こんにちは、Kaloです。
私がちょうど”Kalo”に名前を変えた 1月22日の午前0時に、
ティク・ナット・ハン師が、故郷ベトナムの地から、天へ帰られました。
おかげで、忘れられない日付になってしまいました。
私がティク・ナット・ハン師の存在を最初に知ったのは、2015年だったか、
NHK教育テレビ(今はEテレというのかしら)で、早朝5時から『こころの時代』という渋い番組があって、多分、ほとんど徹夜の仕事明けの日か、
当時、栄養学の学校に通っていて、毎月出される膨大な課題の論文を書き上げた日の朝で、そのまま眠らずテンション高めなまま観たのだと思います。
テレビをつけたら、若い僧侶たちが、ゆーっくりと自然の中を歩いている映像を観て、なんだろう?と思い、そのまま引き込まれてしまいました。
この時の回が、禅僧ティク・ナット・ハン師の特集の回。
たくさんの子供たちの前で、ティク・ナット・ハン師が水の入ったコップを片手に持って、水に話しかけていたシーンが印象的で。
ティク・ナット・ハン師の顔はとてもかわいらしく、
平和に満ちていて、美しかったです。
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そして翌年、2016年に、私は無事に学校を卒業して、コロラド州デンバーに本校を置くNutrition Therapy Institute(NTI)の、栄養療法セラピストの資格を得ました。
と言っても、その後、栄養療法の仕事はまったくしていないのだけれど、その資格保有のおかげで、東京聖路加病院で、医療従事者と癌サバイバーとその家族の方を対象にプラムヴィレッジの僧侶の方々を招いて2日間行われた、マインドフルネスの研修に参加することができました。
学校でも瞑想の授業があったのだけれど、
瞑想の講座を受けたのはこの研修がはじめてでした。
講義の後に、お昼に用意されたお弁当を無言でゆーーっくりと食べ、
聖路加病院の講堂の中を、ゆーーーっくりと歩いたのを覚えています。
(それだけ?(笑))
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今や、彼の唱えたマインドフルネスは世界中に広まって、彼の書いた多くの書籍も世界中で翻訳されています。
今日ご紹介する本は、その研修の時に、ティク・ナット・ハン師の多くの著書が廊下で販売されていて、その中から選んで購入した本です。
使われている紙も装丁も美しくて、優しいエネルギーを感じます。
翻訳者の島田啓介さんは、ティク・ナット・ハン師に仕えていた日本人の方で、日本でマインドフルネスの活動をされている方だそうです。
表紙にもありますが、この本には、
マインドフルネスの46のメソッドが載っていて、そのひとつひとつは実用的な瞑想の方法というより(いえ、ある意味一番実用的なのかもしれませんが)意識の在り方について46のテーマで書かれています。
今回は、
序章部分にちょうど、マイブームである(笑)
太陽について書かれた文章があったのでその部分と、
No.44を転載させていただきます。
気になった方はこの本をぜひ手に取って読んでみてくださいませ。
実は購入した当時は、この本をほとんど読んでいなくて…(苦笑)
でも美しい本なので、お気に入りの本が並ぶ、
本棚の手前の一番いい場所に置いてありました。
そして今回、記事を書くために
本棚から手に取ってパラパラとページをめくっていたら、
あ〜〜...と思いました。(最近、このあ〜〜...が多いです)
この本の各メソッドの最後にそれぞれの祈りの言葉とともに
「大地に触れます」と入るのです。
裏表紙にも書いてあるのですが。
今、まさに私が毎朝瞑想でやっていることで(もちろん知らずに)
瞑想前と後、途中でも、そう思ったら何回でも
床に額(第三の目)をつけて、ほぼ無意識に「帰依します」と言って
地球に感謝とエネルギーを戻す気持ちで呼吸をし、全身を委ねています。
まさに「大地に触れる瞑想」していました。
なんだか、笑ってしまいました。
私がこの本を今、開くことも
この記事を書くことも、きっと決まっていたのでしょう。
ちなみに、No.5の文章にこんなことが書いてありました。
「こんなふうに、すべては繋がっているのだよ」と
ティク・ナット・ハン師が、天から笑顔で言っていそうです。
きっと読まれる方も決まっているのでしょう。
”すべてはあらわれ” ですね。
ではでは、どうもありがとうございました。