見出し画像

福祉と演劇「ロールプレイング編」

ロールプレイングは、役割という意味のロール(role)と、演じるという意味のプレイング(playing)を合わせて作られた言葉。実際の場面や状況を想定し、疑似体験を通して研修を行う手法で、問題点や課題点に対してどのように対応するか、解決方法を学ぶ方法。

初めて「ロールプレイング」を意識したのは、介護福祉士の資格を取得する時でした。当初は「このような研修方法がある」と紹介されるだけでしたが、後に体験することになります。
その時は、施設の利用者・家族・相談支援専門員・施設職員(サービス管理責任者・現場支援員)・かかりつけ医の役割を与えられ、モニタリング会議を行う内容でした。(※コロナ禍であったためオンライン)当時、演劇の経験があったためか自信ありげに(←私の悪いところ)家族の役を演じた記憶があります。受講者によって役割も緊張感も声量も様々でしたが、和やかなムードで進められたように思います。

さて、ここで考えられるのが、
「この方法は効果や意義があるのでしょうか?」といった点です。人によってモチベーションは異なり、「所詮ごっこ遊びなのでは?」と感じてしまいます。過去、福祉施設のケース会議に数多く参加してきましたが、普及している様子は見られませんでした。

これからの記事はロールプレイングの定義を振り返り、関連する論文を紐解いていきます(参照元は最後に掲載します)。そして、演劇経験者の視点からより有意義な方法を目指し、出来得ることを考える内容となります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?