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「ものづくりを仕事にしたい」おのさやさんに学ぶ、副業フリーランスとして一歩踏み出す方法(前編)

現役フリーランス女性に、どのような経緯でフリーランスになったのかを語ってもらうマガジン「ファーストステップ」。第3回目となる今回は、副業フリーランスおのさやさんをゲストにお迎えし、現在のキャリアに至るまでの経緯を伺いました。

「ものづくりを仕事にしたい」「でも、やってみて嫌いになったらどうしよう•••」と長い間葛藤してきたおのさやさん。そんなおのさやさんに、自分の気持ちと向き合い、副業フリーランスとしての道を歩み始めた方法を語っていただきました。

何よりも「ものづくり」が好きだった。

ーまずは、簡単に自己紹介をお願いします。

こんにちは!おのさやこと、おのさやかと申します。

本業は「障害福祉 × IT」というちょっと珍しいメガベンチャー企業のインハウスデザイナー(※1)とSNSクリエイターを兼任しています。

あと、副業で「オンライン似顔絵やさん」というイラストサービスをしています。なので、副業フリーランスという形になりますかね。

インハウスデザイナーとは?(※1)
制作会社やデザイン事務所ではなく、事業会社内でデザインを担当する人のことです。「自社ブランドの制作物」を担当することから、社内デザイナーや企業内デザイナーと呼ばれることもあります。

※Adobe公式ページより抜粋

ー副業フリーランスになる前は、どのようなお仕事をされていたのですか?

大学でアートワークショップを学んだ経験から「人の集まる場所を作る」ということに面白さを感じて、新卒でイベントメインのプロモーション会社に入りました。

営業制作としてイベントにまつわる企画や制作、当日の運営までトータルで携わっていました。他に、SNS運用を担当していたこともあります。

とても楽しかったのですが、業界柄とてもハードワークで体調を崩してしまい、休職したのちうまく復帰できず、退職してしまいました。

その後、療養してからWeb制作会社にアシスタントディレクターとして転職しました。前職で「デザインのディレクションが楽しい!もっとやってみたい!」と思ったことがきっかけです。

半年ほどでWebディレクター兼営業に昇進させていただくのですが、いろいろあって退職。その時に「腹を括って、作る側も経験してみたい」とぼんやり考えていました。

「腹を括って」というのは、中学〜大学まで美術を学んでいたからこそ「ものづくり」という何よりも好きなことを仕事にする勇気がずっとなかったからです。

大学の卒業制作

ー学生時代から美術を学ばれていたのですね。「ものづくり」を仕事にする勇気がなかったのはなぜですか?

「好きなことを仕事にしたら嫌いになる」っていうじゃないですか。金銭が絡むことで、その物事を純粋に楽しめなくなるんじゃないかって思って、ずっと「ものづくり」を仕事にする勇気がなかったんです。

後は「ものづくり」をもし嫌いになっちゃったら自分に何が残るんだろうって。ずっと作る世界にいたから、もし自分が絵を描かなくなったら自分の存在する意味ってなんだろう?って思ってた。だから、嫌いになるのが怖くて「ものづくり」を仕事にできなかったって感じですね。

でも、「ものづくり」そのものを仕事にする勇気はないけど、「ものづくり」から離れる勇気もなくて。だから、ずっとイベント制作とかWebディレクターとか、何かしらの形で「ものづくり」の近くには居たいみたいな執着もありました。

ー長い間、ずっと葛藤されていたんですね。それ以外にも、仕事に対する不安や不満などはありましたか?

不安はありました。

どちらの会社でも営業やディレクションがメイン業務だったのですが、目に見えないスキルだし数字を背負っていたわけでもないので、これ!と言える経歴がないなと。

それから「本当に自分はディレクションが向いているのか?」とも感じていて。でも、それ以外のスキルがないので転職するにも必然的にそういう職種になってしまう。常に「自分は何がやりたいの?」と思っていました。

似顔絵はコミュニケーションなんだよ。

ー「ものづくりを仕事にしたい」と思いつつ、長い間葛藤してきたおのさやさん。打開するために、どのようなことをしたのでしょうか?

まずは不安を打開するためにスキルを身につけようと考えてSHElikes(※2)へ入会しました。「腹を括って、作る側を経験してみたい」という思いがあったのと、Webディレクターとしての経験から「デザイナーを目指すならデザインスキル以外も必要だ」という考えがあったので、スクールはSHElikesに決めました。

SHElikesでデザイン系のコースを中心に学び、そろそろ就活かフリーランスになるか考えようかなと思っていたところ、ご縁があって今の会社に入社することになりました。

本業という軸をゲットしたことで、前々からやってみたかった「似顔絵」のサービスを始めてみようかな〜と思えるようになり、今に至ります。

私の場合は、やりたいことを実現するために必然的に副業フリーランスになった感じですね。

インハウスデザイナーのお仕事をいただいた経緯はnoteにまとめているので、こちらも共有しておきますね!

SHElikesとは?(※2)
Webデザイン・Webマーケティング・ライティングなどPC一つで働けるクリエイティブスキルを幅広く学び、今の時代に求められるマルチクリエイターを育成して、時間や場所に縛られない賢く私らしい働き方を実現するためのキャリアスクールコミュニティです。

SHElikes公式ページより引用

ーまずはスキルを身につけ、本業が決まったんですね!「似顔絵サービス」はいつ頃からやってみたいと考えていたのですか?

似顔絵自体は、たぶん高校生の時から興味がありました。

高校時代に、その頃から作家として活躍している先輩がいて、資金調達のために似顔絵も描いていたんです。その先輩が「似顔絵はコミュニケーションなんだよ」と言っていたのがずっと私の中に残っていて。

そんな中、SHElikesで他の受講生と交流するうちに「SNSで自分の顔を出したくない。でも絵は描けないしちょうど良い写真もない」と思ってる人ってどれくらいいるんだろう?ってふと気になったんです。

「自分が似顔絵サービスをやったらどれくらいの需要があるのか」も気になったから、Twitterで「似顔絵サービスを考えてる」ってツイートをしたんだよね。

そしたら、そのツイートにいいねが100くらい付いたの。ぼんやり呟いたことがすごい反響になってびっくりしちゃって(笑)「あ、こんなに需要あるんだ!」って思って、そこから具体的に似顔絵サービスのことを考え始めたかな。

ー自分のイラストアイコンが欲しいって方、結構多いですよね!「似顔絵サービス」を始めるために、その後はどのような戦略を立てたのでしょうか?

そもそも私、似顔絵の土俵で戦いたくなかったのよ。

似顔絵サービスっていくらでも溢れているから、同様の形でやろうとするとクオリティと価格で戦わなきゃいけなくなる。戦いたくないっていうか負けたくないから、それは嫌で(笑)イラストとか制作物は価格競争であるべきではないとも思っているし。

なら、私が似顔絵を描く時に大事にしたいことって何だろう?って考えて、先輩が言ってた「似顔絵はコミュニケーション」って言葉通り、「その人を知りながら似顔絵を描く」っていうところを大事にしたいなって思って。それでZoomを使ってその場で似顔絵を描いていくサービスにしようって決めました。

そこから何が必要かを考えて、オンラインで描くっていうのを伝えるための画像を作ったり、Zoomの有料アカウントを契約しました。

ー自分の大事にしたいことを明確にして、方向性を決めていったのですね。サービス価格はどのように設定していったのでしょうか?

似顔絵を描くのに1時間かかるっていうのは大前提にあって、プラスでヒアリングシートの準備や申込み後の調整、絵を描きながらのお話とかを含めて5,000円に設定したかな。

絵だけで考えると5,000円って結構高いと思うんですよ。でも、その価値があるとわかっていただけるような伝え方を心がけて告知したつもりです。

ーその想いが1番伝わったのがnoteだったんじゃないかなと感じました。

あ、そうそう!なんかもう忘れてたけど、noteも書いたしイベントもやりました(笑)

「ただの似顔絵じゃないよ」っていうことと、どういう想いで私がこの似顔絵サービスをやるのかってことを伝えたくて。

イベントは、実はSHElikesのコーチングでアイディアをもらったんです。確かに一対一だからどんな感じなんだろうって思う人もいるじゃないですか。話すの得意じゃないしな〜みたいな。

そういう不安を持っている方がこのイベントを見て、こんな感じなら大丈夫かもって思ってもらえたら良いなと思って、イベントは開催したんです。

おのさやさんの各種SNSはこちら
Twitter🕊 / Instagram📷 / note📖

おわりに

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

おのさやさんは「ものづくりがしたい」という自分の本心に向き合い、似顔絵サービスという新たな道をスタートしました。

ぜひみなさんも、

自分が本当にやりたいことはなんだろう?
どんな生き方をしていきたいの?

と自分自身に問いかけてみてください。

一人で向き合うのが難しい方はコーチングサービスを利用したり、本を活用すると良いかもしれません。

気になる後編は【7/30(土)】に配信予定です。

ずっとやりたかった「似顔絵サービス」を始めて、おのさやさんにどのような変化があったのか。生活面やマインドの変化、新たに進行しているお仕事など貴重なお話をたくさん伺いましたので、ぜひ楽しみにお待ちください。

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