「夢」⑳ ~足を引っ張る張本人が「PERFECT HUMAN」になれた理由~

「夢」を持つことは良い事だと

語る人や本は多いが、

本当に「夢」を持つことは良い事なのか。

儚い夢、叶わない夢だってあるんじゃないか。

思い通りにならないのが人生。

我慢しないと生きていけないのが人生。

夢ばっかり見てないで、現実を見ろ。

そうした思いを

「夢」という言葉にぶつけたくなる人も少なくないです。

そこで、

「夢」を持つことは、

良い事なのか、悪い事なのか。

これについて、続けて考察しています。


先日私は、「夢」という言葉を、

「できる」事という観点から書いたため、

「『夢』とは『できる』事じゃない。

 『やりたい』事じゃないのか」

このような疑問を持っている方もいると思い、

それについて述べています。

前回は、

「やりたい」「好き」。

この思いだけでは、続かない。

続けるための工夫や努力の

キーワードとなってくるのが

「できる」事ではないか。

ほとんどの事は、

苦労して「できる」、

負担があって「できる」ものばかりだから、続かない。

それなのに、得意な事や特技といった、

特に苦労も負担もなく「できる」事は、

物凄い武器であり、財産である。

誰もがそんな武器、財産を持っているのに、

それを使わないなんて、もったいない。

「夢」を実現した人や、チャレンジし続けている人は、

この「できる」事という

武器、財産を使いこなしている。

ここまで書かせて頂きました。


お笑い芸人オリエンタルラジオの

中田敦彦さんと言えば、

「PERFECT HUMAN」が有名ですね。

この曲が生まれたキッカケが、

三代目J SOUL BROTHERSの「R.Y.U.S.E.I.」を見たことから

「俺は三代目J SOUL BROTHERSになる」という

「夢」を持ったことからでした。

しかし、肝心の自分が歌が上手ではない。

そこで、口パクでどうにかならないかと思って

ライブで試したところ、

「私たちがそれを喜ぶと思いましたか?」

ってファンにキレられたそうです。

次に、音声を加工する作戦に出ましたが、

加工には限度があることが判明。

優秀なダンサーはいる。

そして歌が上手い相方の藤森さんもいる。

けれど、自分だけが足を引っ張っている。

言いだしっぺである、自分が。

普通なら、解散になるか、

自分が脱退する流れでしょう。


ところが。

「あきらめたくありません。

 あきらめたくないどころか、

 センターで歌いたいです」

そう思ったそうです。

頭がおかしい、狂っているとしか

思えないでしょう。

藤森さんに歌ってもらう。

その上でダンサーには踊ってもらう。

私は真ん中にいる。

その状況で真ん中にいたら、

ただの邪魔でしょう。


「やりたい」という思い。

「好き」という思い。

それだけでは、センターで歌いたくても邪魔になるだけ。

それだけでは、三代目J SOUL BROTHERSになる「夢」は

叶えられない。

そこで、中田敦彦さんはどうしたのか。

頭だけを使いたい。

頭を使うんだ、とフル回転させたのでした。

どうしたら歌わずに真ん中にいられるか。

邪魔じゃないって思えるかと。

そこで、ひらめいたのでした。

「僕のことを歌えばいいんじゃないか?」と。

もちろんずっと最初からいたら邪魔なので、

サビまでは後ろで待機。

サビになったら僕が飛び出して、僕が居座る。

そしたら藤森さんごめんなさい、

メインボーカルさんなんですけど、

後ろに引っ込んでください。

そしてサビになってきっと2秒3秒したら

ご本人登場かどうか忘れてしまうと思うので、

サビのあいだ中、僕の名前を連呼してもらう。

そう、

「中田、中田、中田、中田、中田、中田」

と言っていただければ、

みんなが「あー、そうゆうことなんだ」と

忘れずにすむ。

こうして三代目J SOUL BROTHERSになり、

自分はセンターで歌うという「夢」を叶えたのでした。


「やりたい」「好き」という思いは

「夢」を叶えるためには大切です。

しかし、それだけでは続きません。叶えられません。

「やりたい」「好き」という思いだけで

「夢」に向かって突っ走ると、

「できない」事ばかりが知らされるものです。

「夢」と今の自分とのギャップが知らされます。

そんな時に、

「夢」と今の自分とのギャップを埋めるために、

あれも直そう、これも直そうとしている人が

少なくありません。

中には、自分をとにかく切り捨て、

「夢」の通りの自分を演じようとする人もいます。


しかしやがて、どうやっても直せない自分が知らされます。

演じきれない自分が知らされます。

そんな時にこそ。

自分には何が「できる」のか。

自分だからこそ「できる」事は何か。

これが「夢」を切り開きます。

中田敦彦さんは、

頭という武器を使いました。

歌えないままで、「夢」を切り開きました。

今もその武器をフルに使って、

教育系YouTuberとして活躍されています。

それまで「夢」と言っても、

他人の「夢」でしかなかった。

自分をありのままに見つめ、

「できる」事を知り、使えるようになる事で、

「夢」が自分の「夢」になり、

「夢」を叶える事が出来るのです。


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