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覚えらんねえ

 せっかく冬期休暇を取得したし一日中ベッドの中でゴロゴロしたりネット見たりしてんのも流石にやべえなと思って今流行りの(?)投資信託の本を読んでたんだけど、用語がちんぷんかんぷん過ぎて良くわからなかった。5ページに1回ぐらいのペースでサンドウィッチマン富澤が脳内に登場してくるような「ちょっとよくわからなさ」が、確かに、そこには、あった……。
 不幸にも僕には金融のことが何一つわからないし、大学までそういう金融に関することを避けて生きてきた類の人間なので今更理解しようとしても基礎的知識の不足により非常に労力を要してしまうのだ。嗚呼愚かなり。


 実は以前、つみたてNISA口座を開設しようとして途中まで手続きを進めたことがあったんだけど勤務先を入力する段階になってなんか怖くなってやめてしまった。会社の人間にこちらのプライベートな動向が知られる可能性があると考えただけで寒気がしてくる。あとで調べたら証券会社から勤務先に電話などで連絡がいくことはほぼ皆無、99.9%ぐらいの割合でないそうだけど100%ない!と断言されないとこちらも気持ちよく風を切って証券口座の開設申し込みボタンを押すことができないってモンだ。

 今回、意を決してインターネット上で証券口座の開設をしてみたのだがそれにはやんごとなき事情がある。
 社会人3年目にして『独身異常・外出機会極貧男性』を貫いた結果、気付いたら通常預金の口座残高がまあまあなことになっていた。『独身異常・外出機会極貧男性』の皆ならわかってくれると思うが、社交性の低さと貯蓄残高は基本的に反比例するのだ。
 かくして、『高額貯金用途不明・怪奇!Yesどんぐり子供部屋おじさん』と化した僕は流石にこの金をそのままにしとくのは勿体ないんじゃなかろうかと危機感を抱き、勤務先への悪魔のコールという一抹の不安を無理矢理頭の中から退けて投資信託を始めることにしたのであった。

 だが先ほども述べたようにこちらは金融リテラシーというものを人生の途中でどこかへ置き忘れてきてしまったため、いざ事前に投資のことを勉強しようとしても何一つ覚えられない。本を読んでも上の空、とりあえず形式上は読んだが頭の中には入っていない。

 まあ正直言うともう途中から「実際にやってみないとわかんねーだろこういうのは、案ずるより産むがやすし、ってなァ!」、という精神にスイッチングしていたので本も途中からほぼ読んでない。字を追っただけ。信託財産留保額とか基準価額とか先進国リートとか覚えらんねえよもう。逆に全部覚えてる奴変態か何かか?

 というわけで、面倒臭さを堪えながらもなんとかフィーリングでパソコンをカタカタ操作し、某SB○証券に口座を開設することが出来た。

 以前つみたてNISAを開設しようとして挫折した時にネット証券の方が投資信託購入手数料が安い等の情報は仕入れていたので、口座をどこにするかはあまり迷わずに済んだ。つみたてNISAで投資信託やるなら『楽○証券』か『○BI証券』がオヌヌメらしいということ、さらになんか金融に詳しいYouTuberが最近「○天証券の制度が改悪された!投資するなら〇BI証券一択!」みたいに吠えてたこと、それらを踏まえ某S○I証券に口座を開設した次第である。いやそんな他人の意見に流されやすい人間が投資信託やって大丈夫なのか?
 ……それは誰にもわからない。彼の投資信託ウキウキ☆アドベンチャーライフは、まだ始まったばかりなのだから…………。


 結論:証券会社に勤めてる人間は変態

※個人の見解です。

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