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私と彼女の出会い


もうやめよう、そう思っていた。



私と彼女の出会いは、女性限定のマッチングアプリのようなものだ。

男女のマッチングアプリほど公開される情報が細かくないし、友達づくりでやっている人もたくさんいた。


では、なぜ当時ストレートだった私がそのアプリをやっていたのか。


興味本位。
一言で説明するならこれだ。

大学での出会いもあり、セクシャルマイノリティについてはある程度知識があった。

詳細はこちらの記事↓


長年付き合った彼氏と別れ、同性に恋をして、大学を卒業し、社会人になった。
まったく恋愛面での出会いがなかった。

なにを思ったか、女性にならモテるのかな、なんて考えたりして、本気でやっている人には本当に申し訳ないが、興味本位でアプリを入れた。


2週間くらいやって、あぁ、私はやっぱり違う、と思った。いい意味で言えば、私が関わった人は個性的な人が多くて、ついていけなかった。


もうやめよう、そう思っていた時、彼女を見つけた。


唯一、普通に、友達のようにやりとりができた。

楽しかった。けれど2.3日たったところで、彼女から、もうこのアプリをやめようと思ってる、と言われた。

そして、私には恋人がいる、と言われた。

けれど、私と話すのが楽しいから、よかったらLINEを交換したい、とも。


あぁ、神様。どうしても私には出会いを与えてくれないんですね、そう思った。

けれど、彼女以外やりとりを続けていた人はいなかったし、私ももうやめようと思っていたし、純粋に楽しかったし、いいよ、と言った。

すごくすごく不純な動機だけど、もし、もしも今の恋人と別れる、なんてことが起きたら…繋がってさえいれば、可能性はゼロじゃないし…なんて思ったりもしたし。(最悪)



そうして私たちはLINEを交換して、私はアプリを消した。


けれどその後、コロナだったから、すぐに会う、ということもなかった。それに、友達、だし。

LINEで2ヶ月程やりとりを続けた。電話をしたこともなかった。 



暖かくなってきた4月。初めて会うことになった。


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