエ見てみるーと言いながら、心はさきほどのリングにあって……
夫も「やっぱりハリーウィンストンいいよね。した時の重味が違うしダイヤも全然違う」と。
まじで同感だ〜。
「でも高いよねー」とも。
それもまじで同感〜〜。
こだわりがあるわけでもないのに一目惚れしたという理由であんなに高い指輪を買ってもらうのはいかがなものだろうかとちょっと引け目を感じていたのですが。
「でも、さっきのがいいんでしょ？　気に入ったならあれにしよう」って言ってくれて…………

元々大好きなのに
もう愛が止まらない………………

って思ったよ。

一応カルティエもいって、
最初にこれかなぁと思ってたやつをしてみたのですが……
もうもうやっぱりハリーウィンストンの指輪のしっかりとした重みとキラキラが忘れられなくて。
「結婚の重さ」のような、ちょうど良い重さを感じたんですよね。幸せな重さです。

というわけですぐにハリーに戻って、やっぱりさっきのにしますーと伝え、旦那もいくつかしてみて、前回のとは全然違う太めのリングに決まりました。
デザインは全然違うんだけど、一緒のハリーのダイヤというだけで満足です。
あと夫は私と違ってオシャレなので彼なりのこだわりも強いから、素敵なやつに決まって嬉しい。

というわけで最初は
・細くて
・石は目立たない程度で
・外さずにずっとつけていられて
・できればディズニー要素
と思っていた指輪が
・細くはなくて
・ファッションリングとしても使えて
・ダイヤがたくさんキラキラで
・最初は候補から外していたブランド
……という、全然違うものに落ち着いたというお話です。

色々調べていると、「シンプルなものにすれば良かった」「もすこし派手なのにすれば良かった」「もったいないし見栄張らず安いのにしておけば良かった」「一生に一度なのだからやっぱり頑張って高いものを買うべきだった」……などなど、いろんな角度からの後悔エピソードが並んでいますが、やっぱり
・格式あるブランドのものであること
・1つでしてもじゅうぶんアクセサリーとしての存在感のあるきらめきでコーディネートを考える必要がない
・外出時以外は外しているので気にならない、ちょうど良い重さ。また逆に外出先で重くなかったら気付くだろうから、無くすこともなさそう
・とはいえワンロウだし桁違いのものでもないので、そこまで気張らずにつけることができる
……ということで納得ポイントたくさんで、後悔はなさそうです。

室内でのきらめきは特に目を見張るものがありまして、仕事で移動中などはついついじーっと眺めてしまうこともあります笑

でも何より大好きな夫が、気に入ったものをあげたいと言ってくれたのが、とにかく嬉しかったです。
買ってもらって1年ほどになりますが未だにデートの時は目の前でキラキラさせたりほんとにかわいいー幸せーって心から伝えてしまいます。笑

一目惚れしたのはハリーウィンストンのワンロウ・パヴェでした。

一生に一度のことと思うと色々悩んでしまうと思いますが
折角の楽しいことで大好きな人と意見が合わずに揉めてしまうのもツラいし……
とはいえ妥協もしたくないし……
でも最終的には今この時の決断をしっかりとできれば
後悔ないお買い物になるのかなぁと思いますし、

私のように実際色々見てみたら最初の想像と真逆！のものがしっくり来てしまう可能性もありますから、
焦らずに、視野を広げて、いろんな選択肢のなかから、二人にとってベストを選べたらいいですよね。