ウチのヒトの話。

ワタシの顔本や陰廃gなどにはほとんど登場しない、ウチのヒト。この間ふとそんな話を二人でしていたところ「書いてよー。」と意外な返事が帰ってきた。

さて、ココで問題になるのが文章上での呼称である。本人的には「普段みたいに下の名前でもいーよー。」との事なのだが、普段から「SNSは実名一択！！」「個人情報は観音開きの両扉がチギれるくらいの大開放！！百年に一度とかケチ臭いのは好かん！！」という基本政策でやって来たワタシなだけに、名前というのも少し憚られる。

「ツレ」っていうのもなんか乱暴な気がするし、「ツレちゃん」にした時点ですり鉢を被りたくなる（←数年前、某SNSで少しだけ使った時はサラダボウルを被った）。「相方」って言葉自体お笑いコンビ以外で使われるのが気持ち悪い。そもそも「細君」でもないし、「伴侶」ってのも何か二人で琵琶を弾き弾き、浪曲を歌ってそうでイヤだ。。。色々考え倦ねた結果、「ウチのヒト」に決定。理由は無い、今の心持ちに一番フィットしたのだ。

で。

ウチのヒトは何の仕事をしているのかイマイチよく判らない。と言っても「朝ふらりと出かけて行って、3日くらい音沙汰がなく、いつも札束を持って帰る。」とか「携帯を5台くらい持っていて、たまにロシア語みたいな良く解らない言語で話している。」とか「不思議な力で、オデコに一円玉を10枚くらい重ねて、突然ジョン・レノンの霊と交信したりする。」とかではなく、属性というか、ITなのか金融なのか、エンジニアなのか、マネジメントなのか、そういうコトだ。一般的にいう社会人になったコトの無いワタシには判り辛いのだが、まぁ、その辺に生息しているらしい。

まぁワタシも、なんでも屋さんみたいなもんだからまぁ良いのか、しかもカタギ感はコチラの方が圧倒的に薄い！！ウハハハハ！

ウチのヒトは、めちゃくちゃストマック、いやストイックだ。今は例のアレのせいで完全にテレフォンワークになっていて、この間は新しいツールとしてこんなモノを作っていた。ワタシが実験台にならなければイケないからハタハタ迷惑だ。

「チップスタぁあ〜！味の虜にぃ〜、とぉりこになりましたっ！ハッ、フッ、ホッ！」

コレはカップスターの歌だ。。。

、、、そう、完全にテレワークになっている訳ですよ。で、出勤が無い分時間に余裕があるらしく、朝の清々しい時間に毎日ジョギングに出かけております。

元々「散歩依存症」って病気があったら絶対、重度の依存症だ！！ってくらい歩くのが好きで、会社に行ってもお昼休みにビルの階段を上がったり下がったりしているようで、1万歩いかなかった日には、帰ってきてションボリしている。ジムに行く訳でもないのに腹筋割れてるし、アスリートかっ！！

で、それが今や時間があるもんだから一日2万歩とかですよ！？「海底2万里」って本は好きだったが、「陸上2万歩」は嫌だ。

そのうち青梅マラソンに出る！とか言い出したらどうしよう。。。オニギリとかバナナとか持って応援にいかなければならないのだろうか、、、で、ゴールで感極まって、何もしてないワタシが号泣したりするのだろうか。。嫌だなぁ。照れくさいよ、、、で、「おー、お疲れ様！」くらいにサッパリした対応をした場合、「周りの家族はあんなにキャッキャッキャッキャッと出迎えたり、声を枯らして沿道から応援している、というのにワタシは何て可哀想なコトをしてしまったのだ！！」と気になってしまい、地獄の業火に焼かれる覚悟をして、地域の消防団に入ってしまいそうだ。

そもそもが、ボクは、家の中が大好きで日陰が好きで、太陽に背を向けて、夜になるとモソモソと外に這い出して、アタマがおかしくなる飲み物を呑んで、エネルギーを開放して、開放しすぎて空になるのは財布と脳みそ。みたいな感じで生きてきたので「はーい！皆で、お日様の下ノビノビ走りましょう！！」とか「はーい！みんな、元気よく声を出して笑顔でぇ！！！レッツ シング！」みたいなのは照れくさくてイカンのですよ。

だから、マンツーマンで音楽レッスンをやる訳ですな。あ、真面目に補足しますと、生態は家の中が好きですが、性格は明るいですw、チャームポイントは裸眼では生きていけない目です！！

実は、ウチのヒトにもそういったトコロがあって、皮膚がヤけるので日中は屋内、プラスの気に満ちているであろう夏のビーチなどは絶対NGで、夕方の墓地などを好む傾向にあります。音楽方面でも子供が歌い踊る、色付きのピーマンみたい楽曲よりも、刹那感、死生観が溢れる美しい方々を好みます。まー、だから四半世紀以上一緒にいても互いに飽きないのだろうなー。

しかし、これがもし、ディズニー映画とかディズニーランドとかが好きだった場合、絶対無理で、ワタシの様な心がうす汚れた人間からするとああいった場所、作品は眩し過ぎて、シンデレラ城の一番上に籠城して和太鼓を叩いたり、「ありのぉお〜ままでぇえ〜」と素晴らしい楽曲を聴いて心が浄化されたであろうに、すぐセックス・ピストルズのドキュメンタリーを見ながら、馬鹿になる液体を呑んだりする訳です。

あと、夢が実現する2人組（確か昔は3人だった）も同じ理由で無理で、眩しすぎるあまり、チャームポイントである目が潰れて「決戦は金曜日」を「月月火水木金金」と同じ様なタイプの歌だと勘違いして、コンサートに国旗を持って行ったりしてしまいそうです。

コレはワタシの方がオカシイのかも知れませんが、ウチのヒトは吟味するのが大好きです。ワタシの場合、ある程度の時間は煙が出る程調べて吟味する訳ですが、一定の情報量を超えるとアタマの中で「ポフッ。。。」と何ともしまりのない音がして、ポチッとやってニヤニヤしたりするのですが、ウチのヒトの場合は、吟味を重ねに重ねて、そろそろ月に到達出来そうなくらいにようやくポチッとしているようで、この辺は見習いたいのですが先に書いた様に四半世紀以上も一緒にいるのに、やはりこう思っている、というコトは、ワタシは「ギンミスト」にはなれないようです。

非常にマメなトコロも見習いたい。丸刈り、ならぬメルカリとかいう自由市場が最近隆盛を極めている様ですが、ワタシは出品したコトがありません。出品するまでの細々とした準備や、もしかしたら「コレを機にコイツの自転車のサドルに穴を開けて、雨天の数日後、雨も降ってないのに何故かお尻が濡れる恐怖を味合わせてやろう、イヒヒ。」とか「家に忍びこんで、大量のキャベツの千切りで冷蔵庫をパンパンにしてやろう、キヒヒ。」みたいな悪いコトを企んでいる輩が紛れ込んでいるかも知れない、不特定多数とのやり取りやらをマメマメしくできる気が全くしないから。

でも、やはりこういう仕事をしていると、ごく稀に不要になる機材やらが出てくる訳でして、ウチのヒトが培った自由市場のノウハウで上手く売ってくれたりする訳で、この辺に関してはアタマが上がりませんが、アタマを下げてもワタシのアタマの方が上にある神のいたずら。そろそろ五体投地を練習した方が良いのでしょうか。

以前、とある場所で「要らないからあげるよー。」と言われて、プレーヤーもないのに、反射的に全部頂いてきた20数枚の「ドーナツ盤」。その夜、家に帰って確認すると同じものが数枚ずつ入っていて、通知表に「確認を怠りがち。」と書かれていたのを思い出しながら、財布と脳みそが空になる飲み物を呑んだ訳ですが、ウチのヒトの場合、これも自由市場でメヒカリ、メリルカリル出来るのかっ？

お酒の販促品の様で、片面カット盤なのです。カッティングする機械があれば、もう片面に自分の声などを録音出来るのではないかな？とかそういう楽しげな夢想もしております！！

オンラインでもDTMレッスンなどやっております。お気軽にお問い合わせください。

それでは、また。