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AIは仕事以上に電力を奪っていた?生成AIエネルギーの裏事情

こんにちは、皆さん。
最近、ChatGPTやBardのような生成AIが話題ですよね。文章や画像をサクッと生成してくれるこれらのAIですが、実は私たちの目に見えないところで、大きな問題を引き起こしているみたいです。

それが電力の消費です。
今回はこの生成AIがどれだけ電力を消費してい
るのか、その影響について考察してみました。


生成AIの電力消費問題

生成AIは膨大なデータを学習して、新しい文章や画像を生成するAIのことです。

このAIが動作するためには、非常に多くの電力が必要です。なぜならAIが学習するには大量の計算が必要で、その計算を行うための高性能なコンピュータが必要だから。

例えばChatGPTを開発したOpenAIの言語モデル「GPT-3」は、学習時に1,287MWhもの電力を消費します。

これは原子力発電所が1時間で発電する量を超える電力です。つまり、生成AIを動かすために私たちは膨大なエネルギーを使っているのです。

AIが人間の仕事を奪うという話はよく聞きますが、実際にはAIが奪っているのは電力です。

AIが便利であるほど、その背後には見えない形で資源の消費が進んでいるという現実を見逃してはいけないのです。便利さと持続可能性のバランスをどのように取るべきか、深く考える必要がありますね。

省エネAIの登場

しかし希望はあります。
最近では、エネルギー効率の高い「軽い」生成AIも登場しています。

例えば、NTTグループが開発した「tsuzumi」というAIは、ChatGPTと比較して学習時のコストを300分の1、推論時のコストを70分の1に抑えることができます。
これにより同じタスクを実行する際のエネルギー消費が大幅に削減されます。

さらにデータセンター自体も省エネの取り組みが進んでいます。
NTTコミュニケーションズの「Green Nexcenter」では、高発熱サーバーを効率よく冷却する装置を導入し、消費電力を約30%削減。また再生可能エネルギーを使用することでCO2の排出も抑えています。

ここで少し考えてみましょう。
生成AIの進化と省エネ技術の発展は、私たちが直面する課題を解決するための一歩です。

しかしこれはあくまで「技術的な解決策」であり、根本的な解決には私たちの意識の変革が必要です。

便利な技術を享受しつつ、地球環境を守るためにはどうすれば良いのか。この問いに対して真摯に向き合うことが、これからの社会に求められているのではないでしょうか。

AIとエネルギーの未来

生成AIは、私たちの生活を大いに便利にしてくれる一方で、エネルギー問題という新たな課題も生み出しています。

私たちはこの課題に対してどう向き合うべきでしょうか?技術の進歩は止められませんが、その進歩を持続可能な形で実現するための取り組みは、私たち一人一人の意識と行動にかかっています。

生成AIが普及する未来を見据え、私たちが考えるべきは「いかにエネルギー効率を高めるか」「いかに持続可能な社会を築くか」という点です。これからも便利な技術を享受しながら、地球環境とのバランスを取る努力を続けていきましょう。

皆さんの生活や仕事にも関連するテーマですので、ぜひこの機会に考えてみてください。

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