「夢」⑭ ~「ありがた迷惑」に苦しむ人、喜ぶ人~
「夢」を持つことは良い事だと
語る人や本は多いが、
本当に「夢」を持つことは良い事なのか。
儚い夢、叶わない夢だってあるんじゃないか。
思い通りにならないのが人生。
我慢しないと生きていけないのが人生。
夢ばっかり見てないで、現実を見ろ。
そうした思いを
「夢」という言葉にぶつけたくなる人も少なくないです。
そこで、
「夢」を持つことは、
良い事なのか、悪い事なのか。
これについて、続けて考察しています。
前回は、
「夢」を持つことは良い事だと思って一歩踏み出す上で、
足枷になりやすい言葉、
「迷惑」について触れました。
「他人に『迷惑』をかけない人」は存在しないのに、
なぜ「他人に『迷惑』をかけないようにしなさい」
という教訓があるのか。
それは、我が見知らずは、幸せになれないから。
自分は「他人に『迷惑』をかけない人」なのか。
それとも「他人に『迷惑』をかける人」なのか。
それは実践しないと、分からない。
「夢」を持ったから、
「迷惑」をかける生き方になるのでもないし、
「夢」を捨てたから、
「迷惑」をかけない生き方になるのでもない。
「迷惑」をかけない生き方ができると思っている
傲慢を打ち砕くために、
「他人に『迷惑』をかけないようにしなさい」
という教訓が大切になる。
ここまで書かせて頂きました。
どうやっても「迷惑」をかける生き方しかできないと分かれば、
他人に「迷惑」をかけるから、
「夢」を持つことが悪いことだという考え方は、
「迷惑」をかけない生き方ができると思っている傲慢だと
知らされる事だと思います。
しかし、それでもできるだけ
「迷惑」をかけない生き方を目指したい。
「迷惑」をかけても良いんだと
開き直り切れない思いが、少なからずあると思います。
そこで「迷惑」について、
もう1つの観点を紹介したいと思います。
皆さんは「ありがた迷惑」を
受けたことはありませんか?
やった本人は「親切」のつもり。
しかし、された本人は「迷惑」。
そうした「ありがた迷惑」の例は事を欠かないでしょう。
返事がないから気を利かせて催促のメッセージをしたのだが、
相手は今まさに他の人たちに確認中で、
催促のメッセージをウザイと感じた。
新作の映画やドラマの話で友達と盛り上がったと思ったら、
実はこの後見ようとしていた友達が1人いて、
ネタバレされて面白くないと感じた。
まだまだあるでしょう。
ちなみに、私の最近の「ありがた迷惑」の事例は、
「早く結婚しなさい」と親から言われることです。
心配で言っているのはよく分かるのですが、
会うたびに言われてしまっては、
さすがに耳の上にたんこぶです。
では、こうした「ありがた迷惑」をやってしまう人は、
「ありがた迷惑」だと思ってやっているでしょうか。
そんな人は、残念ながらいないでしょう。
「迷惑」だと思ってやっていません。
有難い事だ、親切だ、みんなのためだ、あなたのためだ。
自信を持って、やっています。
その証拠に、
少しでも口答えしたりすると、
長時間の説教タイムになったり、
イジメやケンカになったりします。
「あなたのためと思ってやったのに、
どうしてそんな態度なんだ」となるのです。
そのため「ありがた迷惑」は厄介です。
こうした「ありがた迷惑」に対して、
上手に断ったり、受け流すことに、
神経をすり減らしている方もいるでしょう。
相手にとっては「親切」だが、
私にとっては「迷惑」。
そんな事もありますが、逆もあります。
先日お話した「ポストイット」こと「ふせん」の話は、
相手にとっては「迷惑」だが、
私にとっては「親切」の例でしょう。
「ポストイット」こと「ふせん」の誕生時は、
接着剤の出来損ない、欠陥品、失敗作とみなされました。
そんな失敗作を「何か使い道はないか」と見せびらかされた社員たちにとっては、
「迷惑」「ありがた迷惑」だったに違いありません。
しかし、開発者のシルバーさんは、
有難い事だ、親切だ、みんなのためだ、あなたのためだ。
「親切」だと思ってやっていました。
そして、実際に人気商品に、「親切」な商品になりました。
なぜ「親切」になったり「迷惑」になったりするのか。
それは、本当は絶対に「親切」な「事象」もないし、
絶対に「迷惑」な「事象」もない。
あくまで起きている「事象」は1つなのですが、
それが「親切」になったり「迷惑」になったりするのは、
「事象」に対して、あるフィルターを通して見ているからではないでしょうか?
そのフィルターとは、「都合」です。
長くなりましたので、続きは次回にて。
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