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Chat APIで、保存した証憑を命名規則通りにリネームするスクリプト

前回、Googleドライブからfreeeファイルボックスに証憑を自動アップロードするスクリプトを紹介しました。

その中で、ファイル名を証憑メモ欄に転記するように実装しました。そしてファイル名の命名規則を勘定科目_発生日(yyyyMMdd)_支払総額_支払先が理想的ですよというお話にも触れました。

しかし、そもそもファイル名を命名規則通りに手動で設定してくのは大変面倒です。

そこで、ここをGoogleのOCR技術とOpenAIのChat API(ChatGPTに相当)を使って自動化するスクリプトを紹介します。

ただ、勘定科目に関しては、各事業者ごとのルールや慣習もあり、Chat APIに判断させるのは、さすがに酷かなと。

とはいえ、所詮メモ欄なので、今回は、ダメ元でChat APIにお願いしてみようと思います。


保存した証憑を命名規則通りにリネームするスクリプト

ということで早速実装していきます。

開発方針

  1. 前回記事の証憑保存フォルダを対象

  2. フォルダ内のPDF及び画像ファイルをDrive APIでOCR

  3. OCRしたテキストをChat APIで解析

  4. 解析結果を元にリネーム

という流れで進めていきます。

事前準備

このスクリプトには、freee APIを利用します。以下のマガジンで解説している事前準備が必要です。

加えて、OpenAIのChat APIを利用します(有料)。以下の記事で解説している事前準備が必要です。

注意と免責事項

スクリプトはテスト環境で動作テスト済ですが、ユーザー個々の環境で動作しない場合があります。

またGoogle Apps Script(以降GAS)はじめ、各種APIやサービスの仕様変更によって動作しなくなる場合があります。

一部のスクリプトでOpenAIのChat API(Chat GPTに相当)を利用しています。そのため、出力結果が必ずしも期待している内容にならない場合があります。

以上を踏まえ、本記事はコードの共有のみを目的としており、動作保証やサポートは必ずしもお約束しません。

賞味期限(管理人によるバグ修正や仕様変更に伴うアップデート対応期限)は本記事公開後3ヶ月とします。ただし、利用しているAPI等の大幅アップデート(破壊的変更)があった場合はこの限りではありません。

また、このスクリプトの使用から生じるいかなる結果に対しても責任を負いかねますので、ご自身のテスト環境で十分にテストを重ねた上で、使用者の自己責任にてのみご使用ください。

Drive APIを有効にする

Google Apps Script(以降GAS)でOCR機能を使用する場合は、プロジェクトでDrive APIを有効にする必要があります。

左のメニューからサービスを選択
Drive APIを追加

これでGASでOCR機能が使えるようになりました。

PDFおよび画像ファイルをテキストに変換するスクリプト

まずDrive APIを使用して、証憑画像からテキストを抽出します。

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