「夢」21 ~「夢」とはパートナーである。依存する相手ではない~

「夢」を持つことは良い事だと

語る人や本は多いが、

本当に「夢」を持つことは良い事なのか。

儚い夢、叶わない夢だってあるんじゃないか。

思い通りにならないのが人生。

我慢しないと生きていけないのが人生。

夢ばっかり見てないで、現実を見ろ。

そうした思いを

「夢」という言葉にぶつけたくなる人も少なくないです。

そこで、

「夢」を持つことは、

良い事なのか、悪い事なのか。

これについて、続けて考察しています。


先日私は、「夢」という言葉を、

「できる」事という観点から書いたため、

「『夢』とは『できる』事じゃない。

 『やりたい』事じゃないのか」

このような疑問を持っている方もいると思い、

それについて述べています。


前回は、

お笑い芸人オリエンタルラジオの

中田敦彦さんの「PERFECT HUMAN」誕生秘話を通して、

「やりたい」「好き」という思いは

「夢」を叶えるためには大切だが、

それだけでは続かない。叶わない。

「やりたい」「好き」という思いだけで

「夢」に向かって突っ走り、

「夢」と今の自分とのギャップを埋めるために、

あれも直そう、これも直そうとしている人が

少なくない。

中には、自分をとにかく切り捨て、

「夢」の通りの自分を演じようとする人もいる。

しかし、それには限界がある。

自分だからこそ「できる」事は何か。

この武器を知り、使えるようになる事で、

それまで「夢」と言っても、

他人の「夢」でしかなかったのが、

自分の「夢」になり、「夢」を叶える事ができる。

ここまで書かせて頂きました。


私は「夢」とは、パートナーのようなものだと思っています。

パートナーは、私の力になる。

時には甘えさせてくれたり、優しくしてくれる事もあれば、

時には叱ってくれたり、厳しくしてくれる事もあります。

そしてパートナーという存在は、

パートナーから私への一方通行ではないでしょう。

私が、パートナーの力にもなるのです。

パートナーの言う通りにするだけで、

私からは何もしない。

パートナーが与えるばっかりで、

私からは何も与えない。

それはパートナーというよりは、

主人と奴隷の関係でしょう。

本来、パートナーとは対等の関係。

私もパートナーも、お互いに高め合う存在です。

だから、私がパートナーを育てているし、

パートナーが私を育ててもいるのです。


「夢」というと、

「夢」が何でも叶えてくれる。

「夢」が何でも与えてくれる。

そのように考えている人が多いのではないでしょうか?

確かに「夢」には、叶える力があります。

「夢」は、色んな物を与えてくれます。

しかし「夢」から私への一方通行で、とどまっている。

それは「夢」という主人に対して、

私が奴隷になっている状態です。

その状態が、先日話題になり、

私が「夢」について考察を書くキッカケとなった

記事から言葉をお借りすると、

「『夢』を追う人から『夢』に追われる人になる」

という状態ではないかと思います。


「夢」は何でも叶えてくれる

神様のような存在ではありません。

私に「できる」事があり、

「できない」事もあるように、

「夢」に「できる」事があり、

「できない」事もあるのです。

だから自分をとにかく切り捨て、

「夢」のために自分を犠牲にし、

「夢」の通りの自分を演じようとしたのに、

「夢」破れてしまった。

それは自分がすべて悪いのだ。

自分が「できない」のが悪いのだ。

そう言い切ることはできません。

「夢」は万能ではない。

「夢」にだって「できない」事がある。

それなのに、

「夢」にすがりついてさえいれば、何でもできる。

「夢」を信じてさえいれば、すべて許される。

そのように幻惑させ続けた、

「夢」にも責任があると言えるかもしれません。


「夢」も私も、

「できる」事があり、

「できない」事もあると分かれば、

おんぶにだっこの関係では、

「夢」もダメになるし私もダメになる。

お互いのためにならないと知らされるのです。

「あなたのようになりたい」

「夢」というパートナーに対して、

そのように憧れたことから、

「やりたい」「好き」という思いが起きます。

しかし、その思いを続けていく、

破局にならずに付き合い続けるには、

「こんなにあなたの事を思っているのに、

 どうしてあなたは応えてくれないの」

と、「夢」というパートナーに対して

依存するようになってはいけません。

私もあなたも、

「できる」事があり、

「できない」事がある。

お互いに「できる」事に対する理解が大切になるのが、

私が「夢」をパートナーに例える理由です。

そして、私が「夢」によって変わるだけじゃない。

「夢」が、最初に思い描いていた「夢」とは違う、

自分色に染まった「夢」を叶えていることに気付くことでしょう。


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