「夢」⑩ ~「ポストイット」こと「ふせん」は「出来損ない」「欠陥品」「失敗作」だった~

「夢」を持つことは良い事だと

語る人や本は多いが、

本当に「夢」を持つことは良い事なのか。

儚い夢、叶わない夢だってあるんじゃないか。

思い通りにならないのが人生。

我慢しないと生きていけないのが人生。

夢ばっかり見てないで、現実を見ろ。

そうした思いを

「夢」という言葉にぶつけたくなる人も少なくないです。

そこで、

「夢」を持つことは、

良い事なのか、悪い事なのか。

これについて、続けて考察しています。

現在は「夢」を持つと、

自分の「できない」所ばかりが思い知らされることが、

「夢」を持つことは悪い事であると思っている

大きな要因ではないかと考え、

「できない」事との向き合い方について、述べています。


前回は、「できない」事と遭遇してしまった時、

大きく分けて、3つ方法がある。

1つ目が、「夢」を再定義する。

2つ目が、他人に任せる。

3つ目が、環境を変える。

その2つ目を話しています。

「他人に任せる」ことは難しい。

なぜなら自分に対してですら難しいのに、

他人に対してはなおさら、

「できる」事、「できない」事を知る事は難しいから。

「他人に任せる」のは、

相手が何でも「できる」人だ、できて当たり前だと

勘違いしている人が多い。

他人に「できる」事、「できない」事を知る努力をしている人が、

「他人に任せる」資格がある。

ここまで書かせて頂きました。

今回は、3つ目の「環境を変える」についてです。

みなさんは、これを日頃から使っておられるでしょうか?

ポストイット

「ポストイット」こと「ふせん」です。

私は仕事がデスクワークなので、毎日使っています。

作業途中の書類はどこなのか、

何枚目から作業を再開するのかを分かるように

「ふせん」を挟んだり、

私の上司が捺印する場所をよく間違えるので、

「この場所に押して下さい」と書いた「ふせん」を貼って提出しています。


今では100均や文房具やに行けば、

どこにでも見かける「ポストイット」こと「ふせん」。

実は、出来損ないであった。欠陥品だった。失敗作だった。

それは、ご存知でしょうか?

「ポストイット」の誕生エピソードに、

それは語られています。

実は「ポストイット」が誕生したのは、

強力な「接着剤」を作ろうとして生まれたのです。

アロンアルファ2

アロンアルファではありませんが(笑)、

そうしたものを作ろうとした訳です。

しかしできたのは、よくつくけれど簡単にはがれてしまう失敗作でした。

通常は捨てられて終わり、ですが…

強力な接着剤の開発をしていたスリーエム社員のシルバーさんは、

「これは何か有効に使えるに違いない!」と思ったそうです。


そのために、社内のあらゆる部門の人たちに紹介し、

何か使い道はないか、新しい用途開発はないかと、

会社中を歩いて回ったそうです。

しかし、失敗作を見せびらかすわけです。

その行動をとがめる人はいませんでしたが、

真剣に耳を貸そうとする人もありませんでした。

しかし、それから5年後の事。

同社員のフライさんが、

教会の聖歌隊のメンバーであったことから、

いつものように讃美歌集のページをめくっていたところ、

目印に挟んでいたしおりが落ちてしまったのでした。

またか…と思った瞬間、ひらめいたのでした。

「これに、あの接着剤を使えばいいんだ!」

そこから、今では多くの人が知る人気商品となり、

シルバーさんとフライさんは、

「めざましい技術発展に寄与し、人類、社会、経済の進展を実現した」として、

「全米発明家殿堂(National Inventors Hall of Fame)」入りを果たしています。


この誕生エピソードに、

「できない」事と遭遇してしまった時にどうするかのヒントがあります。

1つ目の、「夢」を再定義することで、

自分に対しての問題も解決しようとした。

2つ目の、他人に任せることで、

他人に対しての問題も解決しようとした。

それでも、どうにもならない時。

それは「ポストイット」こと「ふせん」を、

出来損ない、欠陥品、失敗作呼ばわりしている。

「できない」ものだと考えている。

それと同じ思いになっている所に、問題があるのではないでしょうか?

それが3つ目「環境を変える」話なのです。

長くなったので、続きは次回にて。


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