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【ロブスターを獲る】夏のミニシーズン in フロリダ

今年のロブスターのミニシーズンは、7月26日と27日だった。

ミニシーズンとは

フロリダ・ロブスター・シーズンには、2日間のミニ・シーズンと8ヶ月間の通常のロブスター・シーズンがある。ミニ・ロブスター・シーズンはいつも7月の最後の連続した水曜日と木曜日である。今年のミニ・シーズンは7月26日と27日にあたる。

皆が殺気立っているミニシーズン


ミニシーズンにおけるマナーの悪いダイバーや事故の話をちょいちょい聞く。

 ダイビングボート が 多く海に出ているので、
ダイビングフラッグを出していてもボートに引かれそうになったという話。

 捕まえた ロブスターをネットごと 奪われたとか 、ロブスターを盗まれたという話。

 喧嘩になったとか、暴力沙汰の物騒な話も聞いたことがある。

夏場で水温が暖かく、潜るのには気持ち良いベストシーズンだけに、この時以外、普段ダイビングをしないような輩(やから)が海に来るからだろう。

わたしも参戦

そんな話を聞き、びびっていたものの、
ダイビング女子友達数名が行く というので、
やっぱり行きたくなって参加させてもらった。

朝8時半に約束の駐車場に着くと、夜明けから潜っていたダイバー達とすれ違った。本気で獲るなら早朝がベストだろう。

海のコンディションはあまり良くなかった。
 波もあるし 透明度もイマイチ。
天気は曇っていたので、日焼けしすぎる 心配はなく、その点は良かった 。

水深5〜6m ぐらいの第一リーフでロブスターを探した。
 自分で分かるが、わたしは探すのがとっても下手だ。
 友人が探すのが上手で、何度もロブスターを見つけてくれた。
 石灰岩で出来た 岩穴が、 ボコボコ陥没しているところの穴の中にロブスターは住んでいる。
 触覚がチラチラ出ているのが 目印。

3人で3時間 探して 結果 2匹捕まえられた。
本当はもっと捕まえたのだけど、サイズが基準より小さかったのでリリース。
このサイズを計るため、専用の定規の携行が義務付けられている。

私が捕まえた ロブスターは、モグラ叩きのように追いかけっこをした挙句、穴の横で 深さがないところに逃げ込んだ。
だから、ロブスタースネアではなく、手でガッシと握って引き摺り出して捕まえた!
 ロブスターは穴から出たくなくて踏ん張ってるので、綱引き合戦 のような感じになったが、私の 力勝ち。

サイズを測って 基準サイズ以上だったので OK 。
胴体をしっかり握っていないと暴れて逃げられる。
ギイギイと音を出して威嚇をしている。

 自分で取って食べるのは楽しい。
都会でこんなふぬけた生活をしているけれども、自分の中にも狩猟本能があることを実感する。

ロブスターの甲殻や、脚がいっぱいあって動く様子は、
風の谷のナウシカの王蟲(オウム)に似ている。
王蟲も食べたら美味しいのだろうか?

インスペクター登場!

駐車時間のリミットが近付いていたので、海から上がることにした。
ビーチでフィンを脱いでいると、Tシャツ姿の黒人の お兄ちゃんが近づいて話しかけてきた。
 一般人かと思っていたら、なんとインスペクターだった。
 インスペクターに会ったの初めて!

 ミニ シーズンは、おそらくパーミットなしでロブスター猟をしている輩が多いので、
ロブスターが獲れるビーチには、インスペクターが 派遣されているのだろう。

そのインスペクターは とてもフレンドリーで、高圧的ではない点が良かった。
・パーミットは持っているか
 ・ロブスターのサイズを測る定規は持っているか
 ・何匹捕まえたか
などをチェックされた。
もちろん全部クリア。

 実際にインスペクションされると知っているだけで、違法な ロブスター猟の抑止力になる。

自給自足

私の獲物のロブスター。
いつもは軽く茹でて、バターとわさび醤油だけでシンプルに食べるのだけど、冷蔵庫にバジルソースが残っていたので今回はパスタにしてみた。
自分で獲った獲物は特別に美味しく感じられる。

おわりに

翌日。
 おでこの左上が、青いコブになっていた。
 多分、岩の奥に腕を伸ばしてロブスターと綱引き合戦になった時に、石灰岩に頭をぶつけたみたい。
その時は夢中だったので気がつかなかったが、一晩たったら青くなっていた。
 海での怪我は切り傷でも擦り傷でも治りが遅い。
このコブもしばらく残りそう…💦。




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